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2013年6月30日 (日)

『ポケットに地球儀 探偵作家アマンと謎の密室魔』 安萬純一 > 「このミス」完全読破 No.657

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.657

 『ポケットに地球儀 探偵作家アマンと謎の密室魔』 安萬純一

   「このミス」2014年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2013.6.7~ 読終:2013.6.9

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 文庫本 <2012年12月>

ポケットに地球儀 (探偵作家アマンと謎の密室魔) (創元推理文庫)ポケットに地球儀 (探偵作家アマンと謎の密室魔) (創元推理文庫)
安萬 純一

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 雑誌編集者の鹿堀は、雑誌「ナゾーン」で読者から募集した“謎”を、担当するミステリ作家・アマンに推理させる企画を開始。

 すると、謎が少ないながらも集まって来たものの、その応募者というのがなぜか全員、音楽に関係した若い女性ばかり。

 しかも、アマン&鹿堀が謎の調査に動き出すと、なぜか決まって密室に閉じ込められてしまい.....。

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 というわけで本作ですが、「パンク少女と三日月の密室」「ノイズの母と回転する密室」「DJルカと四角い密室」「メロデス美女とドアのない密室」「密室魔と空中の密室」の5編からなる連作集です。

 とにかくアマンと鹿堀のやり取りや会話が軽くてコミカルでほのぼのしていて、他の登場人物たちも漫画的な個性派揃いなので、昨今流行りのユーモアミステリのような雰囲気が漂っています。

 ただ、持ち込まれてくる謎とその真相&トリックというのが、結構突拍子もなく大胆なものなので、バカミス的とも言うべき内容なのです。

 しかも、アマン&鹿堀が毎回唐突に、趣向の凝らされた(密室トリックのためだけに作られた)密室に閉じ込められ、身体を張っての密室推理劇がおこなわれますし、アマンと鹿堀の会話も本格ミステリの形式や内輪ネタなどメタミステリ的なものが多いのです。

 なので、ユーモアミステリといえども、ミステリ初心者でも楽しめるというものではなく、本格ミステリマニア、特にバカミスでも抵抗なく楽しむことができる本格ミステリマニアに向けたユーモアミステリなのですね。

 そのため、好き嫌いははっきりと分かれそうで、合わない人なら壁に投げつけたくなってしまうかもしれないものの、こんな作風・内容が合う人なら思わずニヤリとしてしまうほどに好きになると思うので、くだらなさのあるミステリ的遊び心を楽しめそうな人にお薦めの作品です。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★★    鬼畜グログロ度 : ★
 ビックリ驚愕度  : ★★       おどろおどろ度 : ★★
 熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力度 : ★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★       人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★★★★  気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


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