「このミステリーがすごい!2018年版」
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「このミステリーがすごい!2018年版」が、いよいよ発売されました。
今年も、これで10年目となるランキング予想を行い(「このミステリーがすごい!2018年版」ランキング(順位)予想)、自分が投票者になったつもりでベスト6を決める「このミス2018年版」投票者なりきりベスト6を書いてみたりもしました。
さらには、月ごとに「このミス」の候補になるのではないかと思われる作品をピックアップしてみる“月別ランクイン候補作品”という企画を毎月行ったり、投票を受け付けてベスト10予想を企画してみたり(ベスト10作品をみんなで予想しよう!)と、このブログを使って“読むだけで終わらないミステリ小説の面白さ”を1年間楽しむことができました。
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そして「このミス」は、ここ数年は正発売日よりも2日前に店頭に並ぶ書店が多かったのですが、今年もやはり正発売日(9日)の2日前である7日(木)にフラゲ販売されていました。
まあ今年もネット等で先に結果を知ることなく(今年から表紙でベスト3がわからなくなっていましたね)、実際に「このミス」をめくって見て初めてランキングを知ることができたので、この一瞬で感じられるワクワク感というか喜び・楽しみ・ドキドキ感などは、(1年間「このミス」のランキングを予測して読む本を選んだり予想したりしていた自分にとっては)テストの答案を受け取る時のようでもあり、中に何が入っているのか分からないプレゼントを受け取る時のようでもあるのですよね。
それで肝心のランキングは、納得の順位の作品も、意外な順位の作品もあって、自分の予想のことを考えると一喜一憂といった感じなのですが、ランキングに関しては“予想の反省会”としてこれから3回に渡って記事を書いていく予定です(更新しました > 「このミス2018年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編>)。
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中身の方ですが、今年は「このミス」30年目を記念して特別企画がいくつか実施されているものの、まずは通常のページから見てみましょう。
昨年はあったのに今年はなくなったコーナーは「帰って来た匿名座談会 この新人賞がすごい!」と「この映画化がすごい!」(コラムから作品リストに変更)と“オールタイム・ベスト海外短編ミステリーベストテン”で、昨年になくなった“「このミス」大賞”作家の書き下ろし短編小説と「このミス大賞ニュース」は今年もなし、その一方で「注目作品特別レビュー」がボリュームアップとなり(昨年5ページ→今年11ページ)、青崎有吾×芦沢央×阿部智里×岡崎琢磨×白井智之×知念実希人×友井羊による新鋭作家大座談会も収録。
そして、今年は「このミス」30年目ということで、綾辻行人×宮部みゆきによるデビュー30周年記念対談(両者の著作リスト付き)、復刻版&21世紀版『奇想天外』刊行記念として山口雅也インタビュー、恩田陸×宮内悠介による特別対談の豪華三本立てがあり、さらには「このミス」創刊号(1988年)を丸ごと収録という大盤振る舞いで、そのため昨年より(税抜きで)160円アップとなっています。
個人的な話をしますと、“年代別「このミス」ベスト50”のランキングを作る際の資料として必要なため過去の「このミス」を蒐集していまして、創刊号だけ未入手の状態が続いていたのですが、Amazonでは定価の数倍で売られていることもあって(買えないことはないけれど)もっと安くならないかな~と思いつつ買おうかどうしようかと悩んでいた期間が結構長い間ありました。
なので今回その創刊号が丸ごと収録されているというのはかなり嬉しいですし、高いお金を出して買わないでおいてよかったと本当に安堵しましたね(つい数か月前にも“数千円出して買おうかどうしようか”と悩んでいましたから.....)。
最後に“私の隠し玉”コーナーですが、昨年は寄稿したのに今年はなかった作家は、小川勝己(02年版からの16年連続でストップ)、桜庭一樹(07年版からの11年連続でストップ)、夢枕獏(昨年に1年ぶりの復活も今年はなし)の3人で、今年復帰となったのは竹本健治(9年ぶり13回目)、山口雅也(5年ぶり8回目)の2人。
そして今年から初参加となったのは青崎有吾、芦沢央、白井智之、深緑野分、円居挽の「このミス」ランクイン実績作家5人に加え、「このミス」未ランクインながら阿部智里、知念実希人の2人も参加(「新鋭作家大座談会」に登場した“「このミス」大賞”出身ではない作家2人)と、30年目ということもあってか昨年より6人増となっていました(“「このミス」完全読破 説明&読破本リスト(「このミス」資料集)”の作家別“私の隠し玉”執筆年版リスト参照)。
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