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2014年10月 7日 (火)

『悠木まどかは神かもしれない』 竹内雄紀 > 「このミス」完全読破 No.772

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.772

 『悠木まどかは神かもしれない』 竹内雄紀

   「このミス」2015年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2014.8.22~ 読終:2014.8.28

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 文庫本 <2013年11月>

悠木まどかは神かもしれない (新潮文庫)悠木まどかは神かもしれない (新潮文庫)
竹内 雄紀

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 新潮文庫編集部では、小説の持ち込みを受け付けないという内規があるのだそうです。

 しかし、そんな内規を打ち破って持ち込みからのデビューを勝ち取ったのが本作となります。

 ちなみに、本作でデビューする前には別名義でノンフィクション作品を何作か出していたようですね。

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 主人公は、有名私立中学受験を目指す秀才が集まる学習塾に通う、小学生の小田桐美留(男)。

 この主人公を中心に、塾のクラスメイトたちとの日常や、塾帰りに仲良し三人組で寄るハンバーガーショップでの(個性的な店員も含めた)やりとり、そして塾に通う男子たちのマドンナ的存在である悠木和(まどか)との小学生的な恋話などが描かれていきます。

 タイトルはアニメやラノベのようではありますが(現に主人公の"まどか"の声優が"悠木"であるアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の関連作と勘違いさせる紛らわしいタイトルだと話題になったことも)、そんな小学生たちによる等身大の青春物語が漫画的なコミカルさで演出されているので、どちらかといえば同世代の小学生でも楽しむことのできるジュブナイル小説のような作風です。

 ミステリ的には、いくつかの日常の謎が起き、それを幼き探偵役が解き明かそうと行動するものの、やはり謎の大きさもその真相も“小学生の周囲で起きた謎・騒動”のレベルなので、ミステリ部分に期待して読んでしまうと物足りなさを感じてしまうと思います。

 なので、大人のミステリ好きには薦め辛い作品ではあるのですが、純粋な友情・恋心・謎への探求心を楽しく明るく元気にバカバカしく描いていくこの物語を読みながら自分も小学生時代に戻ったかのようにワクワクドキドキ出来たので、個人的には充分に楽しめましたね。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★     鬼畜グログロ度 : ★
 ビックリ驚愕度  : ★★       おどろおどろ度 : ★
 熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力度 : ★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★★    人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 : ★        感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★      気軽に読める度 : ★★★★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


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