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2020年12月 6日 (日)

「このミス2021年版」ランキング(順位)予想 <反省会・各論編>


 「このミステリーがすごい!2021年版」が発売され、ランキングも発表されたということで、昨年までと同様に「このミス2021年版」ランキング(順位)予想の一人反省会を行って、来年以降の予想に役立てようと思います

 前回更新した、全体的な予想の反省を行う<反省会・総論編>に続きまして、今回は、作品ごとに反省を行う<反省会・各論編>です

 その反省の仕方ですが、まずは正規のランキング順に各作品ごとに反省し、続いて予想を外した作品について反省していきましょう

 なお、今年は対象作品をほとんど読めなかったこともあり、例年とは違って未読作品も予想の対象に入れたため、今年の<反省会・各論編>では未読作品の反省も簡単に書いていきます(例年だと未読作品は別記事で反省していました)


 *タイトル部分のリンク先は、Amazonの詳細ページです

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 たかが殺人じゃないか / 辻真先 
 ( 予想 > 7位(未読)  結果 > 1位 )

 今年も1位的中はなりませんでした....。

 かなり評判良さそうだったので、昨年の「焼跡の二十面相」が26位なら今年は上位に行くのでは?と思い切ってベスト10予想にしたのですが、1位、しかも「文春」「早ミス」合わせて三冠を達成するとは....(ちなみに未読でした)

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 透明人間は密室に潜む / 阿津川辰海 
 ( 予想 > 27位  結果 > 2位 )

 この作品は読んでいたうえにかなり面白かったものの、ノンシリーズ短篇集だし「このミス」では票が集まりにくいのではないかな~と思っての27位予想だったので、この結果は嬉しい誤算でしたね

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 Another 2001 / 綾辻行人 
 ( 予想 > 11位(未読)  結果 > 3位 )

 今年注目のタイトルの一つではありましたが、やはりこれほどの大長篇だと実際に読んでみないことには「このミス」向きかどうかもわかりませんね...(なので11位という中途半端な予想に...)

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 法廷遊戯 / 五十嵐律人  
 ( 予想 > 1位(未読)  結果 > 3位 )

 今年は上位混戦になるだろう、となれば1位は意外な作品になるかもしれないな~、と考え思い切って新人作家のデビュー作である本作を1位予想にしたのですが、3位という結果は(読んでいなかったことも考慮すれば)上出来なのでは

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 アンダードッグス / 長浦京
 ( 予想 > 5位(未読)  結果 > 5位 )

 今年唯一の順位ピタリ賞!

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 楽園とは探偵の不在なり / 斜線堂有紀  
 ( 予想 > 17位(未読)  結果 > 6位 )

 このミスで惜しい順位までも行ったことのない作家(でしかも未読作品)の場合、評判がどんなに良くても上位予想に入れる勇気はなかなか持てないですね...

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 欺瞞の殺意 / 深木章子 <感想記事はこちら>  
 ( 予想 > 15位  結果 > 7位 )

 本格ミステリとしての評価は高そうだけど、「このミス」だとどうかな~、という気持ちがこの中途半端な順位予想となりました....

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 名探偵のはらわた / 白井智之 
 ( 予想 > 23位(未読)  結果 > 8位 )

 白井作品好きとしては、未読作品でランクインとなったらちょっと寂しいな....という気持ちがこのギリギリランク外という予想に繋がったのです....

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 暗約領域 新宿鮫XI / 大沢在昌 <感想記事はこちら> 
 ( 予想 > 6位  結果 > 9位 )

 長篇作品は2作連続4位の“新宿鮫シリーズ”だけど、シリーズのクライマックス的な内容だった前2作が4位だったとするなら、シリーズのリスタート的な内容の本作は(ベスト10には入るだろうけど)落ちるだろうな、という予想は当たっていました

 ただ混戦ゆえにそこまで下がらないかな?と思い6位予想にしたので、当初の予想通りの方が順位が近かったですね

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 不穏な眠り / 若竹七海 <感想記事はこちら>  
 ( 予想 > 3位  結果 > 10位 )

 3作連続4位以上という“葉村晶シリーズ”とはいえ、今回はページ数が少なめの短篇集なので順位は下がるかな~と思いつつも、上位混戦となれば手堅く上位に入るかな~ということで3位予想にしたのですよね

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 蝉かえる / 櫻田智也
 ( 予想 > 10位(未読)  結果 > 11位 )

 当初はもっと上位に予想していて、なんだかんだで10位予想に変えたらニアミスとなりました

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 死神の棋譜 / 奥泉光 
 ( 予想 > 4位(未読)  結果 > 12位 )

 ランクイン数は少ないけれど「このミス」向きとなれば票を集める傾向の奥泉作品なので、上位混戦予想もあって4位に予想してみたのです (ちょっと高すぎた)

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 抵抗都市 / 佐々木譲 <感想記事はこちら> 
 ( 予想 > 9位  結果 > 12位 )

 ネット上の評判は(それほど多く見たわけではないけれど)あまり良くはない感じでしたが、ただ内容的にはかなり「このミス」向きだと思ってベスト10予想にしたので、10位以内には入らなかったとはいえ12位だから惜しかったですね

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 鏡影劇場 / 逢坂剛 
 ( 予想 > 31位以下(未読)  結果 > 14位 )

 2003年版の『無防備都市』以来18年ぶりのランクインとなりましたが、それだけ期間が空いていたこともあってやはり実際に読んでみないことにはランクイン予想はしにくいですね....

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 逆ソクラテス / 伊坂幸太郎
 ( 予想 > 31位以下  結果 > 15位 )

 今年は読んだ本が少なかったとはいえその中でも一二を争うほどに面白かった作品なのですが、「このミス」始めミステリランキングでは対象から少しズレるタイプだな~と思ってあまり候補として考えていませんでした.... (なのでこの結果は嬉しい誤算)

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 あの子の殺人計画 / 天祢涼  
 ( 予想 > 30位(未読)  結果 > 16位 )

 評判がかなり良かったので30位以内には予想しようと思っていたものの、これまでの最高が34位(2018年版の『希望が死んだ夜に』)だったので、未読での20位以内予想はなかなか難しかったですね....

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 煉獄の獅子たち / 深町秋生  
 ( 予想 > 14位(未読)  結果 > 17位 )

 本作もシリーズ前作『地獄の犬たち』(2018年版12位)も未読なので予想は難しかったですが、10位台の真ん中らへんという予想は当たってました (無難な予想が成功した例ですね)

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 暗黒残酷監獄 / 城戸喜由 
 ( 予想 > 31位以下(未読)  結果 > 18位 )

 新人賞受賞作としては結構話題になっていた印象でしたが、ランキングに入って来るほどだとは思っていなかったので、自分の中では一番意外なランクイン作品でした

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 巴里マカロンの謎 / 米澤穂信 <感想記事はこちら> 
 ( 予想 > 22位  結果 > 19位 )

 “古典部シリーズ”のランク外作品を除けば15作連続ランクイン中という米澤作品で、今回は2,3作目が共に10位にランクインの実績ある“小市民シリーズ”の4作目ですが、内容的にはギリギリランクインがランク外だろうな~と思っていたので、(20位以内予想にはしなかったとはいえ)まあ予想通りの結果でした

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 鶴屋南北の殺人 / 芦辺拓 
 ( 予想 > 31位以下(未読)  結果 > 20位 )

 「このミス」と相性良い作家だけれどランクイン率がそこまで高くはないので、未読だと予想は難しいですし、一応最終予想の直前までは30位以内予想に入れていたのですが....

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 立待岬の鷗が見ていた / 平石貴樹  
 ( 予想 > 31位以下(未読)  結果 > 20位 )

 シリーズ前作No.1108「潮首岬に郭公の鳴く」が昨年の10位だったので注目すべき続編ではありましたが、ネットでの評判がそれほどでもない感じだったのでスルーしてしまいましたねェ...


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 暴虎の牙 / 柚月裕子  
 ( 予想 > 2位(未読)  結果 > 22位 )

 それではここから、大いなる反省会の開始となります.....。

 シリーズ1作目No.857「孤狼の血」が3位、2作目『凶犬の眼』が大きく下がって48位ということで、未読だと予想がかなり難しい作品でしたが、ネットでの評価がかなり良い感じだったので思い切って2位予想にしてしまったのです... (という風に書くとなんか責任転嫁しているようになってしまいますねェ)

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 未来からの脱出 / 小林泰三  
 ( 予想 > 8位(未読)  結果 > 投票数0 )

 雑誌の書評などでは結構評価が高いようだった割にはあまり話題になっていなかったので、(未読ながら)かなり思い切って大穴枠的にベスト10予想に入れてみたのですが、見事に大外れとなってしまいました....

 ただ結果的に本作は小林泰三が生前最後に発表した作品となったので、そんな作品に注目できたのは良かったなと思っています (もう新作を読めないのは寂しいですが...)

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 プロジェクト・インソムニア / 結城真一郎 
 ( 予想 > 12位(未読)  結果 > 34位 )

 この作品も完全にネットでの評判頼みでしたが、下位とはいえ「本ミス」「文春」ではランクインしましたからね

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 汚れた手をそこで拭かない / 芦沢央 
 ( 予想 > 13位(未読)  結果 > 投票数0 )

 この作品もネットでの評価は高そうだったし、現に「文春」5位、「本ミス」14位、「早ミス」17位にランクインしているので、「このミス」で投票数0という結果は本当に驚きましたね....

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 赤い部屋異聞 / 法月綸太郎 <感想記事はこちら>  
 ( 予想 > 16位  結果 > 32位 )

 評論の要素も強かった昨年の『法月綸太郎の消息』でも27位だったなら本作は20位以内に入るのでは?と思っていましたが、結果は32位で昨年より下がっていました....

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 ワトソン力 / 大山誠一郎 
 ( 予想 > 18位  結果 > 31位 )

 最初はベスト10内に予想していたのを最終的には18位予想にまで下げたのですが、結果的にはもう少し下げてもよかったですねェ

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 我々は、みな孤独である / 貴志祐介 
 ( 予想 > 19位(未読)  結果 > 110位 )

 寡作ながら発表した作品は高い確率でランクインする貴志祐介による、探偵が登場する作品ということで、未読ながら20位以内に予想してみたのですが....

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 DASPA 吉良大介 / 榎本憲男 
 ( 予想 > 20位  結果 > 35位 )

 榎本憲男は“巡査長 真行寺弘道シリーズ”が2年連続で30位台に入っているので、このシリーズより警察小説要素が強い本作なら20位以内もありえるのではないかということからのギリギリ20位ランクイン予想でした

 そしたらやっぱり今年も30位台でしたが、ただ“巡査長 真行寺弘道シリーズ”の最新作よりも本作の方が上の順位になるという予想は当たっていたのでその点は満足です

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 というわけで、まずは「このミス2021年版」のランキング(順位)予想」の反省を<総論編>、<各論編>と分けて書いてみました

 そして続きまして、「このミス2021年版」としては最後の反省会となります、「ランクイン作品を事前に読んでしまおう!<反省会>」を書いてみたいと思います

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 【「このミステリーがすごい!2021年版」関連記事】

  > 「このミステリーがすごい!2021年版」ランキング(順位)予想 (19.11.29)

  > 「このミス2021年版」のベスト10作品をみんなで予想しよう! (20.10.11)

  > 「ミステリが読みたい!2021年版」 (20.11.25)
  > 「週刊文春ミステリーベスト10(2020年)」 (20.12.3)
  > 「このミステリーがすごい!2021年版」 (20.12.3)
  > 「2021 本格ミステリ・ベスト10」 (20.12.7)

  > 「このミス2021年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編> (20.12.4)
  > 「このミス2021年版」ランキング(順位)予想 <反省会・各論編> (20.12.6)

  > ミステリー・推理小説総合ランキング(2020年) (20.12.9)


  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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