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2014年10月 8日 (水)

「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2014年11-12月)

 「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。

 なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別(2ヶ月ごと)にまとめてみたいと思います。


 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ

 * シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事

 * シリーズ作品のランクイン実績は、2014年版までの記録

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 【 2014年 11月 発売 】


  ソロモンの偽証 第III部 法廷(上・下) / 宮部みゆき  <<当ブログ感想記事>>

 << 2013年版 2位 >>  ・「週刊文春ミステリーベスト10」 2位
                ・「本屋大賞」 7位
                ・「AXNミステリー 闘うベストテン」 10位

 ★ その証人はおずおずと証言台に立った。
   瞬間、真夏の法廷は沸騰し、
   やがて深い沈黙が支配していった。
   事件を覆う封印が次々と解かれてゆく。
   告発状の主も、
   クリスマスの雪道を駆け抜けた謎の少年も、
   死を賭けたゲームの囚われ人だったのだ。
   見えざる手がこの裁判を
   操っていたのだとすれば……。
   驚愕と感動の評決が、今下る!

   * 第I部(上・下)は9月、第II部(上・下)は10月発売
   * 第III部(下)には書き下ろしシリーズ中編「負の方程式」収録

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  絆回廊 新宿鮫10 / 大沢在昌  <<当ブログ感想記事>>

 << 2012年版 4位 >>  ・「日本冒険小説協会大賞」受賞
                ・「週刊文春ミステリーベスト10」 5位
                ・「ミステリが読みたい!」 5位

 ★ 「新宿鮫」「毒猿」「屍蘭」「無間人形
   「炎蛹」「氷舞」「灰夜」「風化水脈」「狼花
   に続く“新宿鮫シリーズ”の10作目
   (1作目も1991年版1位、2作目も1992年版2位、
    3作目も1994年版15位、4作目も1994年版16位、
    6作目も1998年版10位、9作目も2007年版4位にランクイン)

 ★ 巨躯。凄味ある風貌。暴力性。群れない―。
   やくざも恐れる伝説的アウトローが
   「警察官を殺す」との情念を胸に
   22年の長期刑を終え新宿に帰ってきた。
   すでに初老だがいまだ強烈な存在感を放つという
   その大男を阻止すべく
   捜査を開始した新宿署刑事・鮫島。
   しかし、捜査に関わった人びとの身に、次々と―
   親子。恩人。上司。同胞。しがらみ。恋慕の念。
   各々の「絆」が交錯した時、
   人びとは走り出す。
   熱気。波瀾。濃度。疾走感。

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  地の底のヤマ(上・下) / 西村健  <<当ブログ感想記事>>

 << 2013年版 5位 >>  ・「吉川英治文学新人賞」受賞
                ・「日本冒険小説協会大賞」受賞
                ・「福岡県文化賞(奨励部門)」受賞

 ★ 昭和三十八年。
   福岡県の三池炭鉱で
   大規模な爆発事故が起きた夜に、
   一人の警察官が殺された。
   その息子・猿渡鉄男は、
   やがて父と同じく地元の警察官となり、
   事件の行方を追い始める。
   労働争議や炭塵爆発事故の下、
   懸命に生きる三池の人々と、
   「戦後の昭和」ならではの事件を描いた、
   社会派大河ミステリー。

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  テロリストのパラソル / 藤原伊織

 << 1996年版 6位 >>  ・「直木三十五賞」受賞
                ・「江戸川乱歩賞」受賞
                ・「週刊文春ミステリーベスト10」 1位

 ★ ある土曜の朝、
   アル中のバーテン・島村は、
   新宿の公園で
   一日の最初のウイスキーを口にしていた。
   その時、公園に爆音が響き渡り、
   爆弾テロ事件が発生。
   死傷者五十人以上。
   島村は現場から逃げ出すが、
   指紋の付いたウイスキー瓶を残してしまう。
   テロの犠牲者の中には、
   二十二年も音信不通の
   大学時代の友人が含まれていた。
   島村は容疑者として追われながらも、
   事件の真相に迫ろうとする―。
   小説史上に燦然と輝く、
   唯一の乱歩賞&直木賞ダブル受賞作。

   * 版元を変えて再文庫化

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  屍者の帝国 / 伊藤計劃・円城塔  <<当ブログ感想記事>>

 << 2013年版 11位 >>  ・「日本SF大賞(特別賞)」受賞
                 ・「星雲賞」受賞
                 ・「ベストSF2012」 1位
                 ・「週刊文春ミステリーベスト10」 4位
                 ・「ミステリが読みたい!」 7位
                 ・「本屋大賞」 10位

 ★ 19世紀末――
   かつてフランケンシュタイン博士が生み出した、
   死体より新たな生命「屍者」を生み出す技術は、
   博士の死後、密かに流出、
   全ヨーロッパに拡散し、
   屍者たちが最新技術として
   日常の労働から戦場にまで普及した世界を
   迎えていた。
   後にシャーロック・ホームズの盟友となる男、
   卒業を間近に控えたロンドン大学の医学生
   ジョン・H・ワトソンは、
   有能さをかわれて政府の諜報機関に勧誘され
   エージェントとなり、
   ある極秘指令が下される。
   世界はどこへ向かうのか?
   生命とは何か? 人の意識とは何か?
   若きワトソンの冒険が、いま始まる。

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  この闇と光 / 服部まゆみ  <<当ブログ感想記事>>

 << 2000年版 12位 >>

 ★ 森の奥に囚われた盲目の王女・レイアは、
   父王の愛と美しいドレスや花、
   物語に囲まれて育てられた…はずだった。
   ある日そのすべてが奪われ、
   混乱の中で明らかになったのは
   恐るべき事実で―。
   今まで信じていた世界そのものが、
   すべて虚構だったのか?
   随所に張りめぐらされた緻密な伏線と、
   予測不可能な本当の真相。
   幻想と現実が混ざり合い、
   迎えた衝撃の結末とは!?
   至上の美を誇るゴシックミステリ!

   * 改版として再発売

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  オリンピックの身代金(上・下) / 奥田英朗  <<当ブログ感想記事>>

 << 2010年版 21位 >>  ・「吉川英治文学賞」受賞
                 ・「週刊文春ミステリーベスト10」 8位

 ★ 昭和39年夏、
   オリンピック開催を目前に控えて
   沸きかえる首都・東京で
   相次ぐ爆破事件と犯行声明。
   警察と国家の威信をかけた捜査が展開される。
   圧倒的スケールと緻密な描写で描く、
   エンタテインメント巨編!

   * 版元を変えて再文庫化

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  スノーホワイト / 森川智喜

 << 2014年版 35位 >>  ・「本格ミステリ大賞」受賞

 ★ 「キャットフード」に続く
   “名探偵三途川理シリーズ”の2作目

 ★ “魔法”と“探偵”が出逢うとき、
   完全犯罪の幕が上がる。
   「なんでも教えてくれる不思議な鏡」を使って
   ちいさな探偵事務所を営む女子中学生・襟音ママエ。
   自分の頭ではまったく推理をせず
   鏡の力に頼りっきりのママエだったが、
   とある事件がきっかけで、
   ずる賢い天才探偵・三途川理に
   命を狙われることになってしまい―!?
   奇想の新鋭が放つ、
   知恵と勇気の探偵小説。

   * 「スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ」
    を改題して文庫化

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 << 「このミス」で41位以下または0票だった
       当ブログ読了済みの11月文庫化作品 >>

  ナミヤ雑貨店の奇蹟 / 東野圭吾  <<当ブログ感想記事>>
  P K / 伊坂幸太郎  <<当ブログ感想記事>>
  トラップ・ハウス / 石持浅海  <<当ブログ感想記事>>
  ホテル・ピーベリー / 近藤史恵  <<当ブログ感想記事>>
  静おばあちゃんにおまかせ / 中山七里  <<当ブログ感想記事>>
  劇 薬(*改題して文庫化) / 渡辺容子  <<当ブログ感想記事>>

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 【 2014年 12月 発売 】


  聴き屋の芸術学部祭 / 市井豊  <<当ブログ感想記事>>

 << 2013年版 24位 >>  ・「ミステリーズ! 新人賞(佳作)」受賞作収録

 ★ 類稀なる聴き屋体質の柏木君が
   遭遇した4つの難事件。
   誰よりもネガティブな性格の先輩、
   推理マニアの美男子学生作家など、
   文芸サークル第三部〈ザ・フール〉の
   愉快な部員たちが
   謎解きを繰り広げる
   ユーモア・ミステリ。

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 << 「このミス」で41位以下または0票だった
       当ブログ読了済みの12月文庫化作品 >>

  帝王、死すべし / 折原一  <<当ブログ感想記事>>
  ファミリー・レストラン / 東山彰良  <<当ブログ感想記事>>
  切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人(*改題して文庫化) / 中山七里  <<当ブログ感想記事>>
  晴れた日は謎を追って がまくら市事件(*改題して文庫化) / 伊坂幸太郎・大山誠一郎・伯方雪日・福田栄一・道尾秀介  <<当ブログ感想記事>>
  街角で謎が待っている がまくら市事件(*改題して文庫化) / 秋月涼介・北山猛邦・越谷オサム・桜坂洋・村崎友・米澤穂信  <<当ブログ感想記事>>


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 【 「このミス2015年版」で1~40位に入った文庫オリジナル作品 】


  股旅探偵 上州呪い村 / 幡大介  <<当ブログ感想記事>>

 << 2015年版 23位 >>  ・「この時代小説がすごい!(文庫書き下ろし編)」 6位

 ★ 渡世人三次郎の行くところに事件あり。
   中山道倉賀野宿で若者が、
   村の名主屋敷の三姉妹の死を予言し果てた。
   よじれたシダ、
   滝壷に吊るされた女、
   モウリョウと化す棺の骸…
   怪異に満ちた火嘗村を最大の悲劇が襲う!
   三度笠の名探偵は、
   すべての謎を解き明かすのか!?
   「時代+本格ミステリ」、驚嘆の一作!

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  偽りの殺意 / 中町信

 << 2015年版 25位 >>

 ★ 東京から来た教科書会社の営業マンが、
   吹雪の中、崖から転落死した。
   前日の夜に猿ケ京温泉に同宿した若い女と、
   被害者を恨む男が疑われるが、
   二人にはそれぞれ強固なアリバイがあった。
   所轄署の津村刑事は
   アリバイ崩しに挑む!(「偽りの群像」)。
   死後も新たなファンを獲得し続ける
   中町信の中短編3編を収録。
   絶妙なトリックと共に、
   にじみ出る情感が味わい深い傑作集。


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