にほんブログ村2

« ◎大井記念(2014年)穴馬予想&結果 | トップページ | 『小さな異邦人』 連城三紀彦 > 「このミス」完全読破 No.743 »

2014年5月14日 (水)

『コン・エアー』 スティーヴ・ブシェミ・コレクション Vol.05

スティーヴ・ブシェミ・コレクション Vol.05

 『コン・エアー』   ( 1997年 アメリカ )

  監督 : サイモン・ウェスト
  出演 : ニコラス・ケイジ
      ジョン・キューザック
      ジョン・マルコビッチ
      ヴィング・レイムス
      スティーヴ・ブシェミ

コン・エアー [Blu-ray]コン・エアー [Blu-ray]
ジェリー・ブラッカイマー

ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 2010-09-22
売り上げランキング : 17212

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ブシェミが出演したブラッカイマー作品といえばVol.04「アルマゲドン」が有名ですが、その前年に公開されたこの「コン・エアー」でブラッカイマー作品初出演となりました。

 ミニシアター系作品で個性派俳優として活躍していたブシェミと、これぞハリウッド!といった感じのド派手なエンタメ映画であるブラッカイマー作品とでは、(当時の自分の心境を思い出してみると)全く水が合わないのではないかと心配でした。

 ところが実際に観てみれば、ブシェミの魅力を変化球的に引き立てる見事な演出で、少なくともブシェミを中心に観るならば大いに満足できる作品となっていたのですね。


 内容は、模範囚として仮釈放されることになった主人公(ニコラス・ケイジ)が、凶悪犯たちを搬送する囚人専用の飛行機に乗り合わせることになり、やっかいな騒動に巻き込まれていく、といったものです。

 この飛行機内には本当に残虐非道で凶暴な囚人たちが大量に乗り合わせているのですが、ブシェミの役はそんな凶悪犯の一人。

 しかしただの凶悪犯の一人ではありませんでして、並み居る凶悪犯たちにさえ一目置かれている、凶悪犯の中でレジェンドとして崇められているような存在なのですから、小ずるい小悪党が似合うブシェミとのギャップの激しさに思わずニヤリとしてしまいます。

 しかも初登場シーンが、いかにも凶悪犯といった感じの厳重で仰々しい拘束器具から外される場面なので、ブシェミを知らない人からしたらその不気味な人相もあり恐怖を覚えるかもしれませんが、すでにブシェミを知っている人からすれば、ブシェミをあえてこんな役に使うとは!と、笑えてしまうと共に拍手喝采したくなるほどの感動をも呼び起こされるのですね(いわばパロディ的な面白さでしょうか)。

 その後も、大暴れ&大騒ぎする他の囚人たちとは離れた立ち位置で我が道を行って良い味出していますし、(ネタバレになってしまうので詳しく言えないのですが)観ていてとても嬉しくなっちゃうような役割がブシェミに与えられているのです。

 さらに最後の最後にまで見せ場があるので、ニコラス・ケイジ&ジョン・キューザック&ジョン・マルコビッチの3人ががっつりと演じ合うアクション大作ではあるものの、実は真の主役はブシェミなんじゃないかと思ってしまうほどの好待遇ぶりなのです。

 というわけで、いつもとは違うブシェミが観ることが出来るのと共に、ブシェミの魅力にさらに虜にされてしまうこと間違いなしの作品といえるでしょう。


  > ブシェミ主演度    : ★★★
  > ブシェミ魅力度    : ★★★★★
  > ブシェミ悲惨度    : ★★
  > ブシェミインパクト度 : ★★★★★
  > 作品好き度      : ★★★★

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「アルマゲドン」 <<< PREV/NEXT >>> 「ビッグ・リボウスキ」


 【スティーヴ・ブシェミ・コレクション】

  > Vol.01 「レザボア・ドッグス」 (12.2.20)
  > Vol.02 「ファーゴ」 (12.2.23)
  > Vol.03 「デスペラード」 (12.3.30)
  > Vol.04 「アルマゲドン」 (12.8.24)
  > Vol.05 「コン・エアー」 (14.5.14)

« ◎大井記念(2014年)穴馬予想&結果 | トップページ | 『小さな異邦人』 連城三紀彦 > 「このミス」完全読破 No.743 »

08.映画関連記事」カテゴリの記事

Google AdSense

楽天市場

「このミス」完全読破:次に感想を書く予定の本

「このミス」完全読破:現在読書中の本

無料ブログはココログ