「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2013年10-12月)
「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。
なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別(3ヶ月ごと)にまとめてみたいと思います。
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
* シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事
* シリーズ作品のランクイン実績は、2013年版までの記録
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【 2013年 10月 発売 】
小暮写眞館(上・下) / 宮部みゆき <<当ブログ感想記事>>
<< 2011年版 8位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 7位
★ 家族とともに古い写眞館付き住居に
引っ越ししてきた高校生の花菱英一。
変わった新居に戸惑う彼に、
一枚の写真が持ち込まれる。
それはあり得ない場所に女性の顔が浮かぶ
心霊写真だった。
不動産屋の事務員、垣本順子に見せると
「幽霊」は泣いていると言う。
謎を解くことになった英一は。
待望の現代ミステリー。
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<< 2012年版 11位 >>
★ 大勢に惜しまれながら、
国民的画家・丹生雄武郎が亡くなった。
享年九十七。
彼は一方で寂れた民宿のあるじでもあったが、
その生涯は未だ多くの謎に包まれている―。
期待した筋書きを幾度も裏切られる破天荒な構成、
そして昭和史の裏面を抉りながら
最終的に物語が辿りつくのは…!?
小説界が驚倒した空前絶後、衝撃の大傑作。
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<< 2011年版 20位 >>
★ 身に覚えのない上司殺しの罪で
刑に服した江木雅史。
事件は彼から家族や恋人、
日常生活の全てを奪った。
出所後、江木は7年前に自分を
冤罪に陥れた者たちへの復讐を決意する。
次々と殺される刑事、検事、弁護士……。
次の標的は誰か。
江木が殺人という罪を犯してまで求めたものは何か。
復讐は許されざる罪なのか。
愛を奪われた者の孤独と絶望を描き、
人間の深遠を抉る長編ミステリー。
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<< 2011年版 20位 >> ・「本格ミステリ・ベスト10」 6位
★ 信州の山荘で、
鍵の掛かった密室状態の部屋から
会社社長の遺体が発見された。
自殺か、他殺か?
捜査に乗り出した警察の前に、
突如あらわれた男がいた。
その名も「貴族探偵」。
警察上部への強力なコネと、
執事やメイドら使用人を駆使して、
数々の難事件を解決してゆく。
斬新かつ精緻なトリックと強烈なキャラクターが融合した、
かつてないディテクティブ・ミステリ、ここに誕生!
傑作5編を収録。
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<< 2012年版 29位 >>
★ 「丸太町ルヴォワール」に続く
“ルヴォワールシリーズ”の2作目
(1作目が2011年版11位にランクイン)
★ 京都に伝わる稀覯本『黄母衣内記』。
その所有者が謎の死を遂げた。
事故か他殺か。
そして継承を巡り兄弟争いが勃発。
私的裁判・双龍会が開かれることに。
その準備の中、
瓶賀流は伝説の龍師「ささめきの山月」から、
一人の少女と行動を共にすることを依頼される。
だがそれは仲間達との敵対を意味していた。
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放課後はミステリーとともに / 東川篤哉 <<当ブログ感想記事>>
<< 2012年版 31位 >> ・「本格ミステリ・ベスト10」 9位
★ 霧ケ峰涼が通う鯉ケ窪学園高校には
なぜか事件が多い。
校舎から消えた泥棒、
クラスメートと毒入り珈琲一族との関わり、
校外学習のUFO騒動、
密室状態の屋上から転落した女子…etc.
それらの謎を解くはずの涼だが、
ギャグが冴えるばかりで推理はなぜか発展途上。
解決へ導くのは探偵部副部長なのか、
それとも意外なあの人か?
ユーモア学園推理の結末は?
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ジークフリートの剣 / 深水黎一郎
<< 2011年版 40位 >>
★ 天賦の才能に恵まれ、華麗な私生活を送る
世界的テノール歌手・藤枝和行。
念願のジークフリート役を射止めた矢先、
婚約者が列車事故で命を落とす。
恐れを知らぬ英雄ジークフリートに
主人公・和行の苦悩と成長が重ね合わされ、
死んだ婚約者との愛が
オペラ本番の舞台で結実する。
驚嘆の「芸術ミステリ」、
最高の感動作。
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの10月文庫化作品 >>
神君幻法帖 / 山田正紀 <<当ブログ感想記事>>
婢伝五稜郭 / 佐々木譲 <<当ブログ感想記事>>
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【 2013年 11月 発売 】
<< 2011年版 3位 >> ・ミステリーズ!新人賞受賞作収録
・「本格ミステリ・ベスト10」 2位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 2位
・「ミステリが読みたい!」 5位
★ 砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、
スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、
ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇…
ひとりの青年が世界各国で遭遇する、
数々の異様な謎。
選考委員を驚嘆させた
第五回ミステリーズ!新人賞受賞作
「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、
美しいラストまで一瀉千里に突き進む
驚異の連作推理誕生。
大型新人の鮮烈なデビュー作。
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桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 / 奥泉光 <<当ブログ感想記事>>
<< 2012年版 17位 >>
★ 人気ユーモア・ミステリー、
待望の文庫化!
大学の怪事件に挑むヘタレ教員・クワコーと
奇人ぞろいの文芸部員。
教員の自虐と女子学生の暴言が衝突するとき
謎は解かれる。
全3編。
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<< 2012年版 35位 >>
★ ロシア人の血を引く子爵・麻倉清彬は、
殺人容疑をかけられた親友・多岐川嘉人に
上野のカフェーに呼び出される。
それが全ての事件のはじまりだった。
華族社会で起きた殺人事件と
共産主義活動家の摘発。
そして、禁断の恋…。
退廃と享楽に彩られた帝都の華族社会で
混血の子爵・麻倉清彬が辿りついた衝撃の真実。
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<< 2013年版 37位 >>
★ 弁護士・御子柴礼司は、
ある晩、記者の死体を遺棄した。
死体を調べた警察は、
御子柴に辿りつき事情を聴く。
だが、彼には死亡推定時刻は
法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった―。
「このミス」大賞受賞作家による新たな傑作誕生。
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの11月文庫化作品 >>
謎解きはディナーのあとで 2 / 東川篤哉 <<当ブログ感想記事>>
ブック・ジャングル / 石持浅海 <<当ブログ感想記事>>
廃院のミカエル / 篠田節子 <<当ブログ感想記事>>
千年ジュリエット / 初野晴 <<当ブログ感想記事>>
迎撃せよ / 福田和代 <<当ブログ感想記事>>
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【 2013年 12月 発売 】
ジェノサイド(上・下) / 高野和明 <<当ブログ感想記事>>
<< 2012年版 1位 >> ・山田風太郎賞受賞
・日本推理作家協会賞受賞
・「週刊文春ミステリーベスト10」 1位
・「ミステリが読みたい!」 4位
★ イラクで戦うアメリカ人傭兵と
日本で薬学を専攻する大学院生。
二人の運命が交錯する時、
全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。
アメリカの情報機関が察知した
人類絶滅の危機とは何か。
一気読み必至の超弩級エンタメ!
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刑事さん、さようなら / 樋口有介
<< 2012年版 25位 >>
★ ――この手が汚れても、かまわないと思った。
―― 首を吊った警官、河原で殺された風俗ライター。
二人をつなぐ“女A”を追い続ける警部補が行き着いたのは、
寂れた歓楽街の焼き肉屋だった。
「善人の罪科」と「悪人の正義」が交錯する、
美しくも哀しき愛の物語。
警察組織の歪みに迫る最新書き下ろしミステリー
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの12月文庫化作品 >>
攪乱者 / 石持浅海 <<当ブログ感想記事>>
純平、考え直せ / 奥田英朗 <<当ブログ感想記事>>
トワイライト博物館 / 初野晴 <<当ブログ感想記事>>
* 「トワイライト・ミュージアム」の加筆修正版
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【 「このミス2014年版」で1~40位に入った文庫オリジナル作品 】
ビブリア古書堂の事件手帖4 / 三上延 <<当ブログ感想記事>>
<< 2014年版 19位 >>
★ 「ビブリア古書堂の事件手帖」「ビブリア古書堂の事件手帖2」
「ビブリア古書堂の事件手帖3」に続く
“ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ”の4作目
★ 珍しい古書に関係する、
特別な相談―謎めいた依頼に、
ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。
その家には驚くべきものが待っていた。
稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の
膨大なコレクション。
それを譲る代わりに、
ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと
持ち主は言う。
金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の
数奇な人生が絡んでいた。
そして、深まる謎はあの人物までも引き寄せる。
美しき女店主とその母、
謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが―。
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「01.「このミス」完全読破(ミステリ小説)」カテゴリの記事
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