「このミステリーがすごい!2016年版」
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「このミステリーがすごい!2016年版」が、いよいよ発売されました。
今年も、これで8年目となるランキング予想を行い(「このミステリーがすごい!2016年版」ランキング(順位)予想)、自分が投票者になったつもりでベスト6を決める「このミス2016年版」投票者なりきりベスト6を書いてみたりもしました。
さらには、月ごとに「このミス」の候補になるのではないかと思われる作品をピックアップしてみる“月別ランクイン候補作品”という企画を毎月行い、上半期と下半期に分けて作品ごとにランクイン確率を予想してみたり(上半期のランクイン候補作品、下半期のランクイン候補作品)、投票を受け付けてベスト10予想を企画してみたり(ベスト10作品をみんなで予想しよう!)と、このブログを使って“読むだけで終わらないミステリ小説の面白さ”を1年間楽しむことができました。
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そして「このミス」は、ここ数年は正発売日よりも2日前に店頭に並ぶ所が多かったのですが、今年もやはり正発売日(10日)の2日前である8日(火)にフラゲ販売されていました。
まあ今年もネット等で先に結果を知ることなく(ベスト3だけは表紙からわかってしまいましたが)、実際に「このミス」をめくって見て初めてランキングを知ることができたので、この一瞬で感じられるワクワク感というか喜び・楽しみ・ドキドキ感などは、(1年間「このミス」のランキングを予測して読む本を選んだり予想したりしていた自分にとっては)テストの答案を受け取る時のようでもあり、中に何が入っているのか分からないプレゼントを受け取る時のようでもあるのですよね。
それで肝心のランキングは、納得の順位の作品も、意外な順位の作品もあって、自分の予想のことを考えると一喜一憂といった感じなのですが、ランキングに関しては“予想の反省会”としてこれから3回に渡って記事を書いていく予定です(追記:更新しました→「このミス2016年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編>)。
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中身の方ですが、昨年から大きく変わったところはなく、福井健太によるコラム(いま、ライト文芸ミステリーが熱い!)が加わり、このミス大賞ニュースの内容が昨年の“『このミス』大賞作家・座談会(海堂尊×中山七里×乾緑郎×安生正)”から今年は東山彰良の直木賞受賞記念特別インタビューに変わったくらいです。
ただ、一昨年には“復刊希望!幻の名作はこれだ!”の投票が実施されて1位となった連城三紀彦の『夜よ鼠たちのために』が宝島社から復刊となり、昨年には“オールタイム・ベスト国内短編ミステリーベストテン”の投票が実施されてベスト10作品が全て収録された『「このミス」が選ぶ! オールタイム・ベスト短編ミステリー 赤』『~黒』が同じく宝島社から刊行されるなど、ここ2年は単なるアンケートに終わらない特別企画があったのですが、今年は実施されなかったので少々寂しいですね。
“私の隠し玉”コーナーに、昨年は寄稿したのに今年はなかった作家は、伊坂幸太郎(04年版からの12年連続でストップ)、高野和明(08年版からの8年連続でストップ)、津原泰水(11年版からの5年連続でストップ)、西澤保彦(98年版からの18年連続でストップ)、夢枕獏(99年版からの17年連続でストップ)と今年は長年寄稿してきた常連の不参加が多く、今年復帰となったのは初野晴(2年ぶり6回目)、今年から初参加となったのは葉真中顕でした(“「このミス」完全読破 説明&読破本リスト(「このミス」資料集)”の作家別“私の隠し玉”執筆年版リスト参照)。
“「このミス」大賞”作家の書き下ろしは、今年の「このミス」で初ランクイン(しかもいきなりの3位)を果たした柚月裕子が昨年に引き続き担当しています(「佐方」シリーズの書き下ろし短編『正義を質す』)。
最後に2014年版以降年々値上がりしていたお値段の方ですが、今年は昨年と変わらず税抜き520円でした。
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