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2017年12月 3日 (日)

「このミス2018年版」投票者なりきりベスト6

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 「このミステリーがすごい!2018年版」ランキング(順位)予想に引き続き、これまた10年目の企画となりますが、“投票者なりきりベスト6”を書いてみたいと思います


 「このミス」では、70人を超える読書家(評論家など)の投票を集計し、その結果をもとにその年のランキングが作られます

 もう少し詳しく説明すると、投票者は1人につき6作品に投票することができ、その6作品を1位から6位まで順位付けすることで、1位に10点、2位に9点.....、といった具合にそれぞれ点数が付けられます。全投票者が投じた得点を合計し、その結果がランキングとして発表されるというわけですね

 そんな「このミス」投票者になったつもりで自分も6作品選んでみようという企画なのですが、ただ他にも面白かった作品がいくつもあったため、6作品だけを紹介するのも寂しいので、30位からカウントダウン形式で発表していこうと思います

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 * 作品名部分のリンク先は、Amazonの詳細ページです


  30位 : 楽譜と旅する男 / 芦辺拓
  29位 : この世の春 / 宮部みゆき
  28位 : 三つの悪夢と階段室の女王 / 増田忠則  <感想記事はこちら>
  27位 : マツリカ・マトリョシカ / 相沢沙呼
  26位 : 沈黙法廷 / 佐々木譲

  25位 : ブルーローズは眠らない / 市川憂人
  24位 : わざわざゾンビを殺す人間なんていない。 / 小林泰三
  23位 : AX アックス / 伊坂幸太郎  <感想記事はこちら>
  22位 : さなとりょう / 谷治宇  <<感想記事はこちら!>>
  21位 : 盤上の向日葵 / 柚月裕子

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  20位 : ゲームの王国 / 小川哲
  19位 : かがみの孤城 / 辻村深月
  18位 : 落語魅捨理全集 坊主の愉しみ / 山口雅也  <感想記事はこちら>
  17位 : 双蛇密室 / 早坂吝 (1作)  <感想記事はこちら>
  16位 : 悪魔を憐れむ / 西澤保彦 (2作)  <感想記事はこちら>

  15位 : ダブル・ミステリ / 芦辺拓  <感想記事はこちら>
  14位 : がん消滅の罠 完全寛解の謎 / 岩木一麻  <感想記事はこちら>
  13位 : 狩人の悪夢 / 有栖川有栖
  12位 : 僕が殺した人と僕を殺した人 / 東山彰良
  11位 : Y駅発深夜バス / 青木知己  <感想記事はこちら>

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  10位 : 屍人荘の殺人 / 今村昌弘  <感想記事はこちら>
  09位 : ヒストリア / 池上永一
  08位 : あとは野となれ大和撫子 / 宮内悠介
  07位 : 機龍警察 狼眼殺手 / 月村了衛

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 【 6位 : ドローン探偵と世界の終わりの館 / 早坂吝 】


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早坂 吝

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 今年の早坂作品では人気の“上木らいちシリーズ”の最新作No.975「双蛇密室」の方が注目度も評価も高くなるとは思いますが、ノンシリーズである本作の方も、シンプルながらかなり大胆な仕掛けによって驚愕のサプライズを生み出した館ミステリとなっていて、(最近の新刊ではなかなか見かけない)古き良き時代の新本格ミステリが現代に蘇ったかのような懐かしさと新鮮さを堪能できました。


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 【 5位 : (仮)ヴィラ・アーク 設計主旨 / 家原英生 】


(仮)ヴィラ・アーク 設計主旨 VILLA ARC (tentative)
(仮)ヴィラ・アーク 設計主旨  VILLA ARC (tentative)家原 英生

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 江戸川乱歩賞の落選(最終候補)作を加筆・修正し、九州の地方出版社から発売されたという異色の本作は、建築士である著者による建築士が主人公のミステリ作品と内容の方も異色で、館(建物)の謎を専門的な目線から解いていくことで事件の謎も解いていくという今までになかった館系ミステリとなっているため、この新たな刺激には感銘を受けてしまいましたね。


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 【 4位 : 追想の探偵 / 月村了衛 】


追想の探偵追想の探偵
月村 了衛

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 女性雑誌記者がかつて特撮作品に関わった人物を探し出すという少々マニアックな題材ですが、人捜しミステリとしての魅力に加え、特撮が絡んだエピソードも、過去の想い出を掘り起こすことで浮かび上がる感動ドラマも(地味めながら)素晴らしかったので、機龍警察シリーズやアクション系冒険小説もいいけれどこういったタイプの作品も書いていってほしいですね。


  この作品の感想記事はこちら!!
   >> No.972 『追想の探偵』 月村了衛


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 【 3位 : ダークナンバー / 長沢樹 】


ダークナンバー (ハヤカワ・ミステリワールド)ダークナンバー (ハヤカワ・ミステリワールド)
長沢樹

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 まあとにかく後半に入って物語が一気に動き出してからの展開が“これぞ(事件捜査系)警察小説のカタルシス!”といった感じで、そんな圧倒されるほどの迫力だけなら今年読んだ中で一番だったかもしれません。


  この作品の感想記事はこちら!!
   >> No.969 『ダークナンバー』 長沢樹


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 【 2位 : タフガイ / 藤田宜永 】


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藤田 宜永

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 近年の藤田作品ではお馴染みとなっている昭和の時代を舞台としたハードボイルド作品ですが、今回は男の友情を絡めたことによりハードボイルド的な執念や葛藤や哀愁や迫力がより増して魅力もアップしていましたし、なにより最初の数行を読んだだけで“あ、これは面白いな”と感じてしまったほどの文章力が相変わらずの素晴らしさでした。


  この作品の感想記事はこちら!!
   >> No.986 『タフガイ』 藤田宜永


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 【 1位 : バスを待つ男 / 西村健 】


バスを待つ男バスを待つ男
西村健

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 定年退職した主人公が趣味である路線バスの旅の最中に日常的な事件を解決するという、かなり地味というかマイナー感漂う作品ではありますが、そんなゆったりじんわりほんわかと楽しめる作風がとても心に染み入ってきましたし、そんな中にあって(主人公が元刑事ということもあり)事件ミステリ的な展開にドキドキさせられたり、最後には心から感動してしまったりもしたので、他の人に積極的に薦めようと思うようなタイプではないものの、自分的にはこのゆるいながらも様々な読み応えもある本作にドハマリしてしまいました。


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