「このミス」完全読破 600冊突破記念企画 第1弾
>> 「 アッと驚くどんでん返し本読破ガイド No.401-600補完版 」 <<
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”「このミス」完全読破”がついに600冊を突破したということで、100冊突破ごとの記念企画を今回も実施していきたいと思います。
ちなみに、対象となる600冊について、および“「このミス」完全読破とは一体何なんだ?”といった基本的な部分、または100冊突破ごとの企画については、 まとめページである「このミス」完全読破 読破本リストをご覧ください。
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そして600冊突破記念企画のオープニングを飾るのは、アッと驚くどんでん返しの仕掛けが盛り込まれている作品をまとめた「アッと驚くどんでん返し本読破ガイド」です。
この企画は、200冊突破&400冊突破の時にも実施しています。
・200冊突破記念企画「アッと驚くどんでん返し本読破ガイド」
・400冊突破記念企画「アッと驚くどんでん返し本読破ガイド No.201-400補完版」
この2つの記事ではNo.1~400の400冊が対象だったため、それ以後に読んだNo.401~600の200冊分を補完するのがこの記事というわけなのですね。
なので、この記事は以前の2記事と合わせて参考にしてみてください。
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それで“アッと驚くどんでん返し本”というのは、読者を騙すトリックが仕掛けられた、いわゆる”叙述ミステリ”作品なのですが、ここではそれだけでなく、衝撃的な真相や展開に驚いたりするような作品なども含まれています。
なお、ここで紹介するようなタイプの作品というのは、あらかじめ”驚く仕掛けがある”ということを知らずに読んだ方が楽しめるのはもちろんですが、逆に知ってから読むとなると、仕掛けのみが気になって物語に入り込めなかったり、途中で真相に気付きやすくなってしまったりなどの、デメリットも多くあります。
なので、”驚くようなトリックが仕掛けられている”ということを事前に知っていてしまうと楽しんで読むことが出来ない!という方は、この記事には目を通さない方が良いでしょう。
”驚くようなトリックが仕掛けられている”ことを事前に知っていても楽しむ自信がある!という方のみ、この記事を参考にしてみてください。
ちなみに、200冊(No.401~600)の中で対象となる作品を全て入れているので、個人的に評価の高かった作品や誰もが必ず驚けるであろう作品を選び抜いたわけではありません。
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【 職人作家の技を味わえる作品 】
ここでは、こういった驚きの作品を産み出している職人的作家の作品を並べてみました。
* タイトル部分のリンク : Amazonの詳細サイト
*<<感想記事はこちら!>>部分のリンク : 当ブログの感想記事(ネタバレなし)
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追悼者 / 折原一 <<感想記事はこちら!>>
帝王、死すべし / 折原一 <<感想記事はこちら!>>
“叙述トリックの名手”とも呼ばれる折原一ですが、両作共に折原作品らしい大胆で豪快などんでん返しを味わうことが出来ると思います。
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密約幻書 / 多島斗志之 <<感想記事はこちら!>>
国際謀略サスペンス的展開で進みながら、クライマックスでは驚きの事実が明らかにされるという、渋くて独特な作品雰囲気と遊び心溢れるトリックとが絶妙に絡み合った作品です。
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どこまでも殺されて / 連城三紀彦 <<感想記事はこちら!>>
20年以上も前の作品なので、叙述トリックの基本パターンが出尽くした感のある今の時代に読むと、トリックに薄々感づいてしまう可能性が高いかもしれませんが、それでも“さすがは連城ミステリだ”と唸らされてしまうほどの大胆な仕掛けを堪能できるのでは。
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キングを探せ / 法月綸太郎 <<感想記事はこちら!>>
論理的な推理でもって謎を解き明かしていく端正な本格ミステリ作品ですが、それでいて読みやすく、驚きの仕掛けも鮮やかなので、本格ミステリマニアの方にもミステリ初心者の方にもオススメです。
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奇面館の殺人 / 綾辻行人 <<感想記事はこちら!>>
日本の本格ミステリを代表する“館シリーズ”の久々となる新作ですが、まさにこのシリーズだからこその驚愕トリックには、賛否分かれそうではあるものの、懐かしさと共に今の時代だからこその新鮮さも味わえるのではないでしょうか。
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ラバー・ソウル / 井上夢人 <<感想記事はこちら!>>
狂気をまとうストーカーの物語が、クライマックスで見事に一変してしまう仕掛けには、驚きと共にドラマ的な心の揺さぶりも味わえるのでは。
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【 新進気鋭作家の作品 】
ここでは、今後の活躍がとても楽しみな新進気鋭作家の作品を並べてみました。
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*<<感想記事はこちら!>>部分のリンク : 当ブログの感想記事(ネタバレなし)
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私たちが星座を盗んだ理由 / 北山猛邦 <<感想記事はこちら!>>
最後の一行にドキリとさせられてしまう作品を集めたノンシリーズ短編集ですが、物語の内容も仕掛けの種類もバラエティーに富んでいるので、様々な驚きを楽しめるのではないかと思います。
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ユリゴコロ / 沼田まほかる <<感想記事はこちら!>>
主人公の実家から殺人者の手記が発見されるというサスペンス的な物語が、クライマックスで明かされる衝撃の真相により世界観がガラリと変わる展開には、道尾秀介作品のような鮮やかさがありました。
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人間の尊厳と八〇〇メートル / 深水黎一郎 <<感想記事はこちら!>>
日本推理作家協会賞・短編部門を受賞した表題作は、カウンター式バーを舞台とした会話劇というシンプルな設定ですが、深水作品らしい(派手さはないけれど)じんわりと染み入ってくる驚きの展開がなんとも心地良いですね。
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烏丸ルヴォワール / 円居挽 <<感想記事はこちら!>>
No.288「丸太町ルヴォワール」に続くシリーズ2作目ですが、前作ほどの大仕掛けなどんでん返しの連発はなかったものの、私的裁判“双龍会”による逆転劇やどんでん返しなど、今回も驚きの数々を堪能できるのでは。
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消失グラデーション / 長沢樹 <<感想記事はこちら!>>
横溝正史ミステリ大賞(新人賞)受賞作である本作は、驚愕を巻き起こすトリックがフェア・アンフェアのギリギリを狙ったものなので、そこを受け入れられるかどうかで評価も大きく変わってしまいそうですが、受け入れられるのであれば心の底から驚けること間違いなしです。
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【 賛否両論の衝撃的&刺激的な作品 】
ここでは、エログロ度がハンパなかったり、驚愕の真相がとんでもなかったりなど、あまり一般的には受けなそうだけれどハマる人はとんでもなく好きになってしまうという、賛否両論的な作品を並べてみました。
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電氣人閒の虞 / 詠坂雄二 <<感想記事はこちら!>>
異色作を多く生み出している作家ですが、本作も都市伝説をテーマとした異色作でして、その衝撃的で大胆な驚愕トリックには、呆れたり怒り出したりする人もいれば、その捻くれた遊び心に思わずニヤリとしてしまうほどの快感を得られる人もいるのでは。
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竜の柩 / 高橋克彦 <<感想記事はこちら!>>
テレビ撮影スタッフが“龍伝説”が残る東北の地で取材をしていくという話だったのが、トンデモ仮説と蘊蓄の数々に導かれていくと、想像を絶するような展開とあまりに巨大すぎるスケール感がこれでもかと押し寄せてくるので、このトンデモ奇想全開の内容には唖然茫然とさせられてしまうに違いありません。
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爛れた闇の帝国(爛れた闇) / 飴村行 <<感想記事はこちら!>>
初の“粘膜シリーズ”以外となる飴村作品ですが、そのエログロバイオレンス度とエンタメ性の融合具合は“粘膜シリーズ”同様の刺激がありますし、エグさとドギツさがおぞましく浮かび上がってくる衝撃の真相もさすがの一言ですね。
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メルカトルかく語りき / 麻耶雄嵩 <<感想記事はこちら!>>
とにかく刺激的で奇想に満ちた本格ミステリ作品を発表し続けている麻耶雄嵩の(シリーズ短編集である)本作は、本格ミステリというジャンルに喧嘩を売っているような真相の数々がいつも以上に衝撃的なのですが、それでも高い評価を受けてしまうだけのものを作り上げてしまうところが、やはりこの作者ならではなのです。
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五色沼黄緑館藍紫館多重殺人 / 倉阪鬼一郎 <<感想記事はこちら!>>
不可能楽園 〈蒼色館〉 / 倉阪鬼一郎 <<感想記事はこちら!>>
年に一度の楽しみとなっている倉阪鬼一郎のバカミスシリーズですが、バカミスに懸けるバカバカしいまでの情熱と執念と狂気は相変わらずの素晴らしさですし、それまでの作品を踏まえたうえで工夫を凝らしているところもシリーズとしての読み所となっていますね。
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猫間地獄のわらべ歌 / 幡大介 <<感想記事はこちら!>>
本格ミステリの要素をぶち込んだ時代小説ですが、登場人物が突然ミステリ論・時代小説論を語り出したり、脱力系の展開・トリック・会話などバカミスであるものの、両ジャンルのパロディ的な魅力が面白いですし、ハマる人ならかなりハマってしまうのでは。
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アルカトラズ幻想 / 島田荘司 <<感想記事はこちら!>>
島田御大によるこの作品は、本格ミステリ的な幕開けとなるものの、その後はジャンルさえ超越してしまうような驚愕の物語転換が繰り広げられるので、クライマックスでは“あの冒頭からまさかこんな所(物語世界)にまでたどり着くとは.....”と唖然茫然そして驚愕してしまうという、常識破りな“超本格ミステリ”です。
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【 なるべく”驚きのトリックがある”と知らずに読みたい作品 】
この記事で取り上げている作品というのは、なるべく事前に”驚きのトリックや真相が仕掛けられている”というのを知らずに読んだ方が楽しめる、というのは最初にも説明しました。
ただ、これから紹介するのは、ここまでで紹介してきた作品以上に”驚くトリックがある”ということを知らずに読んだ方が良い作品なのです。
それは、元々そういった仕掛けを売りにしていなかったり、そういった仕掛けがあることを知らない読者を想定して作られた作品だったり、驚き度がそれほど大きくなかったりするからです。
そして、そういった作品の場合、トリックの難易度がそれほど高くない場合が多いので、事前に”驚く仕掛けがある”と知りながら読むと、途中で仕掛けや真相が解ってしまう可能性が高くなってしまうのです。
なので、この記事はこの項目で最後なので、”驚く仕掛けがあることをなるべく知らずに読みたい” ”知りながら読むと簡単に真相を見抜いてしまう”というような方は、この記事を読むのはここまでにした方がよいでしょう。
あと、上の項目に入れるまでもないような作品もここで紹介することにしています。
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*<<感想記事はこちら!>>部分のリンク : 当ブログの感想記事(ネタバレなし)
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クラインの壷 / 岡嶋二人 <<感想記事はこちら!>>
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放課後はミステリーとともに / 東川篤哉 <<感想記事はこちら!>>
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花の鎖 / 湊かなえ <<感想記事はこちら!>>
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鬼畜の家 / 深木章子 <<感想記事はこちら!>>
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春から夏、やがて冬 / 歌野晶午 <<感想記事はこちら!>>
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贖罪の奏鳴曲 / 中山七里 <<感想記事はこちら!>>
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ロートケプシェン、こっちにおいで / 相沢沙呼 <<感想記事はこちら!>>
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地獄の門 / 法条遙 <<感想記事はこちら!>>
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静おばあちゃんにおまかせ / 中山七里 <<感想記事はこちら!>>
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ノエル -a story of stories- / 道尾秀介 <<感想記事はこちら!>>
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うそつき / 戸松淳矩 <<感想記事はこちら!>>
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密室蒐集家 / 大山誠一郎 <<感想記事はこちら!>>
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