「このミス2013年版」対象作品を事前に読んでしまおう!<反省会>
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前回は「このミス2013年版」ランキング(順位)予想の反省を<総論編>と<各論編>の2回に分けて書いてみましたが、今回は、“「このミス2013年版」にランクインしそうな対象作品を予測し事前に読むこと”自体の反省を行う「「このミス2013年版」対象作品を事前に読んでしまおう!<反省会>」を書いてみたいと思います。
と、その前に説明を加えますと、「このミス」の予想をするにあたって、自分が読んだ作品のみをその対象としました。
つまり、“ランクインしそうだな~”と思っていても読んでいなければ予想に入れていないので、“事前に読んだか読んでいないか”というのは、予想するのにとても重要になってくるわけなのですね。
なので、それに対する反省も、来年の予想の的中率を高めるためには、非常に重要となるのです。
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それではまず、「2013年版」で20位以内にランクインした20作品のうち、どのくらいの作品を事前に読んでいたのか、見てみましょう。(タイトル部分のリンク先は、Amazonの詳細ページです)
○:事前に読んでいた作品 ▲:チェックしていたけど読めなかった作品
■:チェックしていたけど、入らないだろうと思って読まなかった作品
×:全くノーマークだった作品
01位 : ○ 64(ロクヨン) / 横山秀夫 <感想記事はこちら>
02位 : ○ ソロモンの偽証 / 宮部みゆき <感想記事はこちら>
03位 : ○ 機龍警察 暗黒市場 / 月村了衛 <感想記事はこちら>
04位 : ○ 幽女の如き怨むもの / 三津田信三 <感想記事はこちら>
05位 : ○ 地の底のヤマ / 西村健 <感想記事はこちら>
06位 : ○ 楽園のカンヴァス / 原田マハ <感想記事はこちら>
07位 : ○ カラマーゾフの妹 / 高野史緒 <感想記事はこちら>
08位 : ○ キングを探せ / 法月綸太郎 <感想記事はこちら>
09位 : ○ 奇面館の殺人 / 綾辻行人 <感想記事はこちら>
10位 : ■ 盤上の夜 / 宮内悠介
11位 : ○ 屍者の帝国 / 伊藤計劃・円城塔 <感想記事はこちら>
12位 : ○ 双頭のバビロン / 皆川博子 <感想記事はこちら>
13位 : ○ ラバー・ソウル / 井上夢人 <感想記事はこちら>
13位 : ○ 謎の謎その他の謎 / 山口雅也 <感想記事はこちら>
13位 : ○ 猫間地獄のわらべ歌 / 幡大介 <感想記事はこちら>
16位 : ○ パラダイス・ロスト / 柳広司 <感想記事はこちら>
17位 : ○ 残 穢 / 小野不由美 <感想記事はこちら>
18位 : ○ 或るろくでなしの死 / 平山夢明 <感想記事はこちら>
19位 : ■ 夜の国のクーパー / 伊坂幸太郎
20位 : ○ 泡坂妻夫引退公演 / 泡坂妻夫 <感想記事はこちら>
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というわけで今年の読み逃しは2作品。
2009年版が8作、2010年版が4作、2011年版が6作、2012年版が4作の読み逃しだったので、今年はこれまでの最高記録を更新となりました。
これは嬉しい結果ではあるものの、今年は読みたい作品を順当に読むことが出来て、対象作品を事前に読むことに関しては結構満足していたので、“これは今年はパーフェクトを達成できたのでは?(できただろう!)”とそれなりに自信があったのです。
なので2作も読み逃し、しかも1作はベスト10作品ということで、どちらかといえば悔しい結果だったのですが、ただランクインするほどの評価を得たことを知ったうえでこれから読む作品が2作もあるというのは嬉しくもあるので(すぐに2作共に購入しました)、大体2作読み逃すくらいがちょうど良いのかもしれませんね。
ただそれでもやはりあくまでパーフェクトを目標とすることには変わりないので、2作品を何故に読み逃してしまったのかをきちんと検証して、来年の「このミステリーがすごい!2014年版」で“ランキング発表前にランクイン全作品読破済み”の達成に少しでも役立たせてみましょう。
まず「盤上の夜」ですが、創元SF短編賞山田正紀賞の受賞作で、内容紹介を見たらミステリ的とも思える感じだったので気になっていましたし、その後にデビュー作ながら直木賞にもノミネートされたので(受賞はならず)、いずれ読まなくてはと思っていました。
とはいえ他ジャンルと比べれば「このミス」とそれほど相性の良くないSF作品なので、さすがに票を集めたとしてもランクインの一歩手前止まりなのではないかな~と思い始めましたし、図書館で予約しても期間内に順番が来る可能性は限りなく薄く、かといって購入するまでもないかな~といった感じになったので、結局読まず終いとなったのです.....。
「夜の国のクーパー」は、もちろん「このミス」常連の伊坂幸太郎作品ですし、発売直後に購入して読むつもりでいました。
ただ、ここ数年の伊坂作品は作風が大きく変わっていて、「このミス」の対象となりそうな作品の率が下がっていますし、本作も内容紹介を読んだところ「このミス」っぽくないな~と思って、買うのも読むのも先延ばし状態に。
それでも予想前までに読もうとは考えていたものの、それなりにページ数があったことで躊躇したりで、結局読まず終いとなりました.....。
というわけで今年も3回に渡って反省してみましたが、来年は今年よりも対象作品を読めなくなってしまいそうな感じなので、読む本の精度をさらに上げて、予想の方も的中率を上げたいですね。
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