『マスカレード・イブ』 東野圭吾 > 「このミス」完全読破 No.784
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.784
『マスカレード・イブ』 東野圭吾
「このミス」2015年版 : 投票数0
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング : 「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR」
(小説ランキング) 1位
読始:2014.10.31~ 読終:2014.11.2
読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 文庫本 <2014年8月>
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No.479「マスカレード・ホテル」に続く、“マスカレード・シリーズ”の2作目です。
1作目は長編作品で単行本にて発売されたましたが、2作目となる本作はシリーズ短編集でいきなり文庫での発売となりました。
そして内容的には1作目より前の物語を描いた前日譚なので、1作目をまだ読んでいないのであれば、発売順に1作目から読んでいくのか、時系列順に本作から読んでいくのか、二通りの読み方を選択出来るのですね(ただやはり刊行順に読んでいくのが最良だとは思いますが)。
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というわけで本作ですが、「それぞれの仮面」「ルーキー登場」「仮面と覆面」「マスカレード・イブ 」の4編を収録。
前作では刑事の新田浩介とホテルマンの山岸尚美がコンビを組むことになりましたが、本作では二人が出会う前におけるそれぞれの物語となっています。
刑事として、そしてホテルのフロントクラークとしての奮闘が描かれていきまして、前作同様に職業小説的な魅力に溢れた読み味があるのはもちろん、このシリーズのテーマでもある“仮面”にまつわるエピソードが、ミステリ的な謎や伏線などで演出されつつ魅力的な短編として仕上がっています。
それに、主人公二人の前作に至るまでの成長過程やニアミス具合など、前作を読んでいればこその遊び心ある関連性がたくさん散りばめられているなど、シリーズ作品としての楽しみ所も盛り沢山です。
ただ前作と同様の面白さを期待してしまうと、やはり長編とシリーズ短編集との違いもあるので物足りなさを感じてしまうかもしれないものの、短編ならではの精錬された読み応えや前日譚としての面白さなど本作ならではの魅力があるので、後に出るであろうシリーズ長編新作をより楽しむためにも読み逃してはならない作品だといえそうですね。
> 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★
下ネタエッチ度 : ★★ 感涙ウルウル度 : ★
衝撃バカミス度 : ★★ 気軽に読める度 : ★★★★
* 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
<個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください
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