「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2015年11-12月)
「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。
なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別(2ヶ月ごと)にまとめてみたいと思います。
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
* シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事
* シリーズ作品のランクイン実績は、2015年版までの記録
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【 2015年 11月 発売 】
<< 2014年版 1位 >> ・「ミステリが読みたい!」 1位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 3位
・「本格ミステリ・ベスト10」 4位
・「ベストSF2013」 6位
・「黄金の本格ミステリー」 選出
★ 2058年4月、
上海大学で20世紀の探偵小説を
研究していたユアン・チンルウは、
国家科学技術局から呼び出される。
博士論文のテーマ「ノックスの十戒」第5項が、
史上初の双方向タイムトラベル成功に
重要な役割を担う可能性があるというのだ。
その理由を探るべく、
実験に参加させられた彼が見たものとは―。
表題作「ノックス・マシン」、
名探偵の相棒たちが暗躍する
「引き立て役倶楽部の陰謀」などを含む中篇集。
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ブラックライダー(上・下)
/ 東山彰良 <<当ブログ感想記事>>
<< 2014年版 3位 >> ・「AXNミステリー 闘うベストテン」 1位
・「ミステリが読みたい!」 12位
・「ベストSF2013」 18位
★ 「世界は瀕死だが、まだ息絶えちゃいない」。
<六・一六>により文明を失ったアメリカ大陸。
生き残った者は人と
牛を掛け合わせた“牛”を喰って命を繋ぐ。
保安官バード・ケイジは、
四十頭の馬を強奪したレイン一味を追い、
大西部を駆ける。
道すがら出逢ったのは運命の女コーラ。
凶兆たる蟲の蔓延。
荒野に散るのは硬貨より軽い命。
小説の面白さ、
その全てを装填した新たなる黙示録。
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<< 2010年版 25位 >>
★ 「疫病神」「国境」「暗礁」に続く
“疫病神シリーズ”の4作目
(1作目が1998年版13位、
5作目「破門」が2015年版8位にランクイン)
★ 建設コンサルタント・二宮の
菩提寺で起きたトラブルに、
ヤクザの桑原が喰いついた。
鎌倉時代から続く伝統宗教の宝物「懐海聖人絵伝」。
その絵柄を染め抜いたスカーフを作るために
住職が振り出した約束手形を使い、
ふたりは本山に返却されていない
三巻一組の絵巻物を狙う。
極道、美人画商、悪徳刑事が入り乱れ、
渾沌とする争奪戦の行方は―。
ミステリ史上最凶コンビ再び!
直木賞受賞作『破門』へ続く、
「疫病神」シリーズ!
* 版元を変えて再文庫化
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<< 2013年版 26位 >> ・「本格ミステリ大賞」受賞
・「本格ミステリ・ベスト10」 2位
・「黄金の本格ミステリー」 選出
★ 鍵のかかった教室から消え失せた射殺犯、
警察監視下の家で発見された男女の死体、
誰もいない部屋から落下する女。
名探偵・密室蒐集家の鮮やかな論理が
密室の扉を開く。
これぞ本格ミステリの醍醐味!
物理トリック、心理トリック、
二度読み必至の大技…
あの手この手で読者をだます
本格ミステリ大賞受賞作。
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<< 2013年版 29位 >>
★ 「蘆屋家の崩壊」「ピカルディの薔薇」に続く
“幽明志怪シリーズ”の3作目
(1作目が2000年版14位にランクイン)
★ 相も変わらず「豆腐」で結ばれた仲の
「おれ」こと猿渡と小説家の「伯爵」。
名物を求めてはるばる出向いた先には、
なぜかいつもこの世ならぬ
不思議な出来事が待ち受ける。
火を発する女、カメラに映らない友、
運命を知らせる猫。
二人の珍道中はどこへ向かうのか。
幻想怪奇譚×ミステリ×ユーモアで人気の
幽明志怪シリーズの第三弾。
新作短篇を加えてついに完結。
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あなたが愛した記憶
/ 誉田哲也
<< 2013年版 29位 >>
★ 興信所を営む曽根崎栄治の前に、
女子高生・民代が現れる。
十九年前に突然姿を消した恋人・真弓が産んだ
栄治の娘だと主張する彼女は、
二人の人物を探して欲しいと依頼する。
半信半疑ながら栄治が調査を進めるうち、
民代は、調査対象者のどちらかが
世間を騒がす残虐な連続監禁殺人事件の
犯人だと言いだし…。
この子は一体、何者なのか。
犯人の正体は何なのか。
ノンストップ恋愛ホラーサスペンス!
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの11月文庫化作品 >>
夜の底は柔らかな幻(上・下)
/ 恩田陸 <<当ブログ感想記事>>
欠落
/ 今野敏 <<当ブログ感想記事>>
大江戸恐龍伝(一・二)
/ 夢枕獏 <<当ブログ感想記事>>
虫樹音楽集
/ 奥泉光 <<当ブログ感想記事>>
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【 2015年 12月 発売 】
<< 2014年版 2位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 1位
・「ミステリが読みたい!」 4位
・「本屋大賞」 6位
・「本格ミステリ・ベスト10」 22位
★ 君には、警察学校を辞めてもらう。
この教官に睨まれたら、終わりだ。
全部見抜かれる。
誰も逃げられない。
前代未聞の警察小説!
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代官山コールドケース
/ 佐々木譲 <<当ブログ感想記事>>
<< 2014年版 14位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 9位
・「ミステリが読みたい!」 9位
★ 「地層捜査」に続く
“特命捜査対策室シリーズ”の2作目
★ DNA鑑定が指し示す、
17年前の殺人事件=「冤罪」の可能性。
この街で夢を追いかけた少女の悲劇。
闇に潜む真犯人を、追い詰める。
1995年、代官山・カフェ店員殺人事件。
被疑者となったカメラマンは変死。
2012年、川崎・女性殺人事件。
代官山の遺留DNAの一つが現場で採取。
「17年前の事件の真犯人を逃して、
二度目の犯行を許してしまった、となると、
警視庁の面目は丸つぶれだ」―。
かくして警視庁・特命捜査対策室のエース・水戸部に
密命が下された。
「神奈川県警に先んじて、事件の真犯人を確保せよ!」
好評「特命捜査対策室」シリーズ第二弾。
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<< 2014年版 20位 >> ・「ミステリが読みたい!」 20位
・「本格ミステリ・ベスト10」 26位
★ また買ってしまった―。
店を出たとき、かならずつぶやく独り言。
古本屋には、きっとある。
まだ見ぬ、自分だけには価値のわかる本が。
魅入られたように読みふけり、
このくだらない現実に、
二度と戻って来たくなくなるような本が。
博覧強記の探偵小説家が
想像力を暴走させて創り上げた、
書くことと読むこと、
そして本そのものの業に迫る、
悪魔的傑作。
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夏服パースペクティヴ
/ 長沢樹 <<当ブログ感想記事>>
<< 2013年版 22位 >> ・「本格ミステリ・ベスト10」 15位
★ 「消失グラデーション」に続く
“樋口真由"消失"シリーズ”の2作目
(1作目が2012年版6位にランクイン)
★ 私立都筑台高校2年生にして、
弱小映研部長の遊佐渉は、
新進気鋭の女性映像作家・真壁梓が、
夏休みを利用して行うビデオクリップ制作のスタッフとして、
撮影合宿に参加することに。
そこには、美貌の1年生樋口真由の姿もあった。
かくして、廃校となった中学校の校舎を改装して作られた
山の中のスタジオでの撮影合宿が始まる。
しかし、キャストとして参加していた女子生徒の一人が
撮影中に突如倒れ込む…。
なんとその生徒の胸には、
クロスボウの矢が深々と突き刺さっていた!?
真由は残された映像をもとに超絶推理を始めるが、
合宿は凄惨な殺人劇へと変貌してゆく―。
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虚構推理
/ 城平京
<< 2012年版 27位 >> ・「本格ミステリ大賞」受賞
・「本格ミステリ・ベスト10」 4位
・「ミステリが読みたい!」 15位
★ 深夜、悲運のアイドルの亡霊は
鉄骨を片手に街を徘徊する。
その都市伝説の名は――鋼人七瀬。
「そんなのは推理じゃなくて、欺瞞じゃない!?」
真実を求めるよりも過酷な、虚構の構築。
自身もまた怪異的な存在である岩永琴子の推理と知略は
本物の怪異が起こす事件を止めることができるのか!?
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冬の旅
/ 辻原登
<< 2014年版 40位 >> ・「伊藤整文学賞」受賞
★ 妻の失踪を皮切りに、緒方隆雄の人生は
悪いほうへ悪いほうへと雪崩れる。
失職、病、路上生活、強盗致死…。
二〇〇八年六月八日午前九時。
五年の刑期を終えて、緒方は滋賀刑務所を出所する。
愛も希望も潰えた。
残されたのは、凡てからの自由。
たった一人、この世の果てへと歩き出す。
衝撃のラストが待ち受ける―。
魂を震わす、慟哭の物語。
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの12月文庫化作品 >>
残り全部バケーション
/ 伊坂幸太郎 <<当ブログ感想記事>>
桜ほうさら(上・下)
/ 宮部みゆき <<当ブログ感想記事>>
暗くて静かでロックな娘
/ 平山夢明 <<当ブログ感想記事>>
大江戸恐龍伝(三・四)
/ 夢枕獏 <<当ブログ感想記事>>
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【 「このミス2016年版」で1~40位に入った文庫オリジナル作品 】
<< 2016年版 4位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 10位
・「ミステリが読みたい!」 10位
・「本格ミステリ・ベスト10」 18位
★ 「プレゼント」「依頼人は死んだ」「悪いうさぎ」に続く
“葉村晶シリーズ”の4作目
(2作目も2001年版16位にランクイン)
★ 探偵を休業し、
ミステリ専門店でバイト中の葉村晶は、
古本引取りの際に白骨死体を発見して負傷。
入院した病院で同室の元女優の芦原吹雪から、
二十年前に家出した娘の安否についての
調査を依頼される。
かつて娘の行方を捜した探偵は失踪していた―。
有能だが不運な女探偵・葉村晶が
文庫書下ろしで帰ってきた!
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ビッグデータ・コネクト
/ 藤井太洋 <<当ブログ感想記事>>
<< 2016年版 23位 >> ・「ミステリが読みたい!」 15位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 17位
★ 京都府警サイバー犯罪対策課の万田は、
ITエンジニア誘拐事件の捜査を命じられた。
協力者として現れたのは
冤罪で汚名を着せられたハッカー、武岱。
二人の捜査は
進歩的市長の主導するプロジェクトの闇へと…。
行政サービスの民間委託計画の陰に何が?
ITを知りつくした著者が描く
ビッグデータの危機。
新時代の警察小説。
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