「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2014年1-2月)
「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。
なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別(2ヶ月ごと)にまとめてみたいと思います。
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
* シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事
* シリーズ作品のランクイン実績は、2014年版までの記録
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【 2014年 1月 発売 】
<< 2012年版 5位 >> ・大藪春彦賞受賞
・「週刊文春ミステリーベスト10」 6位
・「ミステリが読みたい!」 9位
★ ある一家で見つかった
「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。
それは殺人に取り憑かれた人間の
生々しい告白文だった。
この一家の過去に
いったい何があったのか―。
絶望的な暗黒の世界から一転、
深い愛へと辿り着くラストまで、
ページを繰る手が止まらない
衝撃の恋愛ミステリー!
各誌ミステリーランキングの上位に輝き、
第14回大藪春彦賞を受賞した超話題作!
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アルバイト・アイ 王女を守れ
/ 大沢在昌 <<当ブログ感想記事>>
<< 1988年 15位 >>
★ 「アルバイト探偵」「アルバイト探偵2」に続く
“アルバイト探偵シリーズ”の3作目
★ 冴木涼介、隆親子の「冴木探偵事務所」に
内閣調査室からの依頼が。
来日する東南アジアの島国ライールの王女・ミオの
護衛をしてほしいというのだ。
王位継承争いに巻き込まれた彼女は、
命を狙われていた。
殺し屋は2人。
狙撃のプロ「ドリル」と爆破のプロ「ヒューズ」。
奮戦する隆だが、
何者かにミオをさらわれてしまう。
決意を胸にライールに向かう隆。
異国の地で彼を待ち受ける真実とは…!
* 「女王陛下のアルバイト探偵」を改題して再文庫化
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<< 1996年版 17位 >>
★ はじめに袋とじのまま、
短編小説の「消える短編小説」をお読みください。
そのあと各ページを切り開くと、
驚くべきことが起こります―。
そして謎の超能力者と怪しい奇術師、
次次にトリックを見破るヨギガンジーが入り乱れる
長編ミステリー「生者と死者」が姿を現すのです。
史上初、前代未聞驚愕の仕掛け本。
* 特殊な装丁なため絶版となっていた名作が
ついに復刊!
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こめぐら 倉知淳作品集
/ 倉知淳 <<当ブログ感想記事>>
<< 2011年版 17位 >> ・「本格ミステリ・ベスト10」 10位
★ 必要か不必要かはどうでもいいのだ。
したいからする。
これは信念なのだ―
密やかなオフ会でとんでもない事態が発生、
一本の鍵を必死に探す男たちを描く
「Aカップの男たち」、
うそつきキツネ殺害事件の犯人を巡り
どうぶつたちが推理を繰り広げる
非本格推理童話「どうぶつの森殺人(獣?)事件」など
ノンシリーズ作品に、
猫丸先輩探偵譚「毒と饗宴の殺人」を
特別収録した全六編。
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なぎなた 倉知淳作品集
/ 倉知淳 <<当ブログ感想記事>>
<< 2011年版 27位 >>
★ 死神を思わせる風貌の警部が、
完璧だったはずの殺人計画を
徐々に崩壊へと導いてゆく―
倒叙ミステリ「運命の銀輪」をはじめ、
残虐な場面が上映されているにもかかわらず
観客席の闇の中で微笑を浮かべる
女性の謎を追いかける傑作「闇ニ笑フ」、
米大統領選挙の熱狂の最中に発見された
ひとつの死体の謎を
ファンタスティックな筆致で描く力作本格推理
「幻の銃弾」など七編を収録。
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黒猫館の殺人
/ 綾辻行人
<< 1993年版 25位 >>
★ 「十角館の殺人」「水車館の殺人」「迷路館の殺人」
「人形館の殺人」「時計館の殺人」に続く
“館シリーズ”の6作目
(3作目が1988年7位、5作目が1992年版12位、
7作目「暗黒館の殺人」が2005年版7位、
9作目「奇面館の殺人」が2013年版9位にランクイン)
★ 大いなる謎を秘めた館、黒猫館。
火災で重傷を負い、
記憶を失った老人・鮎田冬馬の
奇妙な依頼を受け、
推理作家・鹿谷門実と江南孝明は、
東京から札幌、そして阿寒へと向かう。
深い森の中に建つその館で待ち受ける、
“世界”が揺らぐような真実とは!?
シリーズ屈指の大仕掛けを、
読者は見破ることができるか?
* 新装改訂版として再文庫化
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの1月文庫化作品 >>
虎と月
/ 柳広司 <<当ブログ感想記事>>
絶海ジェイル Kの悲劇’94
/ 古野まほろ <<当ブログ感想記事>>
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【 2014年 2月 発売 】
<< 1991年版 1位 >> ・日本推理作家協会賞受賞
・吉川英治文学新人賞受賞
・「週刊文春ミステリーベスト10」 3位
★ 新宿鮫シリーズの1作目
(2作目「毒猿」も1992年版2位、
3作目「屍蘭」も1994年版15位、
4作目「無間人形」も1994年版16位、
6作目「氷舞」も1998年版10位、
9作目「狼花」も2007年版4位、
10作目「絆回廊」も2012年版4位にランクイン)
★ ただ独りで音もなく犯罪者に食いつく―。
「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。
歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。
犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、
鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。
待ち受ける巧妙な罠!絶体絶命の鮫島…。
登場人物の圧倒的な個性と
最後まで息をつかせぬ緊迫感!
超人気シリーズの輝ける第1作。
* 新装版として再発売
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<< 2012年版 6位 >> ・横溝正史ミステリ大賞受賞
・「本格ミステリ・ベスト10」 6位
★ 樋口真由"消失"シリーズの1作目
★ とある高校のバスケ部員椎名康は、
屋上から転落した少女に出くわす。
しかし、少女は忽然と姿を消した!?
監視された空間で起こった
目撃者不在の“少女消失”事件。
絡み合う謎に、
多感な若き探偵たちが挑む!
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<< 2012年版 8位 >>
★ 「警官の血」に続くシリーズ2作目
(1作目も2008年版1位にランクイン)
★ 芸能人の薬物事件が注目される傍らで、
裏社会の変化に対応できない警視庁。
安城和也警部が率いるチームも、
致命的な失策を招いてしまう。
折しも復職した元刑事。
彼こそは、
かつて安城の内偵によって警察を追われた、
加賀谷仁その人だった。
交錯する不信、矜持、
ラストシーンで迸る激情。
『警官の血』の主題を極限まで追求した傑作!
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流れ星と遊んだころ
/ 連城三紀彦
<< 2004年版 9位 >>
★ 43歳、初秋。
職業・芸能マネージャー。
人生なんてもうどうでもいい、と思っていた。
ある夜、ナイフの眼を持つ男と出逢った―
「この男をスターにしてみせる」
男たちの最後の夢を賭けたドラマがいま始まる。
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太平洋の薔薇(上・下)
/ 笹本稜平
<< 2004年版 13位 >> ・大藪春彦賞受賞
★ 伝説の名船長・柚木静一郎は
最後の航海を迎えていた。
横浜への帰路を襲った海賊の罠。
船を乗っ取った彼らの目的は、
積荷や身代金ではなかった。
裏で、悪名高いテロリストが糸を引いていたのだ。
乗組員の命を楯に取られ、
柚木は無謀とも言える嵐の海への航海に挑んでいく。
同じ頃、ロシアでは100トンにも及ぶ、
史上最悪の生物兵器が盗み出されていた―。
大薮春彦賞受賞作。
* 版元を変えて再文庫化
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<< 2012年版 20位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 7位
★ 「卒業」「眠りの森」「どちらかが彼女を殺した」
「悪意」「私が彼を殺した」「嘘をもうひとつだけ」
「赤い指」「新参者」に続く“加賀恭一郎シリーズ”の9作目
(3作目も1997年版13位、7作目も2007年版9位、
8作目も2010年版1位、
10作目「祈りの幕が下りる時」も2014年版10位にランクイン)
★ 寒い夜、
日本橋の欄干にもたれかかる男に
声をかけた巡査が見たのは、
胸に刺さったナイフだった。
大都会の真ん中で発生した事件の真相に、
加賀恭一郎が挑む。
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<< 2012年版 23位 >>
★ リサイクルショップ・カササギは、
店員二人の小さな店だ。
店長の華沙々木は謎めいた事件に
商売そっちのけで首をつっこむし、
副店長の日暮は
ガラクタを高く買い取らされてばかり。
でも、この店には、
少しの秘密があるのだ――。
あなたが素直に笑えるよう、
真実をつくりかえてみせよう。
再注目の俊英による忘れ得ぬ物語。
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聖家族(上・下)
/ 古川日出男
<< 2009年版 31位 >>
★ 異能の者を輩出しつづける
青森の名家・狗塚家。
平成X年現在、孫たちは三人。
半ば人ならざる存在の長男・牛一郎。
死刑囚となった次男・羊二郎。
胎児と交信する妹・カナリア。
「異能の者」とは何か?
「天狗」とは?「家族」とは?
「故郷」とは?「日本」とは?
排除され流亡せざるをえなかった者たちが、
本州の果て・東北の地で
七百年にわたり繋いで来た「血」と「記憶」。
生の呪縛と未来という祝福を描く、
異形の超大作。
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遠海事件 佐藤誠はなぜ首を切断したのか?
/ 詠坂雄二
<< 2009年版 35位 >>
★ 佐藤誠。
八十六件の殺人を自供した殺人鬼。
その犯罪は、いつも完璧に計画的で、
死体を含めた証拠隠滅も徹底していた。
ただひとつの、例外を除いては。
有能な書店員だった彼は、
なぜ遺体の首を切断するに至ったのか。
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人間の尊厳と八〇〇メートル
/ 深水黎一郎 <<当ブログ感想記事>>
<< 2012年版 37位 >> ・日本推理作家協会賞受賞作収録
★ このこぢんまりとした酒場に入ったのは、
偶々のことだ。
そこで初対面の男に話しかけられたのも、
偶然のなせるわざ。
そして、異様な“賭け”を持ちかけられたのも―。
あまりにも意外な結末が待ち受ける、
一夜の密室劇を描いた表題作ほか、
極北の国々を旅する日本人青年が遭遇した
二つの美しい謎「北欧二題」など、
本格の気鋭が腕を揮った
バラエティ豊かな短編ミステリの饗宴。
第六十四回日本推理作家協会賞受賞作を含む、
五つの謎物語。
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの2月文庫化作品 >>
夢 違
/ 恩田陸 <<当ブログ感想記事>>
汝、隣人を愛せよ
/ 福澤徹三 <<当ブログ感想記事>>
タワーリング
/ 福田和代 <<当ブログ感想記事>>
小説あります
/ 門井慶喜 <<当ブログ感想記事>>
ひそやかな花園
/ 角田光代 <<当ブログ感想記事>>
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