「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2013年7-9月)
「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。
なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別(3ヶ月ごと)にまとめてみたいと思います。
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
* シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事
* シリーズ作品のランクイン実績は、2013年版までの記録
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【 2013年 7月 発売 】
折れた竜骨(上・下)
/ 米澤穂信 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2012年版 2位 >> ・日本推理作家協会賞受賞
・「本格ミステリ・ベスト10」 1位
・「ミステリが読みたい!」 1位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 2位
★ ロンドンから出帆し、
北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。
その領主を父に持つアミーナは、
放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、
その従士の少年ニコラに出会う。
ファルクはアミーナの父に、
御身は恐るべき魔術の使い手である
暗殺騎士に命を狙われている、と告げた……。
いま最も注目を集める俊英が
渾身の力で放ち絶賛を浴びた、
魔術と剣と謎解きの巨編!
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琉璃玉の耳輪
/ 津原泰水 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2011年版 17位 >>
★ 時は昭和三年―。
名探偵唐草七郎の一番弟子にして
閨秀の探偵・岡田明子のもとに舞い込んだ
摩訶不思議な依頼。
「三姉妹を探して下さい。
三人とも左の耳に一粒の琉璃玉が嵌った、
白金の耳輪をしています」
阿片窟の女傑、女掏摸、男装の麗人、旅芸人一座、
変態性慾の男、老刑事、放蕩の貴公子…
奇想天外、百花繚乱!
幻の探偵小説が奇才の筆でいま蘇る!
大発見を語った「尾崎翠フォーラム講演抄録」併録。
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オー! ファーザー
/ 伊坂幸太郎 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2011年版 26位 >>
★ 一人息子に四人の父親!?
由紀夫を守る四銃士は、
ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。
個性溢れる父×4に囲まれて、
高校生が遭遇するは、
事件、事件、事件――。
知事選挙、不登校の野球部員、
盗まれた鞄と心中の遺体。
多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、
思いもよらぬ物語が、
あなたの眼前に姿を現す。
伊坂ワールド第一期を締め括る、
面白さ400%の長篇小説。
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月と蟹
/ 道尾秀介 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2011年版 27位 >> ・直木三十五賞受賞
★ 「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」
「叶えてくれると思うで。何でも」
家にも学校にも居場所が見つけられない
小学生の慎一と春也は、
ヤドカリを神様に見立て、
ささやかな儀式をはじめた。
お金が欲しい、いじめっ子をこらしめて……
ねじれた祈りは、やがて大人たちに、
そして少年たち自身に不穏なハサミを振り上げる──
鎌倉の風や潮のにおいまで感じさせる瑞々しい筆致。
少年たちのひと夏が切なく胸に迫り、
深い余韻が胸を衝く、
道尾秀介の直木賞受賞作!
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの7月文庫化作品 >>
長い廊下がある家
/ 有栖川有栖 <<当ブログ感想記事>>
雑司ヶ谷R.I.P.
/ 樋口毅宏 <<当ブログ感想記事>>
リライト
/ 法条遙 <<当ブログ感想記事>>
福家警部補の再訪
/ 大倉崇裕 <<当ブログ感想記事>>
赤い森
/ 折原一 <<当ブログ感想記事>>
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【 2013年 8月 発売 】
新参者
/ 東野圭吾 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2010年版 1位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 1位
・「本格ミステリ・ベスト10」 5位
・「ミステリが読みたい!」 5位
★ 「卒業」「眠りの森」「どちらかが彼女を殺した」
「悪意」「私が彼を殺した」「嘘をもうひとつだけ」
「赤い指」に続く“加賀恭一郎シリーズ”の8作目
(3作目も1997年版13位、7作目も2007年版9位、
9作目「麒麟の翼」も2012年版20位にランクイン)
★ 日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。
着任したばかりの刑事・
加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、
人情という名の謎。
手掛かりをくれるのは
江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。
「事件で傷ついた人がいるなら、
救い出すのも私の仕事です」。
大切な人を守るために生まれた謎が、
犯人へと繋がっていく。
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藁にもすがる獣たち
/ 曽根圭介
<< 2012年版 37位 >>
★ サウナの客が残していったバッグには大金が!?
持ち主は二度と現れず、
その金で閉めた理髪店を再開しようと考える
初老のアルバイト。
FXの負債を返すためにデリヘルで働く主婦。
暴力団からの借金で追い込みをかけられる刑事。
金に憑かれて人生を狂わされた人間たちの運命。
ノンストップ犯罪ミステリー!
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少年検閲官
/ 北山猛邦
<< 2008年版 29位 >>
★ 旅を続ける英国人少年クリスは、
小さな町で家々の扉や壁に
赤い十字架のような印が残されている
不可解な事件に遭遇する。
奇怪な首なし屍体の目撃情報も飛び交う中、
クリスはミステリを検閲するために育てられた
少年エノに出会うが…。
書物が駆逐される世界の中で繰り広げられる、
少年たちの探偵物語。
本格ミステリの未来を担う
気鋭の著者の野心作、
「少年検閲官」連作第一の事件。
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの8月文庫化作品 >>
舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵
/ 歌野晶午 <<当ブログ感想記事>>
ポリス猫DCの事件簿
/ 若竹七海 <<当ブログ感想記事>>
群衆リドル Yの悲劇’93
/ 古野まほろ <<当ブログ感想記事>>
爆発的
/ 鳥飼否宇 <<当ブログ感想記事>>
魔女は甦る
/ 中山七里 <<当ブログ感想記事>>
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【 2013年 9月 発売 】
開かせていただき光栄です
/ 皆川博子 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2012年版 3位 >> ・本格ミステリ大賞受賞
・「本格ミステリ・ベスト10」 3位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 3位
・「ミステリが読みたい!」 3位
★ 18世紀ロンドン。
外科医ダニエルの解剖教室から
あるはずのない屍体が発見された。
四肢を切断された少年と顔を潰された男。
戸惑うダニエルと弟子たちに
治安判事は捜査協力を要請する。
だが背後には詩人志望の少年の辿った
恐るべき運命が……
解剖学が最先端であり偏見にも晒された時代。
そんな時代の落とし子たちが
可笑しくも哀しい不可能犯罪に挑む、
本格ミステリ大賞受賞作。
前日譚を描く短篇「チャーリーの災難」と
解剖ソングの楽譜を併録。
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マリアビートル
/ 伊坂幸太郎 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2011年版 6位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 3位
★ 「グラスホッパー」に続くシリーズ2作目
(1作目も2005年版18位にランクイン)
★ 幼い息子の仇討ちを企てる、
酒びたりの元殺し屋「木村」。
優等生面の裏に悪魔のような心を
隠し持つ中学生「王子」。
闇社会の大物から密命を受けた、
腕利き二人組「蜜柑」と「檸檬」。
とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。
疾走する東北新幹線の車内で、
狙う者と狙われる者が交錯する――。
小説は、ついにここまでやってきた。
映画やマンガ、あらゆるジャンルの
エンターテイメントを追い抜く、
娯楽小説の到達点!
単行本未収録掌編「ついていないから笑う」特別収録
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グランド・ミステリー
/ 奥泉光
<< 1999年版 7位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 5位
・「本格ミステリ・ベスト10」 7位
★ 昭和16年12月、
真珠湾攻撃の直後、
空母「蒼龍」に着艦したパイロット
榊原大尉が不可解な死を遂げた。
彼の友人である加多瀬大尉は、
未亡人となった志津子の依頼を受け、
榊原の死の真相を追い始めるが--
(一巻本として新装刊行)
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三百年の謎匣
/ 芦辺拓
<< 2006年版 14位 >> ・「本格ミステリ・ベスト10」 8位
★ 「.殺人喜劇の13人」「歴史街道殺人事件」「時の誘拐」
「地底獣国の殺人」「探偵宣言 森江春策の事件簿」
「十三番目の陪審員」「不思議の国のアリバイ」
「怪人対名探偵」「和時計の館の殺人」「時の密室」
「赤死病の館の殺人」「グラン・ギニョール城」
に続く“森江春策の事件簿シリーズ”の13作目
(1作目も1992年版20位、3作目も1997年版17位、
12作目も2003年版9位、
18作目「綺想宮殺人事件」も2011年版10位にランクイン)
★ 名探偵・森江春策のもとを訪れ
遺言状の作成を依頼した老人は、
帰りに密室状態の路地で殺害された。
老人から森江に託された大型の書物、
それは世界に1冊しかないという奇書だった
――博覧強記の連鎖ミステリ
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ブラックチェンバー
/ 大沢在昌 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2011年版 32位 >>
★ 警視庁の河合は
〈ブラックチェンバー〉と名乗る組織に
スカウトされた。
この組織は国際犯罪を取り締まり奪った
ブラックマネーを資金源にしている。
その河合たちの前に、
人類を崩壊に導く犯罪計画が姿を現す。
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<< 「このミス」で41位以下または0票だった
当ブログ読了済みの9月文庫化作品 >>
ダークゾーン(上・下)
/ 貴志祐介 <<当ブログ感想記事>>
花の鎖
/ 湊かなえ <<当ブログ感想記事>>
ブルー・ゴールド
/ 真保裕一 <<当ブログ感想記事>>
見えない復讐
/ 石持浅海 <<当ブログ感想記事>>
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