『刑事群像』 香納諒一 > 「このミス」完全読破 No.819
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.819
『刑事群像』 香納諒一
「このミス」2016年版 : 投票数0
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング :
読始:2015.5.31~ 読終:2015.6.7
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2015年2月>
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『刹那の街角』、No.59「贄の夜会」、No.750「無縁旅人」に続く、“捜査一課シリーズ”の4作目です。
まあシリーズ4作目といっても、捜査一課中本班のデカ長・庄野樹が活躍するシリーズ(短編集『刹那の街角』)と捜査一課小林班のデカ長・大河内茂雄が活躍するシリーズ(『贄の夜会』『無縁旅人』)は元々別のシリーズだったのですが、本作にて合流したことで一つのシリーズとなったのです。
そんな経緯もあるので、(前3作を読んでいなくても)本作を問題なく楽しむことが出来ると思います。
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路上で女性の全裸死体が発見され、身元が判明した被害者の身辺調査を進めたところ、かつて捜査一課の刑事であった沢崎の名前が浮上。
捜査一課強行班のデカ長・大河内が沢崎に話を聞くことになったものの、沢崎は辞職する前に今回の被害者が関わっていた事件の捜査を(中本班の一員として)担当していたこともあり、大河内は(中本班のデカ長である)庄野と共に沢崎を訪れることに。
するとそこから事件を巡る様相は大きく動き出していき、大河内と庄野は二班合同体制で捜査をおこなっていくことになるのです。
同じ捜査一課といっても班が違えばライバル関係となるため、(二班合同での捜査となれば)普通の警察小説なら最初はギスギスしたり闘争心むき出しとなりつつも次第に絆を深め合っていく.....といった熱い展開になりそうですが、本作の場合はそういった要素はなく、最初から協力体制が出来ていて好連係で捜査が進められていきます。
そしてそんな警察小説ならではの熱血組織ドラマを採り入れていないことからもわかるように、エンタメ的ともいえる派手な演出は極力排し、(前作『無縁旅人』と同様の)聞き込みによる地道な捜査を中心としてじっくりと真相へと迫っていく捜査劇となっているのですね。
なので、熱く激しく濃厚な警察小説の面白さを期待してしまうと物足りなく感じてしまうかもしれません。
ただ、事件捜査場面や主人公たち刑事の行動は静かな雰囲気でありながらも内に秘めた熱がヒシヒシと感じられ読み応えありますし、(人間関係やいくつもの謎が造り出す)複雑な事件の構図が鋭い推理や驚くべき新事実を経ながら解き明かされていく軌跡も職人技ともいうべき見事さなので、ベテラン作家ならではの捜査ミステリをじっくりと堪能したいという人に強くお薦めしたい作品です。
> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★★★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★ 気軽に読める度 : ★★★
* 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
<個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください
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> No.1027 「完全犯罪の死角 刑事花房京子」
> No.0819 「刑事群像」
> No.0750 「無縁旅人」
> No.0639 「幸 SACHI」
> No.0504 「心に雹の降りしきる」
> No.0371 「熱愛」
> No.0309 「虚国(蒼ざめた眠り)」
> No.0108 「ステップ」
> No.0059 「贄の夜会」
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