【CDレビュー】ねもぺろ「にゃんにゃん♡ちゅちゅちゅ♡」
ねもぺろの2ndシングル「にゃんにゃん♡ちゅちゅちゅ♡」が2020年8月5日に発売となりました
“ねもぺろ”について知らない人にも詳しく説明しようとするとそれだけで長すぎる記事が一つ出来上がってしまうので、簡単に説明しますと、アイドルグループ「でんぱ組.inc」のメンバーである“ぺろりん”こと鹿目凛と“ねもちゃん”こと根本凪の同期加入2人がコンビを組んだグループ内ユニットです
2019年12月に行われた「幕張ジャンボリーコンサート」で初お披露目されたのに続き、2020年2月に写真集『ねもぺろ』、3月にデビューシングルCD「しゅきしゅきしゅきぴ♡がとまらないっ…!」が発売され、活動が一旦終了...かと思いきやのタイミングでこの2ndシングルが発売されたのですね
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まず表題曲の「にゃんにゃん♡ちゅちゅちゅ♡」ですが、前作「しゅきしゅきしゅきぴ~」の流れをくむポップソングでして、そのキュートで可愛くちょっぴりエッチなMVを観ればその溢れんばかりの魅力が一目瞭然に伝わるのでは
特に印象的なのはやはりサビの「にゃんにゃにゃんにゃんにゃん~」の部分で、単純な歌詞とメロディーだからこそ中毒性は高く、一度聴けば耳に残り、二度聴けば頭から離れなくなり、三度聴けば自然と口ずさんでいて、四度目ともなればもうすっかり「にゃんにゃにゃんにゃんにゃん~」の虜になっていることでしょう...
ただ本作の素晴らしさはそんな分かりやすくキャッチーな部分だけではなくて、例えば「にゃんにゃにゃん~」の後には第2のサビともいえるようなメロディーが出てきて(出だしの部分にも登場するということは第2のサビというよりは"- Aメロ"?)、これがまた可愛い系のCMに使われても不思議でないくらいに素敵なインパクトがあります
さらに音も軽快にリズムを刻むだけでなく、ドラムとベースが低い音を奏でることで楽曲に力強いかっこ良さも生み出していますし、ねもぺろのキャラクターに負けないくらいの遊び心あるアレンジが随所に仕込まれていたりもします
そんな楽曲としての良さや音の楽しさは収録されているインスト版を聴けばより堪能出来るので、今回は特にインスト版も忘れずに聴いて欲しいです
そして、MVを観て「可愛いな~」「元気が出るな~」「エッチだな~」と楽しむのももちろん最良だと思いますが、ぜひともヘッドフォンやイヤフォンを使ってねもぺろ二人の歌声と音とメロディーをじっくりと(でも心はウキウキで)聴いてもらいたいな~とも思いますね
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続いてカップリング曲の「ベイビー♡ベイビー」ですが、夜の街を一人うつ向いて歩きながらイヤフォンで聴いているようなイメージのミディアムな楽曲となっています
なので明るいポップソングだった1曲目の「にゃんにゃん~」や前作「しゅきしゅき~」、前作カップリングの「♡夜ふかし乙女のドキドキはっぴぃでぃず♡」とは全くと言っていいほどに雰囲気も曲調も違っているとはいえ、だからといって"ねもぺろらしくない"ということはありません
こういった感情込めて歌う曲調はねもちゃんにとっては十八番とも言うべきもので、聴く者の心を魅惑的に刺激してしまうくらいに高らかに響かせる素晴らしき歌声は、「にゃんにゃん~」の時よりも活き活きしているように感じられるほどです...
一方でぺろりんは、本人のキャラクター的には「にゃんにゃん~」タイプが合うように思われそうですが、歌い手としてのぺろりんはむしろこういった感傷的な気持ちをしっとりと切なくしかも力強く歌うメロディーでこそ真骨頂となるため、この曲での情感溢れた大人のセクシーさを感じさせる歌いっぷりは聴く者の感情をわし掴んでしまうほどで、まさに"エモぺろ"の本領が遺憾なく発揮されているのです
そんな二人の歌声は、サビでも同じメロディーを重ねるのではなく、高く歌い上げるねも、低く歌い上げるぺろ、と別のメロディーを重ねているので、二人それぞれの特長が活かされつつも絶妙なハーモニーが生み出されるという奇跡的なサビとなっていますし、サビまでパートが別れているとなると、昔のデュエットソングCDによくあったような"ぺろOnlyカラオケVer." "ねもOnlyカラオケVer."なんてのも聴いてみたくなります...
というように、ねもぺろとしては異色、と思いきや実はこちらの方が王道となってもおかしくないのでは?と考えてしまうほどに、二人それぞれの歌い手としての魅力、そしてねもぺろという二人の歌い手が重なりあったからこその魅力が大いに感じられる名曲なので、カップリング曲ではあるけれど多くの人に聴いてもらいたいですね
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そんなわけでこの2ndシングルは、前作からの流れを汲む「にゃんにゃん♡ちゅちゅちゅ♡」で期待通りの可愛くポップでちょっとエッチなねもぺろを見せてくれたかと思ったら、カップリングの「ベイビー♡ベイビー」ではねもぺろの新たな領域に踏み込んだ魅力も見せてくれました
つまり歌い手としてのねもぺろが表現出来るジャンルの幅が早くも大きく広がったということなので、こうなると今度は1stアルバムの発売が楽しみになってきますね
今のペースでいくなら、もしかしたら来年の早い時期にでも実現するかも...?
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