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2013年12月20日 (金)

「この“ランク外作品”がすごい!2014年版」

このミステリーがすごい! 2014年版このミステリーがすごい! 2014年版
『このミステリーがすごい!』編集部

宝島社 2013-12-09
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 「このミステリーがすごい!2014年版」が発売され、ランキングが発表されたということで、これからランクイン作品を読んでみようと思っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 2013年に発売された大量のミステリ&エンタメ作品の中から、読書のプロたちが選んだ作品がズラリと並んでいるわけで、まあ好みの問題はあるとはいえ、面白い作品揃いなのは間違いないでしょう。

 しかし、だからといって“ランクインした作品は面白く、ランクインしなかった作品はつまらない”というわけでは決してなく、ランクインを逃した21位以下の作品の中にも、傑作が数多く秘められているのですね。

 なのでここは、そんなランク外だった作品の中から、読んでおくべきお薦めの作品を何点か紹介してみたいと思います。

 なお、選んだ基準は、自分が面白いと思った作品ではありませんでして、「このミス」でランクインまであと一歩だった作品(具体的には“21位以下の作品<16点以上>”の欄に掲載された作品)の中から、他のミステリランキング誌ではランクイン(20位以内)した作品をピックアップしました。

 そして今年は、「黄金の本格ミステリー(本格ミステリー・ワールド)」に選出された作品と、「AXNミステリー 闘うベストテン」のベスト10&ノミネート作品も加えてみました。


 「このミス」 ・・・・ このミステリーがすごい!
 「本ミス」 ・・・・ 本格ミステリ・ベスト10
 「文春」 ・・・・ 週刊文春ミステリーベスト10
 「早ミス」 ・・・・ ミステリが読みたい!
 「黄金」 ・・・・ 黄金の本格ミステリー選出(本格ミステリー・ワールド)
 「闘う」 ・・・・ AXNミステリー 闘うベストテン(ベスト10&ノミネート)


 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページです

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   シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官 / 川瀬七緒  <<当ブログ感想記事>>

  ( このミス:21位 )

 本作はどのミステリランキング誌にもランクインしていないのですが、やはり「このミス」で次点になった作品なので、例外的に紹介いたしましょう。

 昆虫の専門知識を活用して捜査を進める“法医昆虫学捜査官シリーズ”のNo.578「147ヘルツの警鐘」に続く2作目である本作は、前作の「このミス」57位から大幅に順位を上げていることからも、シリーズとしての魅力が増していることが伺えますね。

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   眼球堂の殺人 ~The Book~ / 周木律  <<当ブログ感想記事>>

  ( このミス:22位、 本ミス:19位、 黄金:選出 )

 メフィスト賞受賞作である本作(デビュー作)は、舞台も展開もトリックもかつての館系新本格ミステリのまさに王道というべき内容で、そんな古き良き時代の本格ミステリを味わえるところが高評価に繋がったようです。

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   海と月の迷路 / 大沢在昌

  ( このミス:22位、 文春:19位 )

 戦後復興期の軍艦島という舞台がまず魅力的ですし、そこで繰り広げられる殺人事件と警察官の物語もさすが大沢作品といった魅力に満ち溢れた作品です。

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   時の審廷 / 芦辺拓  <<当ブログ感想記事>>

  ( このミス:24位、 本ミス:12位、 文春:17位 )

 “「時」シリーズ”12年ぶりの新作(3作目)である本作は、現代の日本と戦前のハルビンという時と舞台を超えた事件が劇的に結びつく、壮大なスケールの歴史ロマン本格ミステリとなっています。

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   宰領 隠蔽捜査5 / 今野敏  <<当ブログ感想記事>>

  ( このミス:26位、 文春:20位 )

 “隠蔽捜査シリーズ”の6作目(長編としては5作目)の本作は、主人公である竜崎が神奈川県警に乗り込むことで新たな警察ドラマが生み出されていました。

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   図書館の魔女(上・下) / 高田大介

  ( このミス:27位、 闘う:4位 )

 上下巻合わせて1400ページ超という特大ボリュームのメフィスト賞受賞作(デビュー作)で、ページ数に負けないくらいにスケールも特大なファンタジー小説です。

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   水族館の殺人 / 青崎有吾  <<当ブログ感想記事>>

  ( このミス:28位、 本ミス:2位、 黄金:選出 )

 “裏染シリーズ”の2作目となる本作は、「このミス」でも「本ミス」でも昨年のシリーズ1作目No.729「体育館の殺人」より順位を上げ、「本ミス」では2位となっているので、すでに(本格ミステリの)人気シリーズとしての貫録が出ている感がありますね。

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   シャーロック・ホームズたちの冒険 / 田中啓文  <<当ブログ感想記事>>

  ( このミス:28位、 早ミス:19位 )

 シャーロック・ホームズにアルセーヌ・ルパン、さらには大石内蔵助の妻・りくやアドルフ・ヒトラーやラフカディオ・ハーン(小泉八雲)など意外性ある世界の著名人たちが名探偵となる、異色パスティーシュ作品集です。

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   オーブランの少女 / 深緑野分

  ( このミス:28位、 闘う:6位 )

 これがデビュー作ということを考えれば、締切ギリギリの発売でなければランクインもあったのではないかと思ってしまうくらいに評価が高い、ミステリーズ!新人賞の佳作受賞作を表題とした連作集です。

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   海賊女王(上・下) / 皆川博子  <<当ブログ感想記事>>

  ( このミス:33位、 闘う:ノミネート )

 16世紀のアイルランドを舞台に女海賊の半生を迫力満点に描く、スペクタクル海洋冒険歴史小説です。

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   スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ / 森川智喜

  ( このミス:35位、 本ミス:15位 )

 “名探偵三途川理シリーズ”の2作目である本作は、魔法のアイテムを用いて推理を行うという異色ミステリで、ラノベ系の講談社BOXから発売されながらも本格ミステリとして高い評価を得ています。

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   名探偵の証明 / 市川哲也  <<当ブログ感想記事>>

  ( このミス:35位、 本ミス:17位 )

 かつて活躍した名探偵と若き名探偵との対比により、名探偵という存在自体に焦点を当てて描いていく、鮎川哲也賞を受賞したデビュー作です。

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   バイリンガル / 高林さわ <<当ブログ感想記事>>

  ( このミス:43位、 黄金:選出 )

 暗号解読と専門知識を用いて本格ミステリ的謎が仕掛けられる、ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作(デビュー作)です。

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   犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題 / 法月綸太郎  <<当ブログ感想記事>>

  ( このミス:48位、 本ミス:5位 )

 No.96「犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題」に続く“星座シリーズ”の2作目(後編)である本作は、短編ならではのロジカルで無駄のない謎解きを堪能できる本格ミステリ集です。

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 【「このミステリーがすごい!2014年版」関連記事】

  > 「このミス2014年版」上半期のランクイン候補作品 (13.2.7)
  > 「このミス2014年版」下半期のランクイン候補作品 (13.7.13)

  > 「このミス2014年版」のベスト10作品をみんなで予想しよう! (13.10.17)

  > 「このミステリーがすごい!2014年版」ランキング(順位)予想 (13.11.13)

  > 「このミス2014年版」投票者なりきりベスト6 (13.11.22)

  > 「ミステリが読みたい!2014年版」 (13.11.25)
  > 「2014 本格ミステリ・ベスト10」 (13.12.1)
  > 「週刊文春ミステリーベスト10(2013年)」 (13.12.5)
  > 「このミステリーがすごい!2014年版」 (13.12.6)

  > 「このミス2014年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編> (13.12.8)
  > 「このミス2014年版」ランキング(順位)予想 <反省会・各論編> (13.12.10)
  > 「このミス2014年版」対象作品を事前に読んでしまおう!<反省会> (13.12.15)

  > 「この“ランク外作品”がすごい!2014年版」 (13.12.20)

  > 「ミステリー小説総合ランキング(2013年)」 (13.12.23)

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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