「このミス2016年版」下半期のランクイン候補作品
2015年5月~10月に発売された作品を対象とした、「このミステリーがすごい!2016年版」下半期のランクイン候補作品を予想をしてみましょう
ただ、まだ対象作品が全て出揃う前の時点で順位まで予想してしまうのはさすがに無茶なので、今回は自分がこれまで読み終えることが出来た作品の中から、「ベスト10入りが確実と予想される作品」「ベスト20入りする可能性が高いのではと予想される作品」などの項目ごとに該当する作品を入れてみたいと思います
そして、11月の半ば頃に、「上半期~」「下半期~」を基に、最終的な“ランキング(順位)予想”の記事を書く予定です
(後日追記:予想記事を更新しました→「このミステリーがすごい!2016年版」ランキング(順位)予想)
対象となる下半期(2015年5月~10月)に発売された中ですでに読み終えた作品は以下の通り(この対象作品は、読み終えるごとに追加していきます)
【 これまでに読んだ対象期間作品一覧(2016年版下半期) 】
* このリストのみタイトル部分のリンク先は当ブログの感想記事
夜より黒きもの / 淵の王 / 王とサーカス / 流 / あなたが消えた夜に /
ラプラスの魔女 / リバース / 勁草 / ミステリー・アリーナ / 血の弔旗 /
メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官 / 砂の街路図 / 影の中の影 /
エクソダス症候群 / 怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関 / 犬の掟 / 聖母 /
赤い博物館 / 生還者 / 新しい十五匹のネズミのフライ / 海妖丸事件 /
BABEL / 極悪専用 / 鍵の掛かった男 / ぼぎわんが、来る / 孤狼の血 /
片桐大三郎とXYZの悲劇 /
なお、これはあくまで素人である当ブログ管理人が個人的に予想しているものです
なので、「ベスト10入り確実」と言った作品が実際には1票も入らなかったりとか、名前を挙げなかった作品が上位に入るなどの可能性は大いに有り得ますので、その点をご了承の上で参考にしていただければと思います
ちなみに、過去のランクイン確率(%)ごとのまとめや予想結果に関しては、「このミス」上・下半期のランクイン候補作品・予想結果リストにて確認ください
* 「ランクイン確率」は、(自分が予想する)ベスト20にランクインする可能性をパーセンテージで表したものです。つまり、100%に近いほど、ベスト20にランクインする可能性が高いと自分が予想している、ということです。なお、数字は適当なので、大体の目安程度に思ってください
* 「予想順位帯」は、“この(順位の)枠内に入ってくるのではないかな~”という予想です(今年から始めたので予想の精度は不明)
一応確実にその(順位の)枠内に入るように余裕を持って幅設定をしていますが、その一方ある程度は思い切って絞り込んでもいます
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
* 上半期(14年11月~15年4月)に発売された作品に関しては、「このミス2015年版」上半期のランクイン候補作品をご覧ください
* この記事は現時点で未完の状態なので、対象作品を読み終えてからしばらく後に、ランクインの可能性がありそうだと思ったら追加していく予定です(追加情報は「このミス」完全読破 説明&読破本リストの“更新情報”欄に書いていきます)
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【 ベスト10入りが確実と予想される作品 】
ここでは、ベスト10入りが確実で、下半期のラインナップ次第では1位も狙えるのでは?と自分が予想した作品を挙げてみました。
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王とサーカス / 米澤穂信 ・・・ランクイン確率 : 80%
* 予想順位帯 : 1位~12位 (結果 → ○1位)
米澤作品は、1作もランクインしていない“古典部シリーズ”を除けば発表した12作中11作が20位以内に入り、(古典部シリーズを除けば)10作連続ランクイン中&5作連続ベスト10入り中、しかも2010年版では3作同時ランクインをやってのけ、さらに昨年にはNo.748「満願」で1位に輝くなど、(古典部シリーズ以外は)出せば必ず上位にランクインする状況なのですね。
そして本作は最初にランクインを果たしたNo.817「さよなら妖精」の登場人物の一人にスポットを当てた派生シリーズ的な作品ですし、内容もさすがの素晴らしさだったので、20位以内に入るのは間違いないのでは。
ただミステリを前面に押し出しているタイプではないので、ベスト10入りを逃す可能性がもしかしたらあるかな?と思い、慎重を期してこちらの欄(ベスト20入りするのではないかと予想される作品)に入れてみました。
(追記) 似たようなタイプのNo.700「リバーサイド・チルドレン」(梓崎優)が2014年版で7位にランクインしていることから、ベスト10入りの可能性はかなり高いとみてこちらの欄に移しました。
[ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
>> No.828 『王とサーカス』 米澤穂信
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【 ベスト20入りするのではないかと予想される作品 】
ここでは、ベスト20にランクインする可能性が高そうな作品を挙げてみました。
ただ、例年11~20位と21~30位辺りの作品の得票数というのはそれほど変わりはなくて、たった1人の投票者のさじ加減一つで大きく順位が変動してしまうほどの差しかないので、ここら辺になってくるとランクインするかどうかは運の要素も大きく関わってくるといってもよいでしょう。
なので、この項目に挙げたのは、「30位以内には入ってくるのではないかと予想される作品」といった認識で参考にしてもらう感じでちょうど良いのではないでしょうか。
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血の弔旗 / 藤田宜永 ・・・ランクイン確率 : 55%
* 予想順位帯 : 7位~30位 (結果 → ○9位)
昨年には『喝采』(2015年版14位)で18年ぶり(7作目)となる「このミス」ランクインを果たした藤田宜永ですが、本作は犯罪者の(事件後の)半生を描いた大人のための(「このミス」に好まれそうな)骨太犯罪小説に仕上がっていたので、昨年以上の結果も期待できるのではないでしょうか。
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>> No.842 『血の弔旗』 藤田宜永
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流 / 東山彰良 ・・・ランクイン確率 : 55%
* 予想順位帯 : 1位~30位 (結果 → ○5位)
“「このミス」大賞”を受賞してデビューし、No.176「ジョニー・ザ・ラビット」で“「このミス」大賞”出身作家では初となる「このミス」ランクインを果たし、No.689「ブラックライダー」でベスト3に入った東山彰良による、圧倒的な評価を得て受賞した直木賞作品です。
内容的には(ミステリ・サスペンス・バイオレンスなどの要素は薄めなため)「このミス」より本屋大賞の方が合いそうな作風なので票があまり入らない可能性もありそうですが、ミステリ的な謎が物語を通しての軸となっていますし、「このミス」と縁深い作家ということで単純にエンタメ作品としての面白さに対し票が集まりそうでもあることから、1位争いを繰り広げる可能性もありそうで、予想がかなり難しい作品ですね。
[ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
>> No.829 『流』 東山彰良
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孤狼の血 / 柚月裕子 ・・・ランクイン確率 : 50%
* 予想順位帯 : 3位~30位 (結果 → ○3位)
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>> No.857 『孤狼の血』 柚月裕子
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生還者 / 下村敦史 ・・・ランクイン確率 : 50%
* 予想順位帯 : 5位~30位 (結果 → ○15位)
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>> No.848 『生還者』 下村敦史
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ミステリー・アリーナ / 深水黎一郎 ・・・ランクイン確率 : 45%
* 予想順位帯 : 8位~30位 (結果 → ×6位)
全編にわたって推理劇が繰り広げられるという挑戦心に満ちた本格ミステリ作品ですが、「本格ミステリ・ベスト10」では上位確実だと思うも、「このミス」では本格ミステリに特化した作品は意外なほどに票が伸びないことが多いので、本作も「このミス」でどのくらい票が入るのかは予測がしにくいです。
ただ、これまでの深水作品で「このミス」にランクインしたのはNo.673「美人薄命」(2014年版12位)だけであるものの、それ以外の作品も(ランクインまでいかないながら)ある程度の票は集まっているため、作風を考えれば「このミス」との相性は良い方とも言えるので、堅実に票を集めてくるのではないでしょうか。
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>> No.837 『ミステリー・アリーナ』 深水黎一郎
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片桐大三郎とXYZの悲劇 / 倉知淳 ・・・ランクイン確率 : 45%
* 予想順位帯 : 6位~30位 (結果 → ○7位)
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>> No.856 『片桐大三郎とXYZの悲劇』 倉知淳
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鍵の掛かった男 / 有栖川有栖 ・・・ランクイン確率 : 45%
* 予想順位帯 : 5位~30位 (結果 → ○8位)
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>> No.853 『鍵の掛かった男』 有栖川有栖
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【 ベスト20入りする可能性もあるかもと予想される作品 】
ここでは、ベスト20入り確実!とは言えなさそうだけれど、入らないとは強く言えないような、穴馬的な作品を挙げてみました。
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怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関 / 法月綸太郎 ・・・ランクイン確率 : 40%
* 予想順位帯 : 8位~40位 (結果 → ×81位)
No.42「怪盗グリフィン、絶体絶命」に続く“怪盗グリフィン・シリーズ”の9年ぶりとなる2作目です。
前作がベスト10入りし、内容的には2014年版の1位に輝いたNo.659「ノックス・マシン」に比較的近いSF融合ミステリで、元々「このミス」との相性が良い作家ということもあって票を集めてきそうですが、前作より冒険小説要素が控えめで、『ノックス・マシン』ほど票が入るタイプではなかったようにも思うので、ランクイン確実とまでは言い切れないのでは。
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影の中の影 / 月村了衛 ・・・ランクイン確率 : 40%
* 予想順位帯 : 6位~50位 (結果 → ○12位)
昨年にはNo.722「機龍警察 未亡旅団」(5位)とNo.782「土漠の花」(6位)で2作同時ベスト10入りを果たした月村了衛ですが、本年度版対象作品としては『機龍警察 火宅』、No.821「槐(エンジュ)」、『影の中の影』の3作品を発表。
そのうちランクインの可能性が一番高そうなのは現在3作連続ベスト10&2作連続ベスト5に入っている“機龍警察シリーズ”の短編集『機龍警察 火宅』のように見えるかもしれませんが、ここ数年の「このミス」では“長編作品のランクイン率&人気が高いシリーズ”の短編集はランクインするほど票が入らない傾向なので(例:新宿鮫シリーズ、百鬼夜行シリーズ、学生アリスシリーズ、刀城言耶シリーズ、隠蔽捜査シリーズ、法月綸太郎シリーズなど)、今回もそのパターンに当てはまるのではないでしょうか(なので予想する前までに無理して読まなくてもいいかなと思ってます)。
一方でノンシリーズ長編作品である『槐(エンジュ)』と『影の中の影』は、ノンストップサスペンスアクションというジャンル的に似たタイプですし、やはり同タイプだった昨年の『土漠の花』よりは評価が落ちるかな?といった感じなので、ランクインしたとしてもどちらかのような気がします。
そしてどちらのランクイン率が高いのかを予想するのはかなり難しいのですが、一応個人的な好みで『影の中の影』の方を上に予想してみようかなと今のところは考えているのですがどうなるでしょうか。
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>> No.844 『影の中の影』 米澤穂信
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新しい十五匹のネズミのフライ ジョン・H・ワトソンの冒険 / 島田荘司 ・・・ランクイン確率 : 30%
* 予想順位帯 : 5位~50位 (結果 → ○18位)
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リバース / 湊かなえ ・・・ランクイン確率 : 30%
* 予想順位帯 : 6位~45位 (結果 → ×120位)
湊かなえは、デビュー以来常にヒット作を生み続け、映像化作品も多いなど今や超売れっ子作家となりましたが、「このミス」ではデビュー作No.127「告白」がランクインしたのみ、2番目に高順位だったのもデビュー2作目のNo.165「少女」の30位ということで、「このミス」では年々存在感が薄くなっています。
ただ本作は久々に直球のミステリ作品で、湊作品らしい人間ドラマを絡めながら最後の最後で破壊力抜群の一撃が振り下ろされますし、トリック的には特別なことをしていなくてシンプルであるのにも関わらず衝撃度がとんでもないというサプライズ演出は評価されそうなので、7年ぶりのランクインも視野に入るのでは。
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>> No.828 『リバース』 湊かなえ
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犬の掟 / 佐々木譲 ・・・ランクイン確率 : 25%
* 予想順位帯 : 11位~45位 (結果 → ○19位)
佐々木譲は、80-90年代には“第二次世界大戦秘話三部作”を始めとした歴史・冒険もので、00年代後半から現在までの期間には警察小説等で、長きに渡り「このミス」ランクイン常連となっている作家です。
そして本作は(“道警シリーズ”を除けば)No.685「代官山コールドケース」(2014年14位)以来2年ぶりとなる警察小説なので今回も堅実に票を稼いできそうですが、地道な聞き込みを中心とした捜査シーンがほとんどで佐々木作品ならではの熱い人間ドラマ部分は少なめだったため、ランクイン確実となるタイプではなかったように思います。
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エクソダス症候群 / 宮内悠介 ・・・ランクイン確率 : 25%
* 予想順位帯 : 14位~60位 (結果 → ×73位)
「盤上の夜」(2013年版10位)、No.664「ヨハネスブルグの天使たち」(2014年版15位)とこれまで発表した2作品がどちらも「このミス」ランクインしている宮内悠介の初長編作品です。
ちなみに、2015年版までに2作以上発表している作家で「このミス」ランクイン率100%なのは、宮内悠介・梓崎優(2作)・葉真中顕(2作)の3人のみ。
そして本作はSF的な世界観の中に「このミス」で好まれそうな要素が詰め込まれていたので票を集める可能性もありそうですが、短編集(連作集)だった前2作と比べると濃密さや凄みの面で評価が下がりそうな感じもしたので、意外と票が入らない可能性もありそうですかね。
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勁草 / 黒川博行 ・・・ランクイン確率 : 25%
* 予想順位帯 : 11位~50位 (結果 → ○35位)
昨年には直木賞を受賞したNo.745「破門」が8位、受賞第一作の『後妻業』が15位と2作同時ランクインをやってのけた黒川博行の新作は、相変わらずの黒川節が冴えまくる警察&犯罪小説です。
関西弁での小粋なやり取りを繰り広げるコンビなど黒川ならでは作品の魅力に溢れているものの、昨年のインパクトを考えてしまうとランクイン(20位以内)予想をあまり強くは出来ない感じでしょうか。
[ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
>> No.834 『勁草』 黒川博行
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極悪専用 / 大沢在昌 ・・・ランクイン確率 : 25%
* 予想順位帯 : 14位~40位 (結果 → ×57位)
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聖母 / 秋吉理香子 ・・・ランクイン確率 : 20%
* 予想順位帯 : 11位~60位 (結果 → ×投票数0)
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あなたが消えた夜に / 中村文則 ・・・ランクイン確率 : 20%
* 予想順位帯 : 8位~60位 (結果 → ×103位)
純文学系の作家でありながらNo.705「去年の冬、きみと別れ」で「このミス」初ランクインを果たしている中村文則による警察小説です。
意外にも捜査ミステリとしての読み応えもかなりあるので充分に「このミス」の対象となる作品でしたが、純文学系作家らしい作風も全開で投入されているため、上位もありそうだしほとんど票が入らない可能性もありそうだしで予想がかなり難しい作品ですね。
(追記) 読み終えて時間が経ってみたら物語の印象があまり記憶に残っていませんし、「このミス」で評価されるジャンルとしては本作より劣るであろうNo.804「教団X」の方がインパクトや熱烈な高評価により票を集めそうかもな~と考え直したため、本作のランクイン率を下げてみました。
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>> No.831 『あなたが消えた夜に』 中村文則
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ラプラスの魔女 / 東野圭吾 ・・・ランクイン確率 : 15%
* 予想順位帯 : 16位~60位 (結果 → ○54位)
2006年版以降は“加賀恭一郎シリーズ”か“ガリレオシリーズ”のどちらか、2010年版以降は“加賀恭一郎シリーズ”のみが「このミス」にランクインしていたここ数年の東野作品ですが、昨年にはどちらのシリーズでもないNo.757「虚ろな十字架」がランクインしたので、“加賀恭一郎シリーズ”なのかどうかだけで単純に予想することは出来なくなりました。
ただ本作は、刑事が絡むような事件を扱っているのである程度の票は集めそうですが、ランクインするまでいくようなタイプではなかったように思うのですよ。
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>> No.832 『ラプラスの魔女』 東野圭吾
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赤い博物館 / 大山誠一郎 ・・・ランクイン確率 : 15%
* 予想順位帯 : 16位~50位 (結果 → ○19位)
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ぼぎわんが、来る / 澤村伊智 ・・・ランクイン確率 : 15%
* 予想順位帯 : 16位~50位 (結果 → ×63位)
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夜より黒きもの / 高城高 ・・・ランクイン確率 : 10%
* 予想順位帯 : 18位~投票数0 (結果 → ○73位)
高城高は、1950~60年代に活躍していた“幻のハードボイルド作家”で、2008年に作品集『X橋付近』が地方出版社から刊行されると「このミス」でもベスト10に入り、さらに37年ぶりの新作としてNo.499「函館水上警察」を発表するとこちらもランクイン。
その後に発売された作品も、『ウラジオストクから来た女』が33位、No.591「夜明け遠き街よ」が25位と、ランクインこそ逃したものの安定して票を集めています。
そして本作は『夜明け遠き街よ』に続くシリーズの2作目ですが、ミステリやハードボイルドの要素は前作より控えめな感じがしたので、2作目に票を一気に伸ばし順位を上げるタイプではなかったように思います。
[ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
>> No.822 『夜より黒きもの』 高城高
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【 ランクインの可能性がありそうな未読作品 】
ここでは、まだ読んでいない作品の中で、過去の実績や評判などからランクインする可能性があるかもしれないな~と思う作品を挙げてみました。
なお、ここに挙げた作品は、読み終えた後には削除し、ランクインしそうだと思ったら上のいずれかの項目に追加する予定です。
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陽気なギャングは三つ数えろ / 伊坂幸太郎
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中野のお父さん / 北村薫
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼 / 雫井脩介
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惑星カロン / 初野晴
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アンタッチャブル / 馳星周
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