「このミス2017年版」下半期のランクイン候補作品
2016年5月~10月に発売された作品を対象とした、「このミステリーがすごい!2017年版」下半期のランクイン候補作品を予想をしてみましょう
ただ、まだ対象作品が全て出揃う前の時点で順位まで予想してしまうのはさすがに無茶なので、今回は、自分がこれまで読み終えることが出来た作品の中から、「ベスト10入りが確実と予想される作品」「ベスト20入りする可能性が高いのではと予想される作品」などの項目ごとに該当する作品を入れてみたいと思います
そして、11月の半ば頃に、「上半期~」「下半期~」を基に、最終的な“ランキング(順位)予想”の記事を書く予定です
(後日追記:予定より早くなりましたが暫定版ながら予想記事を更新しました→【暫定】 「このミステリーがすごい!2017年版」ランキング(順位)予想)
対象となる下半期(2016年5月~10月)に発売された中ですでに読み終えた作品は以下の通り(この対象作品は、読み終えるごとに追加していきます)
【 これまでに読んだ対象期間作品一覧(2017年版下半期) 】
罪の終わり / 竜と流木 / 亡者たちの切り札 / 難民調査官 /
砕け散るところを見せてあげる / ヒッキーヒッキーシェイク /
ビビビ・ビバップ / 希望荘 /
* このリストのみ、タイトル部分のリンク先は当ブログの感想記事
なお、これはあくまで素人である当ブログ管理人が個人的に予想しているものです
なので、「ベスト10入り確実」とした作品が実際には1票も入らなかったりとか、名前を挙げなかった作品が上位に入るなどの可能性は大いに有り得ますので、その点をご了承の上で参考にしていただければと思います
ちなみに、過去のランクイン確率(%)ごとのまとめや予想結果に関しては、「このミス」上・下半期のランクイン候補作品・予想結果リストにて確認ください
* 「ランクイン確率」は、(自分が予想する)ベスト20にランクインする可能性をパーセンテージで表したものです。つまり、100%に近いほど、ベスト20にランクインする可能性が高いと自分が予想している、ということです。なお、数字は適当なので、大体の目安程度に思ってください
* 「予想順位帯」は、“この(順位の)枠内に入ってくるのではないかな~”という予想です
一応確実にその(順位の)枠内に入るように余裕を持って幅設定をしていますが、その一方である程度は思い切って絞り込んでもいます
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
* 上半期(15年11月~16年4月)に発売された作品に関しては、「このミス2017年版」上半期のランクイン候補作品をご覧ください
* この記事は現時点で未完の状態なので、対象作品を読み終えてからしばらく後に、ランクインの可能性がありそうだと思ったら追加していく予定です(追加情報は「このミス」完全読破 説明&読破本リストの“更新情報”欄に書いていきます)
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【 ベスト10入りが確実と予想される作品 】
ここでは、ベスト10入りが確実で、下半期のラインナップ次第では1位も狙えるのでは?と自分が予想した作品を挙げてみました。
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今のところ該当作品なし
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【 ベスト20入りするのではないかと予想される作品 】
ここでは、ベスト20にランクインする可能性が高そうな作品を挙げてみました。
ただ、例年11~20位と21~30位辺りの作品の得票数というのはそれほど変わりはなくて、たった1人の投票者のさじ加減一つで大きく順位が変動してしまうほどの差しかないので、ここら辺になってくるとランクインするかどうかは運の要素も大きく関わってくるといってもよいでしょう。
なので、この項目に挙げたのは、「30位以内には入ってくるのではないかと予想される作品」といった認識で参考にしてもらう感じでちょうど良いのではないでしょうか。
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希望荘 / 宮部みゆき ・・・ランクイン確率 : 50%
* 予想順位帯 : 6位~40位
“杉村三郎シリーズ”の4作目で、このシリーズ作品では2作目のNo.083「名もなき毒」が2007年版6位に、3作目のNo.715「ペテロの葬列」が2015年版7位にランクインしています(現在2作連続ベスト10入り中)。
ただ今回はシリーズ初の連作集(中編集)ということもあり(前作までのような)長編ならではの圧倒的な物語性はないので前2作ほどには“ランクイン確実”と断言しにくいタイプの作品ではありますが、今回は前作までとは方向性が少し変わった本格的な探偵小説となっていて、それでいてこのシリーズだからこその人間ドラマは共通していたので、やはり今回も堅実に票を稼いで来るのではないでしょうか。
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ビビビ・ビ・バップ / 奥泉光 ・・・ランクイン確率 : 45%
* 予想順位帯 : 5位~40位
奥泉光といえば、ジャンル分けなど意味をなさないほどに多彩な作品を生み出していますが、本作は文学的な文章でもって近未来SF的世界観を描いて他の様々なエンタメジャンルをも遠慮なくぶち込んでいるという、ジャンルの枠を粉々に打ち壊すほどの超怪作です。
そんな作品なので「このミス」でどれくらい票が入るのかは予測が難しいものの、「このミス」直球ジャンルの作家ではない割には「このミス」との相性は良さそうなので(作品の内容的にも)ランクインするかどうかの順位(40位以内)には入って来そうな感じがしますし、今年はランクインの候補となりそうな超大作長編作品の刊行自体が少ない(ほとんどない)ことを考えると驚きの上位入りの可能性も捨てられないですかね。
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【 ベスト20入りする可能性もあるかもと予想される作品 】
ここでは、ベスト20入り確実!とは言えなさそうだけれど、入らないとは強く言えないような、穴馬的な作品を挙げてみました。
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罪の終わり / 東山彰良 ・・・ランクイン確率 : 35%
* 予想順位帯 : 11位~50位
東山彰良は、昨年に発売されたNo.829「流」が選考委員の大絶賛と共に直木賞を受賞した影響で一般的にも名の知れた作家になりましたが、「このミス」的には2013年のNo.689「ブラックライダー」が3位にランクインするなどすでに高い評価を受けていました。
そして本作はそんな『流』以来の新作となる直木賞受賞第一作にして『ブラックライダー』の続編という注目度の高い作品ですし、前作の凄まじき世界観を踏襲した圧巻の物語に票が集まりそうではあるものの、“あくまで(前作の)前日譚”的でもあったため、思ったほど票が入らない可能性もありそうですかね。
[ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
>> No.889 『罪の終わり』 東山彰良
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亡者たちの切り札 / 藤田宜永 ・・・ランクイン確率 : 25%
* 予想順位帯 : 15位~60位
藤田宜永は(「このミス」初期の常連作家だったものの)90年代後半以降は作風が変わったこともあり「このミス」のランキングで名前を見なくなっていましたが、2014年(2015年版)には『喝采』で実に18年ぶりとなる「このミス」ランクインを果たすと、昨年(2016年版)にはNo.842「血の弔旗」で20年ぶりのベスト10入りとなるなど、ここに来て高評価のハードボイルド作品を2年連続で世に送り出しています。
そして本作も本格派なハードボイルド作品なので3年連続ランクインの候補に成り得ると思うも、今回は探偵ハードボイルド小説としては(新鮮味はない)王道中の王道的な展開・演出となっているため、前2年ほどは票が入らなそうな感じがします。
[ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
>> No.897 『亡者たちの切り札』 藤田宜永
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砕け散るところを見せてあげる / 竹宮ゆゆこ ・・・ランクイン確率 : 15%
* 予想順位帯 : 16位~70位
新潮文庫nexから発売されたことからもわかるようにラノベ的作風の作品ですが、クライマックスへと向かい始める終盤以降の流れは「このミス」でも好かれそうな展開だったので、大穴的にランクインを果たす可能性を否定できないほどの爆発力はあったようにも思います。
[ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
>> No.900 『砕け散るところを見せてあげる』 竹宮ゆゆこ
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【 ランクインの可能性がありそうな未読作品 】
ここでは、まだ読んでいない作品の中で、過去の実績や評判などからランクインする可能性があるかもしれないな~と思う作品を挙げてみました。
なお、ここに挙げた作品は、読み終えた後には削除し、ランクインしそうだと思ったら上のいずれかの項目に追加する予定です。
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聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた / 井上真偽
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分かれ道ノストラダムス / 深緑野分
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静かな炎天 / 若竹七海
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わずか一しずくの血 / 連城三紀彦
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挑戦者たち / 法月綸太郎
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スペース金融道 / 宮内悠介
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QJKJQ / 佐藤究
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去就 隠蔽捜査6 / 今野敏
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ジャッジメント / 小林由香
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失踪者 / 下村敦史
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ブラック・ドッグ / 葉真中顕
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私の消滅 / 中村文則
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クララ殺し / 小林泰三
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ヤギより上、猿より下 / 平山夢明
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危険なビーナス / 東野圭吾
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