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2013年11月29日 (金)

『殺し屋.com』 曽根圭介 > 「このミス」完全読破 No.701

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.701

 『殺し屋.com』 曽根圭介

   「このミス」2014年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2013.11.8~ 読終:2013.11.9

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2013年8月>

殺し屋.com (単行本)殺し屋.com (単行本)
曽根 圭介

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 ネットを使った入札形式により暗殺の仕事を提供する“殺し屋(暗殺者)専用サイト”を巡る物語です。

 そういった“いかにも”な題材や、そのまんますぎるタイトルから、「このミス」の対象にはなりそうもない青少年向けのライトなホラーサスペンス作品のように思ってしまいます。

 しかし作者が曽根圭介なので、ミステリとしてもダーク小説としても読み応えある内容となっているのですね。

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 というわけで本作は、「佐分利五郎の決断」「邪魔者」「ジャッカルの落とし所」「小さな依頼人」の4編から成る連作集です。

 殺し屋による暗殺サスペンスが展開したり、殺し屋専用サイトを使った殺し屋同士の駆け引きが繰り広げられるのかと思いきや、殺し屋はあくまで副業である主人公の(“殺し屋として”ではない)日常に即した騒動が描かれたり、別の章では根っからの殺し屋である主人公のパーソナル部分に迫っていたりするのです。

 なので、殺し屋という職業にスポットを当てているというよりは、殺し屋という職業(副業)に就いた主人公たちの生き様の方が中心となっているのですね。

 そのため、章ごと(=主人公ごと)に物語の雰囲気は大きく変わるのですが、ストーリーが進むにつれて先が読めない意外性に溢れる展開となっていき、その果てに待ち受けるブラックユーモアが効いた驚愕の結末に、時にゾクリと時にニヤリとさせられてしまうという、ミステリとしてもサスペンスとしても強烈な衝撃を味わえるところは共通しています。

 それに、最後の最後に連作としてのやはりブラックな仕掛けが炸裂したりもするので、後味の悪さを楽しむことが出来るという人ならば、本作から放たれる刺激的でブラックな魅力を心行くまで堪能できるのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★     鬼畜グログロ度 : ★★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★★    おどろおどろ度 : ★★★
 熱アクション度  : ★★★      主キャラ魅力度 : ★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★      人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 : ★★★     感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “曽根圭介” 関連記事 】

  > No.701 「殺し屋.com」
  > No.234 「図地反転(本ボシ)」


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