「このミステリーがすごい!2016年版」ランキング(順位)予想
このミステリーがすごい! 2016年版 『このミステリーがすごい!』編集部 宝島社 発売日:2015年12月10日 売り上げランキング : 215 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
* 「このミステリーがすごい!」は、1990年より翌年度表記(満年齢から数え年)に変更しているので、この“2016年版”は、2015年(2014年11月~2015年10月)に発売された作品のランキング(予想)となっています。
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これで8年目となりますが、今年も「このミステリーがすごい!」のランキング(順位)予想をしてみたいと思います
まずは予想の発表の前に、予想を見るうえでの注意点からご覧ください
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【 ランキング(順位)予想を見るうえでの注意点 】
・これは、あくまで素人である当ブログ管理人が個人的に予想しているものです
なので、結果が出てみたら、10位以内に予想した作品にほとんど票が入らなかったりとか、全体的に見当違いな予想となる可能性も充分にありえますので、その点をご了承した上で参考にしてみてください
・予想するのは国内編のみで、海外編の予想は行いません
・予想の対象は、自分がこれまで読んだ作品のみとしているので、読んでいない作品は、ランクインするかもしれないな~と思っていても予想には入れていません
これまでに読んだ作品(この予想の対象となる作品)については、ここに書くとかなりの長さとなってしまうので、「このミス2016年版」上半期のランクイン候補作品および「このミス2016年版」下半期のランクイン候補作品にてご確認ください(予想を終えた時点で読み終えたのは58作品)
・「このミス」における“ランクイン”とは20位以内のことをいいますが、今年も昨年までと同様に、30位まで予想してそのうち何作がベスト20にランクインするか、といった感じでやってみたいと思います
・過去の予想実績に関しては、以下の記事にてご確認ください。
「このミス2015年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編>
「このミス2014年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編>
「このミス2013年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編>
「このミス2012年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編>
「このミス2011年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編>
「このミス2010年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編>
「このミス2009年版」ランキング(順位)予想 <反省会>
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【 「このミス2016年版」ランキング(順位)予想 】
*タイトル部分のリンク先は、Amazonの詳細ページです
1位予想 | 2位予想 | 3位予想 | 4位予想 | 5位予想 |
流 | 王とサーカス | 鳩の撃退法 | フィルムノワール 黒色影片 |
孤狼の血 |
東山彰良 | 米澤穂信 | 佐藤正午 | 矢作俊彦 | 柚月裕子 |
感想記事 | 感想記事 | 感想記事 | 感想記事 | 感想記事 |
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6位予想 | 7位予想 | 8位予想 | 9位予想 | 10位予想 |
キャプテン サンダーボルト |
生還者 | 血の弔旗 | ナオミとカナコ | 新しい十五匹の ネズミのフライ |
阿部和重 伊坂幸太郎 |
下村敦史 | 藤田宜永 | 奥田英朗 | 島田荘司 |
感想記事 | 感想記事 | 感想記事 | 感想記事 | - |
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11位予想 | 12位予想 | 13位予想 | 14位予想 | 15位予想 |
さよならの手口 | 鍵の掛かった男 | 槐(エンジュ) | 教団X | 片桐大三郎と XYZの悲劇 |
若竹七海 | 有栖川有栖 | 月村了衛 | 中村文則 | 倉知淳 |
感想記事 | 感想記事 | 感想記事 | 感想記事 | 感想記事 |
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16位予想 | 17位予想 | 18位予想 | 19位予想 | 20位予想 |
影の中の影 | ビッグデータ・ コネクト |
オルゴーリェンヌ | 透明カメレオン | リバース |
月村了衛 | 藤井太洋 | 北山猛邦 | 道尾秀介 | 湊かなえ |
感想記事 | 感想記事 | 感想記事 | 感想記事 | 感想記事 |
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21位予想 | 22位予想 | 23位予想 | 24位予想 | 25位予想 |
ミステリー・ アリーナ |
インドクリスタル | 極悪専用 | 虹の歯ブラシ 上木らいち発散 |
営繕かるかや 怪異譚 |
深水黎一郎 | 篠田節子 | 大沢在昌 | 早坂吝 | 小野不由美 |
感想記事 | 感想記事 | - | 感想記事 | 感想記事 |
んんんんんんん | んんんんんんん | んんんんんんん | んんんんんんん | んんんんんんん |
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26位予想 | 27位予想 | 28位予想 | 29位予想 | 30位予想 |
メビウスの 守護者 |
あぶない 叔父さん |
星読島に 星は流れた |
勁草 | 犬の掟 |
川瀬七緒 | 麻耶雄嵩 | 久住四季 | 黒川博行 | 佐々木譲 |
感想記事 | 感想記事 | 感想記事 | 感想記事 | - |
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1位に予想した「流」は言わずと知れた直木賞受賞作ですが、内容的には「このミス」より本屋大賞の方が合いそうな感じだったので、「このミス」と縁深い作家ということで上位争いには加わるも1位はないかな?と考えていました。
ただ、昨年は(1位のNo.748「満願」、4位のNo.743「小さな異邦人」、21位のNo.752「暗い越流」など)“ノンシリーズ短編集の年”だったのに対し、今年は“ミステリ系エンタメ”と“文芸・純文学”のジャンルの垣根をまたぐ作品が大活躍の年となりそうなので、その代表格的な本作を思い切って1位に予想してみました。
2位予想の「王とサーカス」は、(古典部シリーズを除けば)10作連続ランクイン中&5作連続ベスト10入り中という「このミス」との相性抜群の米澤作品ですし、昨年1位のNo.748「満願」とはタイプが違うものの負けず劣らずの評価を受けているので、2年連続高順位となるのでは。
3位予想の「鳩の撃退法」は、文芸系作家の割には「このミス」と相性が良くて昨年末が締め切りのランキングですでに結果を出していますし(この詳しい説明は長くなるので、「このミス2016年版」上半期のランクイン候補作品で確認してください)、今年に入ってからも山田風太郎賞を受賞するなど評価が高いので、初ランクインながらこの高順位もありえそうです。
4位予想の「フィルムノワール/黒色影片」は、ハードボイルド系作品が常に安定して票を集めている矢作作品ですし、2005年版4位のNo.800「THE WRONG GOODBYE」以来10年ぶりとなる“二村永爾シリーズ”で、期待に違わぬ硬派なハードボイルド的魅力が溢れていたので、前作並みに票を集めるのではないでしょうか。
5位予想の「孤狼の血」は、少し上に予想しすぎかなとも思いましたが、極道要素の濃い悪徳警察小説というコッテリした設定でありながら多くの人が楽しめる内容となっていましたし、警察小説としての王道的な面白さと新たな魅力とが見事に掛け合わされていたので、票を集めそうだということで思い切ってこの順位に。
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6位予想の「キャプテンサンダーボルト」は、人気作家2人の完全合作という話題性、そして(そこから生まれる)高い期待を裏切らないエンタメ全開の面白さから、このくらいの順位にはなるのでは。
7位予想の「生還者」は、No.783「闇に香る嘘」がデビュー作ながら昨年3位となった下村敦史のデビュー3作目ですが、山岳小説とミステリとの融合がお見事で、それに山岳小説は「このミス」との相性が結構良いこともあり、2年連続ベスト10入りと予想。
8位予想の「血の弔旗」は、一人の男の半生をじっくりと描いた骨太犯罪小説という「このミス」好みの内容ですし、18年ぶりのランクインとなった昨年14位の『喝采』より票を集めそうなので、本作で20年ぶりのベスト10入りを果たすのではないのでしょうか。
9位予想の「ナオミとカナコ」は、これまで「このミス」で結果を出した奥田作品と同じジャンルの犯罪サスペンスですし、犯罪者に自然と共感してしまう状況を作り上げたところが高く評価されそうです。
10位予想の「新しい十五匹のネズミのフライ」は、シャーロック・ホームズのパスティーシュ物であることもあり(「このミス」で)どのような評価となるのか予測が難しいですが、パティーシュ物ということを抜きにしてみても様々なエンタメ要素が魅力的に掛け合わされていたと思うので、評価される(票を集める)方に予想してみました。
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11位予想の「さよならの手口」は、ランクイン実績のある“葉村晶シリーズ”の13年ぶりとなる最新作ですが、同シリーズの短編が2作収録されていたノンシリーズ短編集No.752「暗い越流」も昨年に次点(21位)となっていたので、長編である本作はこのくらいの位置に来るのでは。
12位予想の「鍵の掛かった男」は、“火村英生シリーズ(作家アリスシリーズ)”の最新作で、このシリーズは「このミス」でのランクイン率が良くないものの、シリーズ唯一のランクイン作である『乱鴉の島』以来となる長編作品ですし、犯罪が起きたのかどうかもわからない状況で被害者の人生の謎を解いていくという新機軸が評価されるのでは。
13位予想の「槐(エンジュ)」は、「このミス2016年版」下半期のランクイン候補作品では“『影の中の影』の方を上に予想するかも”と書きましたが、読後時間が経っても強く印象に残っているのは本作のほうだったので、こちらを上に予想してみました。
14位予想の「教団X」は、当初は「このミス」向きではない内容からランクイン候補に入れず、警察小説であるNo.831「あなたが消えた夜に」の方をランクイン有力候補と考えていたのですが、読後にインパクトが残っているのは圧倒的にこちらだし、高順位票を投じる投票者が5・6人はいそうかなと思い始めたため、思い切ってこちらをランクインと予想。
15位予想の「片桐大三郎とXYZの悲劇」は、寡作な作家による久々の本格的なミステリ作品ですし、“ドルリー・レーン「悲劇」4部作”にオマージュを捧げた遊び心があり、もちろん本格ミステリとしての読み応えもバッチリなので、(「本格ミステリ・ベスト10(本ミス)」で高順位となるのはもちろん)「このミス」でもこのくらいの順位に入ってくるのではないでしょうか。
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16位予想の「影の中の影」は、『槐(エンジュ)』の方を上の順位予想に決めた際に(ランクインにわずか届かずの)21位に予想しようと思っていたものの、作品単体として考えれば充分にランクイン可能な内容だったと思い直したので、(2作同時ベスト10入りだった昨年に続いて)今年は2作同時ベスト20入りと予想してみました。
17位予想の「ビッグデータ・コネクト」は、「このミス」にランクインするには凄みや圧倒感などが足りなかったようにも感じましたが、本格派なサイバー犯罪警察小説や強烈なキャラクター性が評価されて票を集めそうな気もしたので、本作で初ランクインを果たすのでは。
18位予想の「オルゴーリェンヌ」は、「本ミス」で高順位となるも「このミス」はそこまで票が集まらないという本格ミステリ作品によくあるタイプだと思うのですが、それも「このミス」でも(ギリギリで)ランクインとなるのではないでしょうか。
19位予想の「透明カメレオン」は、内容的にランクインするまでは少し弱いかなと感じるも、「このミス」と相性抜群作家による久々のエンタメ全開作品なので、20位以内に入って来そうな気がします。
20位予想の「リバース」は、今年の代表的な“終盤でどんでん返し”作品は本作と『聖母』(秋吉理香子)だと思うのですが、(昨今いろんな作家が無駄に乱発している印象の)“読者を騙す仕掛け”を使わずに驚きと衝撃を生み出した本作の方が高い評価を受けそうなので、こちらの方をランクインと予想してみました。
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というわけでランキング(順位)予想を行ってみたのですが、ランキングが発表された後には、予想の結果や反省を行う<反省会>を更新する予定です(後日追記:更新しました「このミス2016年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編>)
あとは、“自分がもし「このミス」投票者だったら?”ってことで個人的なベスト6を発表する「このミス2016年版」投票者なりきりベスト6も更新する予定なので(後日追記:更新しました「このミス2016年版」投票者なりきりベスト6)、もしよかったらそちらもご覧になってみてください
そして、 「このミス2016年版」のベスト10作品をみんなで予想しよう!という閲覧者参加型企画を実施しているので、ぜひともお気軽にご参加ください
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【「このミステリーがすごい!2016年版」関連記事】
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