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「このミステリーがすごい!」完全読破 No.683
『福家警部補の報告』 大倉崇裕
「このミス」2014年版 : 139位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング : 「黄金の本格ミステリー」 選出
読始:2013.9.3~ 読終:2013.9.5
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2013年2月>
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「福家警部補の挨拶」、No.239 「福家警部補の再訪」に続く、“福家警部補シリーズ”の3作目です。
このシリーズのこれまでの3作は、3~4編が収録された中短編集となっています。
そして、連作のような本ごとに共通した流れはなく、どの話から読んでも楽しむことが出来るようになっているので、本作から読んでも全く問題ないでしょう(一応共通して登場する脇役はいますが)。
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というわけで本作ですが、「禁断の筋書」「少女の沈黙」「女神の微笑」の3編を収録。
このシリーズの特徴としましては、全ての話が犯人と犯行(の一部)が冒頭から明かされ、その犯人を探偵役が追い詰めていくという“倒叙ミステリ”の形式で、しかも「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」など倒叙ミステリの定番作品をオマージュしたかのような王道の倒叙ミステリとなっています。
そして“王道の倒叙ミステリ作品”には個性豊かな探偵役(刑事)が付きものですが、本作の探偵役である福家警部補もかなり個性的でして、その外見から刑事には見られないため必ず自分が刑事だと証明するやり取りがあったり、とにかくおっちょこちょいでそそっかしかったり、真面目ながらもミーハーだったり、それでいてどんなに強面で癖の強い人物が相手でもいつの間にか自分のペースに引き入れてしまうなど、刑事らしくない魅力と天才刑事としての魅力を併せ持っているのですね。
そんな福家警部補が今回挑む犯人は、人気漫画家に足を洗った元ヤクザに爆弾を操る老夫婦にと、こちらも個性豊かな面々で、犯人側の犯行に至る事情や心情、追い込まれていく姿が描かれていくため、倒叙ものの常として徐々に追い込まれていく犯人側に感情移入しそうになります。
ただ本作の場合、福家警部補のキャラクターもあってどちらか一方に感情移入することはないので、そんなキャラクター的なバランスが絶妙ですし、本格ミステリとしての硬派な部分とキャラクターのコミカルな部分のバランスも巧妙なので、様々な面で倒叙ミステリの王道の魅力を堪能できる作品でありシリーズだと読んでいて実感できるのではないでしょうか。
なお、本作では福家警部補の好敵手となりそうな人物も登場するため、今後も続いていくシリーズの中でも重要な位置付けの作品となるかもしれませんね。
> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★ 人間味ドラマ度 : ★★
下ネタエッチ度 : ★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
【 “大倉崇裕” 関連記事 】
> No.683 「福家警部補の報告」
> No.429 「白 虹」
> No.239 「福家警部補の再訪」
> No.111 「聖 域」
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