「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2014年11-12月)
「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。
なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別(2ヶ月ごと)にまとめてみたいと思います。
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
* シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事
* シリーズ作品のランクイン実績は、2014年版までの記録
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【 2014年 11月 発売 】
ソロモンの偽証 第III部 法廷(上・下)
/ 宮部みゆき <<当ブログ感想記事>>
<< 2013年版 2位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 2位
・「本屋大賞」 7位
・「AXNミステリー 闘うベストテン」 10位
★ その証人はおずおずと証言台に立った。
瞬間、真夏の法廷は沸騰し、
やがて深い沈黙が支配していった。
事件を覆う封印が次々と解かれてゆく。
告発状の主も、
クリスマスの雪道を駆け抜けた謎の少年も、
死を賭けたゲームの囚われ人だったのだ。
見えざる手がこの裁判を
操っていたのだとすれば……。
驚愕と感動の評決が、今下る!
* 第I部(上・下)は9月、第II部(上・下)は10月発売
* 第III部(下)には書き下ろしシリーズ中編「負の方程式」収録
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<< 2012年版 4位 >> ・「日本冒険小説協会大賞」受賞
・「週刊文春ミステリーベスト10」 5位
・「ミステリが読みたい!」 5位
★ 「新宿鮫」「毒猿」「屍蘭」「無間人形」
「炎蛹」「氷舞」「灰夜」「風化水脈」「狼花」
に続く“新宿鮫シリーズ”の10作目
(1作目も1991年版1位、2作目も1992年版2位、
3作目も1994年版15位、4作目も1994年版16位、
6作目も1998年版10位、9作目も2007年版4位にランクイン)
★ 巨躯。凄味ある風貌。暴力性。群れない―。
やくざも恐れる伝説的アウトローが
「警察官を殺す」との情念を胸に
22年の長期刑を終え新宿に帰ってきた。
すでに初老だがいまだ強烈な存在感を放つという
その大男を阻止すべく
捜査を開始した新宿署刑事・鮫島。
しかし、捜査に関わった人びとの身に、次々と―
親子。恩人。上司。同胞。しがらみ。恋慕の念。
各々の「絆」が交錯した時、
人びとは走り出す。
熱気。波瀾。濃度。疾走感。
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地の底のヤマ(上・下)
/ 西村健 <<当ブログ感想記事>>
<< 2013年版 5位 >> ・「吉川英治文学新人賞」受賞
・「日本冒険小説協会大賞」受賞
・「福岡県文化賞(奨励部門)」受賞
★ 昭和三十八年。
福岡県の三池炭鉱で
大規模な爆発事故が起きた夜に、
一人の警察官が殺された。
その息子・猿渡鉄男は、
やがて父と同じく地元の警察官となり、
事件の行方を追い始める。
労働争議や炭塵爆発事故の下、
懸命に生きる三池の人々と、
「戦後の昭和」ならではの事件を描いた、
社会派大河ミステリー。
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テロリストのパラソル
/ 藤原伊織
<< 1996年版 6位 >> ・「直木三十五賞」受賞
・「江戸川乱歩賞」受賞
・「週刊文春ミステリーベスト10」 1位
★ ある土曜の朝、
アル中のバーテン・島村は、
新宿の公園で
一日の最初のウイスキーを口にしていた。
その時、公園に爆音が響き渡り、
爆弾テロ事件が発生。
死傷者五十人以上。
島村は現場から逃げ出すが、
指紋の付いたウイスキー瓶を残してしまう。
テロの犠牲者の中には、
二十二年も音信不通の
大学時代の友人が含まれていた。
島村は容疑者として追われながらも、
事件の真相に迫ろうとする―。
小説史上に燦然と輝く、
唯一の乱歩賞&直木賞ダブル受賞作。
* 版元を変えて再文庫化
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<< 2013年版 11位 >> ・「日本SF大賞(特別賞)」受賞
・「星雲賞」受賞
・「ベストSF2012」 1位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 4位
・「ミステリが読みたい!」 7位
・「本屋大賞」 10位
★ 19世紀末――
かつてフランケンシュタイン博士が生み出した、
死体より新たな生命「屍者」を生み出す技術は、
博士の死後、密かに流出、
全ヨーロッパに拡散し、
屍者たちが最新技術として
日常の労働から戦場にまで普及した世界を
迎えていた。
後にシャーロック・ホームズの盟友となる男、
卒業を間近に控えたロンドン大学の医学生
ジョン・H・ワトソンは、
有能さをかわれて政府の諜報機関に勧誘され
エージェントとなり、
ある極秘指令が下される。
世界はどこへ向かうのか?
生命とは何か? 人の意識とは何か?
若きワトソンの冒険が、いま始まる。
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<< 2000年版 12位 >>
★ 森の奥に囚われた盲目の王女・レイアは、
父王の愛と美しいドレスや花、
物語に囲まれて育てられた…はずだった。
ある日そのすべてが奪われ、
混乱の中で明らかになったのは
恐るべき事実で―。
今まで信じていた世界そのものが、
すべて虚構だったのか?
随所に張りめぐらされた緻密な伏線と、
予測不可能な本当の真相。
幻想と現実が混ざり合い、
迎えた衝撃の結末とは!?
至上の美を誇るゴシックミステリ!
* 改版として再発売
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オリンピックの身代金(上・下)
/ 奥田英朗 <<当ブログ感想記事>>
<< 2010年版 21位 >> ・「吉川英治文学賞」受賞
・「週刊文春ミステリーベスト10」 8位
★ 昭和39年夏、
オリンピック開催を目前に控えて
沸きかえる首都・東京で
相次ぐ爆破事件と犯行声明。
警察と国家の威信をかけた捜査が展開される。
圧倒的スケールと緻密な描写で描く、
エンタテインメント巨編!
* 版元を変えて再文庫化
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スノーホワイト
/ 森川智喜
<< 2014年版 35位 >> ・「本格ミステリ大賞」受賞
★ 「キャットフード」に続く
“名探偵三途川理シリーズ”の2作目
★ “魔法”と“探偵”が出逢うとき、
完全犯罪の幕が上がる。
「なんでも教えてくれる不思議な鏡」を使って
ちいさな探偵事務所を営む女子中学生・襟音ママエ。
自分の頭ではまったく推理をせず
鏡の力に頼りっきりのママエだったが、
とある事件がきっかけで、
ずる賢い天才探偵・三途川理に
命を狙われることになってしまい―!?
奇想の新鋭が放つ、
知恵と勇気の探偵小説。
* 「スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ」
を改題して文庫化
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの11月文庫化作品 >>
ナミヤ雑貨店の奇蹟
/ 東野圭吾 <<当ブログ感想記事>>
P K
/ 伊坂幸太郎 <<当ブログ感想記事>>
トラップ・ハウス
/ 石持浅海 <<当ブログ感想記事>>
ホテル・ピーベリー
/ 近藤史恵 <<当ブログ感想記事>>
静おばあちゃんにおまかせ
/ 中山七里 <<当ブログ感想記事>>
劇 薬
(*改題して文庫化) / 渡辺容子 <<当ブログ感想記事>>
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【 2014年 12月 発売 】
<< 2013年版 24位 >> ・「ミステリーズ! 新人賞(佳作)」受賞作収録
★ 類稀なる聴き屋体質の柏木君が
遭遇した4つの難事件。
誰よりもネガティブな性格の先輩、
推理マニアの美男子学生作家など、
文芸サークル第三部〈ザ・フール〉の
愉快な部員たちが
謎解きを繰り広げる
ユーモア・ミステリ。
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの12月文庫化作品 >>
帝王、死すべし
/ 折原一 <<当ブログ感想記事>>
ファミリー・レストラン
/ 東山彰良 <<当ブログ感想記事>>
切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人
(*改題して文庫化) / 中山七里 <<当ブログ感想記事>>
晴れた日は謎を追って がまくら市事件
(*改題して文庫化) / 伊坂幸太郎・大山誠一郎・伯方雪日・福田栄一・道尾秀介 <<当ブログ感想記事>>
街角で謎が待っている がまくら市事件
(*改題して文庫化) / 秋月涼介・北山猛邦・越谷オサム・桜坂洋・村崎友・米澤穂信 <<当ブログ感想記事>>
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【 「このミス2015年版」で1~40位に入った文庫オリジナル作品 】
股旅探偵 上州呪い村
/ 幡大介 <<当ブログ感想記事>>
<< 2015年版 23位 >> ・「この時代小説がすごい!(文庫書き下ろし編)」 6位
★ 渡世人三次郎の行くところに事件あり。
中山道倉賀野宿で若者が、
村の名主屋敷の三姉妹の死を予言し果てた。
よじれたシダ、
滝壷に吊るされた女、
モウリョウと化す棺の骸…
怪異に満ちた火嘗村を最大の悲劇が襲う!
三度笠の名探偵は、
すべての謎を解き明かすのか!?
「時代+本格ミステリ」、驚嘆の一作!
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偽りの殺意
/ 中町信
<< 2015年版 25位 >>
★ 東京から来た教科書会社の営業マンが、
吹雪の中、崖から転落死した。
前日の夜に猿ケ京温泉に同宿した若い女と、
被害者を恨む男が疑われるが、
二人にはそれぞれ強固なアリバイがあった。
所轄署の津村刑事は
アリバイ崩しに挑む!(「偽りの群像」)。
死後も新たなファンを獲得し続ける
中町信の中短編3編を収録。
絶妙なトリックと共に、
にじみ出る情感が味わい深い傑作集。
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