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2013年1月21日 (月)

『舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵』 歌野晶午 > 「このミス」完全読破 No.614

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.614

 『舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵』 歌野晶午

   「このミス」2011年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2012.12.28~ 読終:2012.12.31

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : ノベルス <2010年10月>

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歌野 晶午

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 No.92「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」に続く“舞田ひとみシリーズ”の2作目です。

 タイトルからもわかるように、前作では11歳だった(メインキャラクターである)舞田ひとみが本作では14歳に成長しているのですが、すでに発売されているシリーズ3作目No.636「コモリと子守り」では17歳になっているので、作中舞台が3年ごとに進んでいくシリーズなのですね。

 そして本作は1作目に続いて連作集となっていることもあり、本作から読み始めても楽しむことが出来ると思いますが、ただ1作目に関する話題やネタバレも含まれていますし、やはり舞田ひとみが3年経ってどのように変わったかというのもシリーズ作品として楽しむ部分なので、1作目から順に読むことをお薦めします。

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 というわけで本作は、「白+赤=シロ」「警備員は見た!」「幽霊は先生」「電卓男」「誘拐ポリリズム」「母」の6編を収録した連作集です。

 前作ではひとみの叔父である刑事・舞田歳三が語り手でしたが、本作ではひとみの小学生時代の同級生・高梨愛美璃が語り手となり、級友たちや久々に再会したひとみと共に、日常に潜む謎に挑んでいきます。

 そして、前作では刑事である歳三が、小学生のひとみが無自覚に発したヒントを元に事件解決に導くパターンでしたが、本作での中学生になったひとみは積極的に事件や謎に首を突っ込んで推理しようとするので、ひとみの事件・謎への関わり度は前作よりもはるかに強くなっていました。

 また、作者自身が“ゆるミス”と称しているシリーズだけあって、女子中学生たちのやり取りはなんとも微笑ましくて楽しいですし、ひとみの前作からの変わり様や父親&叔父との関係も読んでいて面白いものの、扱われる謎は“日常の謎”ではなく刑事が関わるほどの事件ですし、結構シリアスな展開や後味の悪い結末があったりもするので、ただ単にほのぼのゆるゆるしているわけではありません。

 というわけで、本格ミステリ作品としてガッツリとした読み応えがあるわけではなくて、キャラクター重視のライトミステリ作品ではありますが、単なるライトミステリに終わらない魅力もあるので、シリーズ初の長編となる3作目「コモリと子守り」に少しでも興味があるならば、まずは1作目共々本作を読んでみてはいかがでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆

 本格ミステリ度  : ★★★★    鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★       おどろおどろ度 : ★★
 熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力度 : ★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★       人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 : ★        感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★       気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “歌野晶午”関連記事 】

  > No.1112 「間宵の母」

  > No.0786 「ずっとあなたが好きでした」
  > No.0636 「コモリと子守り」
  > No.0614 「舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵」
  > No.0491 「春から夏、やがて冬」
  > No.0481 「密室殺人ゲーム・マニアックス」

  > No.0226 「密室殺人ゲーム2.0」
  > No.0218 「絶望ノート」
  > No.0092 「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」
  > No.0050 「密室殺人ゲーム王手飛車取り」
  > No.0002 「葉桜の季節に君を想うということ」


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