にほんブログ村2

« 『戦場のコックたち』 深緑野分 > 「このミス」完全読破 No.862 | トップページ | 「2016 本格ミステリ・ベスト10」 »

2015年12月 3日 (木)

「週刊文春ミステリーベスト10(2015年)」

週刊文春 2015年 12/10 号 [雑誌]週刊文春 2015年 12/10 号 [雑誌]

文藝春秋 2015-12-03
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


 年末恒例の四大ミステリランキングの一つ、「週刊文春ミステリーベスト10」(以下「文春」)の“ミステリーベスト10 2015年 国内部門”が発表されました。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 この「文春」は、1977年スタートということで他のランキングよりも歴史が長く(次に長いのが「このミス」で1988年~)、そもそも「このミス」が作られたきっかけの一つが「文春」ランキングに対するアンチテーゼ的役割を担うためだったことからもわかるように、ミステリランキングの絶対的な権威として君臨していた時代がありました。

 しかし、「このミス」の知名度が上がるにつれて、いつの間にか権威は「このミス」へと継承され、かといって今度は「文春」「このミス」のアンチテーゼ的存在になるわけでもなく、結構似通ったランキングになることが多いので、近年の「文春」は中途半端な立ち位置となっている印象があります。

 とはいえ、「このミス」と対象期間も対象作品も同じでありながらも、売れっ子作家(東野圭吾等)やヒット作、江戸川乱歩賞受賞作(や受賞作家の作品)に票が集まりやすく、「このミス」と比べてマニア向けの作品に票が入りにくいという、「このミス」とは異なる特徴が見られます。

 なので、一般向けのミステリ系ランキングとしては、「このミス」よりも「文春」の方が参考になりそうな感じですね。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 というわけで、今年の「文春」のランキングを見ていきたいのですが、ランクインしたうちのどのくらいの作品を事前に読んでいたのか、といったところもチェックしてみたいと思います。

 > 「ミステリーベスト10 2015年 国内部門」(週刊文春WEB) 参照

 ○:事前に読んでいた作品
 ●:読みたかったけど読めなかった作品
 ×:特に読むつもりはなかった作品

 タイトル部分のリンク先は、Amazonの詳細ページです

  01位 : ○ 王とサーカス / 米澤穂信  <感想記事はこちら>
  02位 : ○  / 東山彰良  <感想記事はこちら>
  03位 : ○ 戦場のコックたち / 深緑野分  <感想記事はこちら>
  04位 : ○ ミステリー・アリーナ / 深水黎一郎  <感想記事はこちら>
  05位 : ○ 鍵の掛かった男 / 有栖川有栖  <感想記事はこちら>

  06位 : ○ 片桐大三郎とXYZの悲劇 / 倉知淳  <感想記事はこちら>
  07位 : ○ 新しい十五匹のネズミのフライ / 島田荘司
  08位 : ○ 鳩の撃退法 / 佐藤正午  <感想記事はこちら>
  09位 : ○ キャプテンサンダーボルト / 阿部和重 伊坂幸太郎  <感想記事はこちら>
  10位 : ○ オルゴーリェンヌ / 北山猛邦  <感想記事はこちら>
  10位 : ○ さよならの手口 / 若竹七海  <感想記事はこちら>

  12位 : ○ 聖母 / 秋吉理香子
  13位 : ○ 赤い博物館 / 大山誠一郎
  14位 : ○ 孤狼の血 / 柚月裕子  <感想記事はこちら>
  15位 : ● その可能性はすでに考えた / 井上真偽  <感想記事はこちら>
  15位 : ● 中野のお父さん / 北村薫

  17位 : ○ ビッグデータ・コネクト / 藤井太洋  <感想記事はこちら>
  18位 : ○ 血の弔旗 / 藤田宜永  <感想記事はこちら>
  19位 : ○ 犬の掟 / 佐々木譲
  20位 : ○ 教団X / 中村文則  <感想記事はこちら>
  20位 : ○ ナオミとカナコ / 奥田英朗  <感想記事はこちら>

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 これを書いている時点では「このミス」発売前なので、「このミス」との比較がまだ出来ない状況なのですが、今年は東野圭吾や薬丸岳や乱歩賞受賞作など「文春」で高評価を受けてきた作家の作品が軒並みランク外となっていたのが意外でした。

 そして、この「文春」ランキングが発表されるまでに未読だった作品は2作ということで、昨年の5作、一昨年の4作と比べてもかなり優秀な結果でしたが、未読だったのも時間があれば読みたかった2作だったので、今年はパーフェクト読破済みのチャンスでしたねェ。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 【「このミステリーがすごい!2016年版」関連記事】

  > 「このミス2016年版」上半期のランクイン候補作品 (15.2.25)
  > 「このミス2016年版」下半期のランクイン候補作品 (15.8.28)

  > 「このミス2016年版」のベスト10作品をみんなで予想しよう! (15.10.2)

  > 「このミステリーがすごい!2016年版」ランキング(順位)予想 (15.11.10)

  > 「このミス2016年版」投票者なりきりベスト6 (15.11.24)

  > ミステリー・推理小説総合ランキング(2015年) (15.11.27)

  > 「ミステリが読みたい!2016年版」 (15.11.25)
  > 「週刊文春ミステリーベスト10(2015年)」 (15.12.3)
  > 「2016 本格ミステリ・ベスト10」 (15.12.4)
  > 「このミステリーがすごい!2016年版」 (15.12.8)

  > 「このミス2016年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編> (15.12.10)
  > 「このミス2016年版」ランキング(順位)予想 <反省会・各論編> (15.12.11)
  > 「このミス2016年版」ランクイン作品を事前に読んでしまおう!<反省会> (15.12.14)


  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

« 『戦場のコックたち』 深緑野分 > 「このミス」完全読破 No.862 | トップページ | 「2016 本格ミステリ・ベスト10」 »

01.「このミス」完全読破(ミステリ小説)」カテゴリの記事

Google AdSense

楽天市場

「このミス」完全読破:次に感想を書く予定の本

「このミス」完全読破:現在読書中の本

無料ブログはココログ