「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2014年3-4月)
「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。
なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別(2ヶ月ごと)にまとめてみたいと思います。
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
* シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事
* シリーズ作品のランクイン実績は、2014年版までの記録
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【 2014年 3月 発売 】
<< 1992年版 2位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 1位
★ 「新宿鮫」に続く“新宿鮫シリーズ”の2作目
(1作目も1991年版1位、
3作目「屍蘭」も1994年版15位、
4作目「無間人形」も1994年版16位、
6作目「氷舞」も1998年版10位、
9作目「狼花」も2007年版4位、
10作目「絆回廊」も2012年版4位にランクイン)
★ 凄腕の殺し屋・毒猿が新宿に潜入。
彼を裏切った台湾マフィアのボス・葉が標的だ。
孤独な毒猿に心惹かれた奈美は、
その復讐劇に呑み込まれていく……。
台湾の敏腕刑事・郭とともに、
毒猿の爪痕を追う鮫島。
葉を匿う暴力団・石和組と
毒猿の全面対決が迫る!
新宿御苑を舞台にした決戦の果ては!?
そして奈美の運命は!?
シリーズ最強の敵が鮫島の前に立ちはだかる。
* 新装版として再発売
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
霧越邸殺人事件(上・下)
/ 綾辻行人 <<当ブログ感想記事>>
<< 1991年版 7位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 1位
★ 信州の山中に建つ謎の洋館「霧越邸」。
訪れた劇団「暗色天幕」の一行を迎える
怪しい住人たち。
邸内で発生する不可思議な現象の数々…。
閉ざされた“吹雪の山荘”でやがて、
美しき連続殺人劇の幕が上がる!
* 版元を変えて完全改訂版として再文庫化
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
砕かれた鍵
/ 逢坂剛
<< 1993年版 12位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 8位
★ 「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」に続く
“百舌シリーズ”の3作目
★ 警察官が関連する事件が続発した。
麻薬密売を内偵中の特捜隊の警部補と
その同僚の巡査部長が射殺され、
麻薬吸引者の元警察官に婦人警官が刺殺された。
何か巨大な陰謀が
警察内部で進んでいる模様である。
警察庁特別監察官・倉本尚武が乗り出し、
執念の捜査を開始する。
そして“ペガサス”という名の
謎の人物にゆき当たるが…。
* 再文庫化
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<< 2012年版 21位 >>
★ 徳川綱吉の治世。
犬が人間より偉く、
武士が腹を切る奇怪な国・日本に
上陸した冒険家ガリヴァーは、
病に臥せる将軍のため南洋の島へと
不死の秘薬を持ち帰る旅に出た。
忍者に海賊、恐竜までが暴れ回る
旅の果てに明かされる世界の秘密。
博覧強記の鬼才が技巧の限りを尽くす、
世界文学に比すべき知と奇想の大冒険物語。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<< 2012年版 25位 >>
★ 「落下する緑」「辛い飴」に続く
“永見緋太郎の事件簿 シリーズ”の3作目
(1作目が2007年版14位にランクイン)
★ 天才的なテナーサックスの腕前とは裏腹に、
世事にはうとい永見緋太郎。
だが、ひとたび不思議な出来事に遭遇するや、
音楽を奏でるように見事に謎を解き明かす。
アメリカで管楽器の盗難事件に
巻き込まれた永見が見いだした
人情味溢れる真相他、
日本のみならずニューヨーク、シカゴ、
そしてジャズの聖地ニューオリンズなどを
舞台にした全七編。
ジャズと不思議に満ちた、
痛快ミステリ。
* 「獅子真鍮の虫」を改題して文庫化
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<< 2012年版 40位 >>
★ 神保町の古書店「泪亭」二階に住む
謎の美女・白井沙漠。
学生時代に同じ部屋に下宿していたことから
彼女と知り合った翻訳家の解は、
訝しく思いながらも何度も身体を重ねる。
二人が共通して抱える「借金」という恐怖。
破滅へのカウントダウンの中、
彼らが辿り着いた場所とは―。
「消費者金融」全盛の時代を生きる
登場人物四人の視点から、
お金に翻弄される人々の姿を
緻密に描いたサスペンス。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの3月文庫化作品 >>
杉下右京の事件簿
/ 碇卯人 <<当ブログ感想記事>>
眠り姫とバンパイア
/ 我孫子武丸 <<当ブログ感想記事>>
淡雪記
/ 馳星周 <<当ブログ感想記事>>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【 2014年 4月 発売 】
<< 2013年版 10位 >> ・日本SF大賞受賞
・創元SF短編賞(山田正紀賞)受賞作収録
・「SFが読みたい!」 2位
★ 彼女は四肢を失い、
囲碁盤を感覚器とするようになった──。
若き女流棋士の栄光をつづり、
第1回創元SF短編賞で
山田正紀賞を贈られた表題作にはじまり、
同じジャーナリストを語り手にして紡がれる、
盤上遊戯、卓上遊戯をめぐる6つの奇蹟。
囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋……
対局の果てに人知を超えたものが現出する。
デビュー作品集ながら直木賞候補となり、
日本SF大賞を受賞した、
2010年代を牽引する新しい波。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<< 2012年版 12位 >> ・Twitter文学賞(国内部門) 1位
・「SFが読みたい!」 4位
・「ミステリが読みたい!」 7位
★ 百年に一度生まれ、
未来を予言するといわれる
生き物「くだん」。
鬼の面をした怪物が
「異形の家族」に見せた
世界の真実とは(「五色の舟」)
―各メディアで
ジャンルを超えた絶賛を受け、
各種ランキングを席巻した
至極の作品集がついに文庫化!
津原泰水最高傑作短篇との呼び声が高い
「五色の舟」を始め、
垂涎の11篇を収録。
文庫版オリジナル、
著者による自作解題も併録。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<< 1994年版 15位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 7位
★ 「新宿鮫」「毒猿」に続く“新宿鮫シリーズ”の3作目
(1作目も1991年版1位、2作目も1992年版2位、
4作目「無間人形」も1994年版16位、
6作目「氷舞」も1998年版10位、
9作目「狼花」も2007年版4位、
10作目「絆回廊」も2012年版4位にランクイン)
★ エステサロンを経営する
美貌の女社長・藤崎綾香。
彼女は成功を手にするため、
あらゆる手段を取ってきた。
殺人、闇ビジネス……。
看護婦のふみ枝は、
綾香に代わり汚れ役を演じてきた。
新宿鮫を恐れた女たちは、
鮫島の動きを封じるため罠を仕掛ける。
鮫島に汚職、そして殺人の容疑が!
美しさに隠された犯罪者の
「心の闇」が浮かび上がる。
シリーズ最大のサスペンス!
* 新装版として再発売
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私たちが星座を盗んだ理由
/ 北山猛邦 <<当ブログ感想記事>>
<< 2012年版 15位 >>
★ 難病の女の子を喜ばせるため、
星座を一つ消して見せる
男の子を描く表題作ほか、
5つの物語のすべてに
驚愕のどんでん返しが待つ、
ファンタジックな短編集。
優しく、美しく、甘やかな世界が、
ラストの数行で残酷に反転する衝撃は、
快感ですらある。
まさに、ミステリの醍醐味!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<< 2010年版 20位 >>
★ 「電気人間って知ってる?」
一部の地域で根強く語られている
奇怪な都市伝説。
真相に近付く者は次々に死んでいく。
語ると現れ、人の思考を読むという
電気人間は存在する!?
ライターの柵馬朋康もまた
謎の解明に乗り出すが、
複数の仮説を拒絶する怪異は、
彼を出口の見えない困惑の迷宮に誘う――。
ミステリか、ホラーか。
ジャンルの枠を軽妙に超越する
鮮烈の問題作!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<< 2012年版 35位 >> ・ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞
★ 「おとうさんはおかあさんが殺しました。
おねえさんもおかあさんが殺しました。
おにいさんはおかあさんと死にました。
わたしはおかあさんに殺されるところでした……」
保険金目当てで家族に手をかけてゆく母親。
その母親も自動車もろとも夜の海に沈み、
末娘だけが生き残ることになった。
母親による巧妙な殺人計画、
娘への殺人教唆、資産の収奪……
信じがたい「鬼畜の家」の実体が、
娘の口から明らかにされてゆく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの4月文庫化作品 >>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
NEXT >>> 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2014年5-6月)
「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2014年1-2月) <<< PREV
“「このミス」ランクイン作品文庫化リスト”の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<
« 「THE LAST KILLER」 浜田志紀 > ジャンプNEXT! 2014 vol.1 | トップページ | 【MDB式“2014年J1リーグ第1節・大宮戦”プレビュー】 »
「01.「このミス」完全読破(ミステリ小説)」カテゴリの記事
- 「このミステリーがすごい!2022年版」ランキング(順位)予想(2021.02.03)
- 「このミス2022年版」月別ランクイン候補作品(2021年2月)(2021.01.31)
- 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2021年1月)(2021.01.21)
- 「このミス2022年版」月別ランクイン候補作品(2021年1月)(2021.01.09)
- 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2020年12月)(2020.12.20)