「2014 本格ミステリ・ベスト10」
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「このミス(このミステリーがすごい!)」や「本ミス(本格ミステリ・ベスト10)」にランクインしそうな作品を予想・検討しながらミステリ小説を読んでいる自分にとって、「このミス」「本ミス」が発売されるこの時期は、年末を前にして早くも“一年の総決算”といった心持ちになるのですが、まずは「本ミス」の方が発売となりました。
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と、ここで「このミス」と「本ミス」の違いを簡単に説明してみますと、「このミス」の対象となるのはミステリー&エンターテイメント小説で、すなわちこんなタイトルに関わらずミステリ作品だけが対象となっているわけではないのに対し、「本ミス」の方はそのタイトル通り、ミステリの中でも“本格ミステリ小説”に限定されたランキングなのです。
なので、同じミステリ本のランキングでもその対象作品は異なるため、それぞれ独自のランキングが作られるので面白いのですが、それ故に「このミス」を予想するのと「本ミス」を予想するのとでは、読むべき作品も微妙に変わってくるのです(それぞれの投票者の好みなんかも違っていますし)。
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よって、これまで「このミス」の予想はしても「本ミス」の予想はしてこなかったのですが、今年こそは(余裕があれば)「本ミス」予想をするのに読み逃せない作品も読み、「本ミス」の予想も出来れば.....と思っていたものの、結局それは叶いませんでした.....。
それでも来年は予想するかもしれないので、反省の意味も込めまして、一体「本ミス」にランクインした作品のうちどのくらい読んでいたのか、そしてもし「本ミス」予想するのであればどの本を読んでいたのだろうか、といったところを、ランキングと共にちょっと見てみたいと思います。
とはいえ、ランクインした作品以上に売れてしまうという超ベストセラーな「このミス」と比べると、「本ミス」の方は知名度も売れ行きもかなりの差があるため、発売直後にランキングを書いてしまうのはやはり躊躇われるので、昨年までと同様にとりあえずは事前に読んでいた作品のみ当ブログ記事へのリンクを付けるだけにして、しばらくした後でタイトルや作者名を載せたランキングに書き換える予定です。
○:事前に読んでいた作品
●:読みたかったけど(期間内に)読めなかった作品
▲:「本ミス」を予想するのであれば必ず読んでいたであろう作品
×:特に読むつもりはなかった作品
*:「このミス」対象外(版元が宝島社)の作品
01位 : ○ 感想記事はこちら
02位 : ●
03位 : ○ 感想記事はこちら
04位 : ○ 感想記事はこちら
05位 : ○ 感想記事はこちら
06位 : ○ 感想記事はこちら
06位 : ○ 感想記事はこちら
08位 : ○ 感想記事はこちら
09位 : ▲
10位 : ○ 感想記事はこちら
11位 : ▲
12位 : ○ 感想記事はこちら
12位 : ○ 感想記事はこちら
14位 : ●
15位 : ○ 感想記事はこちら
15位 : ▲
17位 : ○ 感想記事はこちら
17位 : ×
19位 : ○ 感想記事はこちら
20位 : ▲
20位 : ▲
22位 : ○ 感想記事はこちら
23位 : ●
24位 : *
25位 : ×
26位 : ○ 感想記事はこちら
26位 : ●
26位 : ▲
26位 : ×
26位 : ×
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事前読んでいた作品数を、過去4年と比較してみますと、
> 2010年版 : ベスト10→8作品、ベスト20→14作品、ベスト30→22作品
> 2011年版 : ベスト10→8作品、ベスト20→14作品、ベスト30→21作品
> 2012年版 : ベスト10→6作品、ベスト20→13作品、ベスト30→17作品
*2012年版はベスト20が21作品(20位が2作品のため)
> 2013年版 : ベスト10→5作品、ベスト20→13作品、ベスト30→21作品
> 2014年版 : ベスト10→8作品、ベスト20→13作品、ベスト30→15作品
*2014年版はベスト20が21作品(20位が2作品のため)
というわけで、ベスト10は過去の最高記録に並び、ベスト20は例年並み(3年連続同じ作品数)でしたが、ベスト30は半数の15作品しか読めていませんでした.....。
今年のミステリ系作品は、ランキングの大本命どころか本命作品すら見当たらない状況でしたが、その大きな原因というのが、本格ミステリ系作品の本命的存在の作品がないどころか、そもそもの弾数すら(例年に比べて)足りていなかったからなのではないかと思います。
なので「本ミス」の結果がかなり気になっていたのですが、やっぱり“こりゃ予想していても的中率はかなり低かったな~”って個人的に感じるランキングとなっていましたね。
ただ、「このミス2014年版」のベスト10作品をみんなで予想しよう!という企画のために作った「このミス2014年版」対象作品の中から120作激選リストに、「本ミス」20位以内の21作品が全て載っていたので、その点はホッとしています。
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内容の方にも触れてみますと、やはり気になるには、恒例だった「読者ランキング」(ネットで投票を受け付け)が今年はなかったことです。
識者によるランキングと比較するのが楽しみの一つだったので、少々寂しくもありますね(でも昨年の投票者が19名しかいなかったので、企画の消滅も致し方ないのかも.....)。
そして今年は、大学のサークルであるミステリ研究会を舞台とした漫画『みすけん!』が話題になったということで、ミス研が特集されていて、ワセダミステリ・クラブと慶應義塾大学推理小説同好会の現役会員による座談会「現役ミス研早慶戦!」と、京大ミス研の先輩後輩関係にあった円居挽&森川智喜の対談「京大ミス研OB(若手)戦!」を掲載。
それ以外にも、北山猛邦と深木章子それぞれのインタビューが掲載され、法月綸太郎が「本格ミステリ作家クラブ便り」というコラムを執筆していたりもします。
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【「このミステリーがすごい!2014年版」関連記事】
> 「このミス2014年版」上半期のランクイン候補作品 (13.2.7)
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> 「週刊文春ミステリーベスト10(2013年)」 (13.12.5)
> 「このミステリーがすごい!2014年版」 (13.12.6)
> 「このミス2014年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編> (13.12.8)
> 「このミス2014年版」ランキング(順位)予想 <反省会・各論編> (13.12.10)
> 「このミス2014年版」対象作品を事前に読んでしまおう!<反省会> (13.12.15)
> 「この“ランク外作品”がすごい!2014年版」 (13.12.20)
> 「ミステリー小説総合ランキング(2013年)」 (13.12.23)
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>>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<
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