「このミス2013年版」投票者なりきりベスト6
* 「このミステリーがすごい!」は、1990年より翌年度表記(満年齢から数え年)に変更しているので、この“2013年版”は、2012年(2011年11月~2012年10月)に発売された作品のランキングとなっています。
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「このミステリーがすごい!2013年版」ランキング(順位)予想に引き続き、これまた5年目の企画となりますが、“投票者なりきりベスト6”を書いてみたいと思います。
「このミス」では、70人を超える読書家(評論家など)の投票を集計し、その結果をもとにその年のランキングが作られます。
もう少し詳しく説明すると、投票者は1人につき6作品に投票することができ、その6作品を1位から6位まで順位付けすることで、1位に10点、2位に9点.....、といった具合にそれぞれ点数が付けられます。全投票者が投じた得点を合計し、その結果がランキングとして発表されるというわけですね。
そんな「このミス」投票者になったつもりで自分も6作品選んでみようという企画なのですが、ただ他にも面白かった作品がいくつもあったため、6作品だけを紹介するのも寂しいので、30位からカウントダウン形式で発表していこうと思います(説明を加えているのは上位の6作品のみ)。
ちなみに、この記事を書いている時点で読み終えていた、2013年版対象の84作品については、ここに書くとなるとかなりの長さになってしまうので、「このミス2013年版」上半期のランクイン候補作品および「このミス2013年版」下半期のランクイン候補作品にてご確認ください。
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* 作品名部分のリンク先は、Amazonの詳細ページです
30位 : 密室蒐集家
/ 大山誠一郎 <感想記事はこちら>
29位 : 黄色い水着の謎
/ 奥泉光 <感想記事はこちら>
28位 : 鮫島の貌 新宿鮫短編集
/ 大沢在昌 <感想記事はこちら>
27位 : 所轄魂
/ 笹本稜平 <感想記事はこちら>
26位 : 地層捜査
/ 佐々木譲 <感想記事はこちら>
25位 : ビブリア古書堂の事件手帖3
/ 三上延 <感想記事はこちら>
24位 : 彼女が追ってくる
/ 石持浅海 <感想記事はこちら>
23位 : 嫉妬事件
/ 乾くるみ <感想記事はこちら>
22位 : 玩具店の英雄 座間味くんの推理
/ 石持浅海 <感想記事はこちら>
21位 : 千年ジュリエット
/ 初野晴 <感想記事はこちら>
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20位 : 双頭のバビロン
/ 皆川博子 <感想記事はこちら>
19位 : 夢 違
/ 恩田陸 <感想記事はこちら>
18位 : キングを探せ
/ 法月綸太郎 <感想記事はこちら>
17位 : 空耳の森
/ 七河迦南 <感想記事はこちら>
16位 : インサート・コイン(ズ)
/ 詠坂雄二 <感想記事はこちら>
15位 : 147ヘルツの警鐘
/ 川瀬七緒 <感想記事はこちら>
14位 : 静おばあちゃんにおまかせ
/ 中山七里 <感想記事はこちら>
13位 : 太陽は動かない
/ 吉田修一 <感想記事はこちら>
12位 : 幽女の如き怨むもの
/ 三津田信三 <感想記事はこちら>
11位 : 新月譚
/ 貫井徳郎 <感想記事はこちら>
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10位 : アルカトラズ幻想
/ 島田荘司 <感想記事はこちら>
09位 : 歪笑小説
/ 東野圭吾 <感想記事はこちら>
08位 : 機龍警察 暗黒市場
/ 月村了衛 <感想記事はこちら>
07位 : 猫間地獄のわらべ歌
/ 幡大介 <感想記事はこちら>
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【 6位 : 猫ノ眼時計 / 津原泰水 】
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“幽明志怪シリーズ”の3作目にしてシリーズ完結編ですが、作者お得意の幻想性や怪奇性にミステリ成分が魅力的に組み込まれていましたし、個性的なキャラクターによるコミカルなやり取りも楽しかったので、これでシリーズが終わってしまうのは本当に残念でなりませんねェ。
この作品の感想記事はこちら!!
>> No.495 『猫ノ眼時計』 津原泰水
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【 5位 : 約束の森 / 沢木冬吾 】
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激しく壮絶なバイオレンスアクションが繰り広げられる一方で、(犬も含めた)心に傷を負った人々の感動的な人間ドラマに泣かされたので、この両要素が押し寄せてくる迫力が心に響くハードボイルド作品でした。
この作品の感想記事はこちら!!
>> No.488 『約束の森』 沢木冬吾
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【 4位 : 地の底のヤマ / 西村健 】
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主人公の一代記的警察ドラマとしてはもちろん、炭鉱町を舞台にした人間ドラマが特に圧巻で、、860ページの二段組という特大ボリュームなど気にならないくらいにこの作品の迫力にのめり込んでしまいました。
この作品の感想記事はこちら!!
>> No.536 『地の底のヤマ』 西村健
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【 3位 : ソロモンの偽証 / 宮部みゆき 】
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三巻合計で2100ページを超えるボリュームでありながら、それを感じさせずに一気に読み終えてしまうくらいの惹き付けられる魅力が作品全体から放たれていたので、読む前に作っていた高いハードルを悠々と越えてしまうほどの面白さでした。
この作品の感想記事はこちら!!
>> No.589 『ソロモンの偽証』 宮部みゆき
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【 2位 : JORGE JOESTAR / 舞城王太郎 】
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No.119「ディスコ探偵水曜日」のようなぶっ飛び物語をもう一度味わいたいと思っていたら、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の世界観を存分に活かしまくったこの作品で楽しむことができたので、ジョジョ好きかつ舞城作品好きな自分にはもう奇跡のような面白さでしたねェ。
この作品の感想記事はこちら!!
>> No.593 『JORGE JOESTAR』 舞城王太郎
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【 1位 : 64(ロクヨン) / 横山秀夫 】
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横山秀夫の久々の新作で、自分も横山作品を久々に読んだのですが、その間にかなり面白く読んで来た他作家の警察小説とは桁が違うと感じてしまうほどの魅力が迫って来るかのようだったので、作者の復活も嬉しかったし、作品単体としても文句なしの読み応えでした。
この作品の感想記事はこちら!!
>> No.594 『64(ロクヨン)』 横山秀夫
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