「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2015年5-6月)
「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。
なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別(2ヶ月ごと)にまとめてみたいと思います。
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
* シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事
* シリーズ作品のランクイン実績は、2015年版までの記録
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【 2015年 5月 発売 】
オーダーメイド殺人クラブ / 辻村深月 <<当ブログ感想記事>>
<< 2012年版 19位 >> ・「ミステリが読みたい!」 8位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 15位
★ クラスで上位の「リア充」女子グループに
属する中学二年生の小林アン。
死や猟奇的なものに惹かれる心を隠し、
些細なことで激変する友達との関係に悩んでいる。
家や教室に苛立ちと絶望を感じるアンは、
冴えない「昆虫系」だが自分と似た美意識を感じる
同級生の男子・徳川に、
自分自身の殺害を依頼する。
二人が「作る」事件の結末は―。
少年少女の痛切な心理を直木賞作家が丹念に描く、
青春小説。
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鮫島の貌 新宿鮫短編集 / 大沢在昌 <<当ブログ感想記事>>
<< 2013年版 34位 >>
★ 「新宿鮫」「毒猿」「屍蘭」「無間人形」「炎蛹」
「氷舞」「灰夜」「風化水脈」「狼花」「絆回廊」
に続く“新宿鮫シリーズ”の11作目
(1作目が1991年版1位、2作目が1992年版2位、
3作目が1994年版15位、4作目が1994年版16位、
6作目が1998年版10位、9作目が2007年版4位、
10作目が2012年版4位にランクイン)
★ 新宿署に異動直後、
上司となる桃井と鮫島との出会い。
飛び降り自殺を図ろうとした少年と関わる晶。
鮫島の宿敵・仙田、鑑識官の藪…。
シリーズに登場する個性的な人物たちの
意外なエピソードから、
人気コミックの主人公である
両津勘吉や冴羽獠(りょう)との共演まで。
孤高の刑事・鮫島の知られざる一面が
垣間見える短編が勢揃い。
「新宿鮫」にしかない魅力が凝縮された全10作品。
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの5月文庫化作品 >>
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【 2015年 6月 発売 】
幽女の如き怨むもの / 三津田信三 <<当ブログ感想記事>>
<< 2013年版 4位 >> ・「ミステリが読みたい!」 1位
・「本格ミステリ・ベスト10」 4位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 10位
・「黄金の本格ミステリー」 選出
★ 「厭魅の如き憑くもの」「凶鳥の如き忌むもの」
「首無の如き祟るもの」「山魔の如き嗤うもの」
「密室の如き籠るもの」「水魑の如き沈むもの」
「生霊の如き重るもの」
に続く“刀城言耶シリーズ”の8作目
(3作目も2008年版5位、4作目も2009年版8位、
6作目も2011年版7位にランクイン)
★ 十三歳で遊女となるべく売られた少女。
“緋桜”と名付けられ、身を置いた世界は
苦痛悲哀余りある生き地獄だった。
戦前、戦中、戦後、
三つの時代の謎の身投げの真相は
“幽女”の仕業か、何者かの為せる業か。
謎と怪異に満ちる地方の遊郭を舞台に、
ミステリランキングを席巻した
“刀城言耶”シリーズ第六長編、
文庫降臨。
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<< 2014年版 7位 >> ・「本格ミステリ・ベスト10」 10位
・「ミステリが読みたい!」 15位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 18位
★ 越野ハルカ。
父の失踪により母親の故郷である
坂牧市に越してきた少女は、
母と弟とともに
過疎化が進む地方都市での生活を始めた。
たが、町では高速道路誘致運動の闇と
未来視にまつわる伝承が入り組み、
不穏な空気が漂い出す。
そんな中、弟サトルの言動をなぞるかのような
事件が相次ぎ……。
大人たちの矛盾と、
自分が進むべき道。
十代の切なさと成長を描く、
心突き刺す青春ミステリ。
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双頭のバビロン(上・下) / 皆川博子 <<当ブログ感想記事>>
<< 2013年版 12位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 12位
★ 世紀末ウィーンに生まれた
貴族の血を引く双生児、ゲオルクとユリアン。
だが、前者は名家の跡取りとして陸軍学校へゆき、
後者は存在を抹消され、
ボヘミアの廃城で世間から隔絶され育てられる。
やがて、ある事件からゲオルクは故郷を追われ、
野心と欲望の都市ハリウッドで
映画制作の道に足を踏み入れるが……
動乱の1920年代、
西洋と東洋の魔都で繰り広げられる、
壮麗なる運命譚。
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<< 2011年版 13位 >> ・「ミステリが読みたい!」 10位
★ 家族を悲劇的に失い、
神に身を捧げる修道士となった、マティアス。
怜悧な頭脳を活かすため、
親衛隊に入隊したアルベルト。
寄宿舎で同じ時を過ごした旧友が再会したその日、
二つの真の運命が目を覚ます。
独裁者が招いた戦乱。
ユダヤ人に襲いかかる魔手。
信仰、懐疑、友愛、裏切り。
ナチス政権下ドイツを舞台に、
様々な男女によって織りなされる、
歴史オデッセイ。
全面改訂決定版。
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命に三つの鐘が鳴る 埼玉中央署 新任警部補・二条実房 / 古野まほろ <<当ブログ感想記事>>
<< 2012年版 31位 >> ・「本格ミステリ・ベスト10」 11位
★ かつて学生運動に身を投じ、
いまはキャリア警察官として
埼玉中央署に勤務する二条実房。
ある日、二条のもとを元同志であり
現役の非合法活動家である我妻雄人が訪れ、
自分の恋人である活動家の佐々木和歌子を
電車内で殺害したと自首する。
だが、我妻は動機を一切語ろうとしない。
親友として、和歌子のかつての恋人として、
なによりも真相のため
二条は我妻と対峙する!
* 『命に三つの鐘が鳴る Wの悲劇'75』を改題
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<< 2015年版 32位 >>
★ 世界最強の警護官集団
「シークレットサービス」での研修のため
渡米したSP首藤は初日、
フォトジャーナリストの美和子と出会う。
国際テロ組織が大統領暗殺を予告し緊張が走るなか、
美和子が誘拐される。
首藤は相棒バーンと共に警護を完遂し、
彼女を助け出すことができるのか。
圧巻のボディガードミステリ。
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何 者 / 朝井リョウ
<< 2014年版 35位 >>
★ 就職活動を目前に控えた拓人は、
同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。
光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。
瑞月の留学仲間・理香が
拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、
理香と同棲中の隆良を交えた5人は
就活対策として集まるようになる。
だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、
本音や自意識が、
彼らの関係を次第に変えて……。
直木賞受賞作。
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<< 2013年版 37位 >>
★ 都内で起きた強盗事件と窃盗事件。
警視庁捜査3課で盗犯捜査ひと筋の萩尾秀一は、
ふたつの事件には繋がりがあるとして、
部下の武田秋穂とともに捜査を始める。
捜査1課との軋轢や駆け引きの中で、
ベテランの萩尾は何を見て、
若い秋穂は何を考えるのか。
「継続」と「ひらめき」が融合した円熟の警察小説、
待望の文庫化。
連続テレビドラマ原作。
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<< 2014年版 40位 >>
★ 不法侵入の通報を受けた海坂署の寺沢恒彦は、
早朝、商店街の弁当屋へ駆けつけた。
不法侵入者は、認知症を患う老女だった。
新しい相棒・一ノ瀬明子と捜査を進めていくうちに、
老女には哀しい秘密が
隠されていることが明らかになっていく。
やがて現在と過去の殺人事件が複雑に絡み合って…。
出世コースから外れた理由ありな二人が、
ささやかで愛しい「幸せ」と
人間の尊厳を守るために難事件に挑む、
著者渾身の長篇警察小説、
遂に文庫化。
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの6月文庫化作品 >>
禁断の魔術 / 東野圭吾 <<当ブログ感想記事>>
* 単行本版『禁断の魔術』収録の「猛射つ」を長編にして単独文庫化
フライ・バイ・ワイヤ / 石持浅海 <<当ブログ感想記事>>
新月譚 / 貫井徳郎 <<当ブログ感想記事>>
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