「ミステリが読みたい!2017年版」
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これから12月に掛けてミステリランキングが続々と発表されていきますが、まずは他に先駆けて「早ミス」("早"川書房が版元&一番"早"くランキングを発表)こと「ミステリが読みたい!」が発表となりました。
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この「早ミス」は、2007年(2008年版)に創刊ということで、他誌(「このミス」「文春」「本ミス」)に比べるとかなりの新参者なのですが、それ故に他誌(特に「このミス」)との差異(差別化)を生み出そうとしています。
その一番の特徴というのが、ランキング(投票)の対象となる作品の発売期間(締め切り)が他誌より1ヶ月早いことで(他誌は前年11月~本年10月、「早ミス」は前年10月~本年9月)、それにより発売時期の関係で他誌で正当な評価を受けなかった作品(主に前年10月発売作品)を拾い上げられる、という利点があります。
それに、こう言っては失礼かもしれませんが、発表時期が「このミス」より2週間早いということで、「このミス」の前哨戦的な楽しみ方もできるのですよね。
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そして投票方式も過去に大きな変更が何度かあったのですが、今年も前4年と変わらず、投票者は一人10作品まで投票でき、順位ごとに点数を付けて(1位が20点、2位が19点.....)、その合計点数により総合ランキングを決定、という方式に。
なので、以前の方式(文庫も対象だったり部門別投票だったり)と比べると「このミス」を始めとした他誌の集計方法に近くなっているものの、「このミス」では一人6作品までしか投票できないため、それより4作品多く投票出来ることでランキングにも変化が現れるでしょう。
それに、「このミス」の投票者は70人以上なのに対し「早ミス」では29人(昨年より4人減、2年前より6人減)と半分以下なので、人数が少ない分、投票者の好みの傾向がダイレクトに出やすい(少数の人が高く評価している作品や地味ながらも多くの人から評価されている作品がランクインしやすい)のではないでしょうか。
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あと昨年からの大きな違いは、昨年突然なくなった“新人賞”(ミステリのデビュー作の中でランキング最上位作品&作家を表彰)が今年は復活。
さらには、昨年は“ジャンル別総括”もなくなりジャンル分けを行なわない普通の“総括”のみでしたが、今年は“総括”の他に“周辺ジャンル総括(文芸/SF/ミステリ・サイドウェイ/復刊・新訳/ライトノベル/コミック)”が新たに追加されていました。
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というわけで、今年の「早ミス」のランキングを見ていきたいのですが、ランクインしたうちのどのくらいの作品を事前に読んでいたのか、といったところもチェックしてみたいと思います。
ただ、ランクインした作品以上に売れてしまうという超ベストセラーな「このミス」と比べると、「早ミス(ミステリマガジン)」の方は知名度も売れ行きもかなりの差があるだろうし、今年度(昨年の「早ミス」掲載号)から隔月発売となった理由を邪推してしまうと、発売直後にランキングを丸ごと書いてしまうのはやはり躊躇してしまいます。
そのため、作品名等記入したランキングには1ヶ月後くらいに書き替えることにし、とりあえずは事前に読んでいた作品のみ“「このミス」完全読破”の通しNoと当ブログ記事へのリンクを付けるだけにしたいと思います。
なので、書き替えるまでの間は面倒ではありますが、「このミス」完全読破 読了順リストにて通しNoを照らし合わせたり、感想記事へのリンク先にてご確認ください。
○:事前に読んでいた作品
●:読みたかったけど(時間的に)読めなかった作品
×:特に読むつもりはなかった作品
01位 : ○ No.872 感想記事はこちら
02位 : ○ No.884 感想記事はこちら
03位 : ○ No.899 感想記事はこちら
04位 : ○ No.894 感想記事はこちら
05位 : ○ No.920 感想記事はこちら
06位 : ○ No.853 感想記事はこちら
07位 : ○ No.912 感想記事はこちら
08位 : ○ No.924 感想記事はこちら
09位 : ○ No.932 感想記事はこちら
10位 : ○ No.876 感想記事はこちら
11位 : ○ No.893 感想記事はこちら
12位 : ○ No.918 感想記事はこちら
13位 : ○ No.917 感想記事はこちら
14位 : ○ No.910 感想記事は後日更新予定
15位 : ○ No.906 感想記事は後日更新予定
16位 : ○ No.855 感想記事は後日更新予定
17位 : ○ No.927 感想記事は後日更新予定
18位 : ●
19位 : ○ No.928 感想記事は後日更新予定
20位 : ●
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「このミス」の方は事前に予想をしているのですが(「このミステリーがすごい!2017年版」ランキング(順位)予想)、まあ「このミス」と「早ミス」とでは似て非なるランキングになるとはいえ、「このミス」予想と「早ミス」の結果が結構ズレまくっているので、これは「このミス」の結果を見るのがとても恐ろしいです.....。
まあ、今年は本命不在の超混戦状態だろうから、(「本ミス」や「文春」も含む)各誌によってかなり顔ぶれの異なるランキングになるのではないかと思うのですけどね。
ちなみに、「早ミス」のみが対象となる昨年10月刊行作品(本年度の「このミス」「本ミス」「文春」では対象外)ですが、今年は2作ランクインとなっていました(6位と16位/昨年は前年10月刊行作品のランクインなし)。
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