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「このミス」完全読破 700冊突破記念企画 第3弾
>> 「 本格ミステリ!ベスト5(2009-2014年版) 」 <<
”「このミス」完全読破”がついに700冊を突破したということで、100冊突破ごとの記念企画を今回も実施していきたいと思います。
“「このミス」完全読破・100冊突破ごとの記念企画”のリストは、「このミス」完全読破 説明&読破本リストをご覧ください。
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「このミス」ランクイン作品は名作揃いなので、過去のランクイン作品を読めば面白いミステリ小説に出会うことができるに違いありません。
しかし、「このミス」も昨年(2014年版)で26年目と歴史が長く、特に初期の作品などは一昔前となるためさすがに古すぎて、これから“読んでみよう!”という気には、なかなかならないのでは。
なので、2009年版から2014年版のランクイン作品を全て読んでいるということもあり、最近6年間(2009-2014年版)にランクインした作品の中からテーマごとに5作ずつ選んで(順位付けはせずに)紹介してみましょう。
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700冊突破記念企画の第3弾は、「本格ミステリ!ベスト5(2009-2014年版)」。
「このミス」は、「このミステリーがすごい!」というタイトルながら“広義のミステリ=エンタメ作品”が対象なため、警察小説や冒険小説、サスペンス、SF、ホラー、幻想小説など、狭義のミステリには入らないようなジャンルの作品も数多くランクインしています。
それでも、ミステリ作品、特に探偵役が謎を論理的に解いていく“本格ミステリ作品”が中心であることに変わりはないと思うので、そんな本格ミステリ系作品の中から5作を選りすぐってみましょう。
ただ、本格ミステリ作品に特化したランキングである「本格ミステリ・ベスト10(通称:本ミス)」が毎年出ているので、ここは「本ミス」で1位に輝いた作品を紹介することにしました。
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページです
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山魔の如き嗤うもの / 三津田信三 <<当ブログ感想記事>>
<< 2009年版 8位 >> ・「本格ミステリ・ベスト10」 1位
・「ミステリが読みたい!」 2位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 7位
「厭魅の如き憑くもの」、「凶鳥の如き忌むもの」、No.55「首無の如き祟るもの」に続く“刀城言耶シリーズ”の4作目です。
その後に続く作品も含めて出れば必ずといっていいほど「このミス」「本ミス」で上位にランクインする人気のシリーズですが、本作でもホラーテイスト溢れる雰囲気に、謎がうごめく事件やトリック、そして真相が二転三転する驚愕のクライマックスなど、ホラー系本格ミステリの面白さを贅沢なほどに堪能できる作品です。
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密室殺人ゲーム2.0 / 歌野晶午 <<当ブログ感想記事>>
<< 2010年版 18位 >> ・本格ミステリ大賞受賞
・「本格ミステリ・ベスト10」 1位
No.50「密室殺人ゲーム王手飛車取り」に続く“密室殺人ゲームシリーズ”の2作目です。
同好の士がAVチャットを利用して推理ゲームを行うも、出題されるのは実際に自身が犯した殺人事件のトリック、という不謹慎な遊び心に溢れているシリーズで、1作目も評価が高かったのですが、本作も前作を上回るほどの本格ミステリ的刺激が作品全体に仕掛けられています。
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<< 2011年版 4位 >> ・本格ミステリ大賞受賞
・日本推理作家協会賞受賞
・「本格ミステリ・ベスト10」 1位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 4位
・「ミステリが読みたい!」 7位
寡作であった麻耶雄嵩の数年ぶりとなる待望の長編ということで発売前から話題性の高い作品でしたが、直球の探偵小説でありながら麻耶作品らしい捻りや遊び心が込められたその内容に対しても、名実共に高い評価を受けています。
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<< 2012年版 2位 >> ・本格ミステリ大賞受賞
・日本推理作家協会賞受賞
・「本格ミステリ・ベスト10」 1位
・「ミステリが読みたい!」 1位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 2位
青春ミステリ作品を中心に発表していた米澤穂信による、海外歴史ファンタジーという今までとは作風が大きく異なる作品なのですが、“剣と魔法の世界”と本格ミステリ要素が大胆ながら絶妙に融合していて、新境地を見事に開拓しています。
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<< 2013年版 8位 >> ・「本格ミステリ・ベスト10」 1位
・「ミステリが読みたい!」 2位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 5位
論理を追及した推理&トリックを用いた数々の傑作ミステリ作品、そして本格ミステリの評論作品などにより、本格ミステリ界では現役バリバリながらレジェンド的な存在となっているのが法月綸太郎です。
そして本作は、持ち前の論理的推理は相変わらずの素晴らしさで、しかも小難しい事なく驚きの仕掛けも施されているので、本格ミステリマニアもライトなミステリ好きも楽しむことが出来る、まさに上質な本格ミステリ作品に仕上がっています。
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