<JC1巻買い> 「タカマガハラ」 川井十三
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2013年1月期(1月4日発売)のJC(ジャンプコミックス)1巻の1冊目が、「タカマガハラ」です。
前年(2011年)の金未来杯組としては、優勝した「HUNGRY JOKER」に先駆けての連載となったわけですが、わずか17週での打ち切りとなってしまいました。
元々金未来杯エントリー作品として掲載された「本誌読切版」は、ネット上では賛否両論、どちらかといえば否の方が多かったように思われましたが、それでも「赤マル版」に「本誌読切版」と2度の読切を経ての連載となったことからも、読切版における(ある程度の)人気と編集部による評価&期待があったことが窺えます。
しかしそれでも早期打ち切りとなったということで、結果だけを見てみれば、やはり読切版での魅力が連載版では上手く発揮できなかったということなのかもしれませんね。
それで改めてこの1巻を読んでみたところ、特に第1話では、本作の最大の魅力であろうバトルシーンに至るまでの日常描写が長くて、そこで中だるみならぬ前だるみしているように感じられ、読切版と同様の魅力がストレートに伝わってくるほどではなかったように思います。
なので、世界設定や能力、ヤマトの家族・人間関係などの説明描写は思い切って端折ってしまい、いかにも中二病的設定や読切版における“デコピン”や“ゲルニカ”のような良くも悪くもインパクト絶大な演出をいきなり全開で大放出して、具体的な説明は徐々に付け加えていく、といった読切版に近い構成・演出だった方が、結果はどうあれ本作の魅力を読者に対しストレートにぶつけることができたのではないでしょうか。
なお、本作は全2巻で、1・2巻同時発売でした。
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単行本ならではの特典ですが、まず帯の表は、表紙と薄っすらと繋がった絵の上に、大きく「超日常」と書かれています。
裏帯の方は、作中の4つのコマを使った内容紹介。
カバーを外した部分は、6つに枠切りされた中にヤマト・キクチ・タイトルロゴなどが描かれたスタイリッシュな絵。
裏表紙の折り返し部分には、ヤマトとキクチの掛け合いによる同時発売の2巻の宣伝も兼ねた4コマ漫画「タカマガハラ?」。
中身の方ですが、各話の間には、その前の話に関連した1コマ漫画。
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