「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2012年10-12月)
「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。
なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別(3ヶ月ごと)にまとめてみたいと思います。
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
* シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事
* シリーズ作品のランクイン実績は、2012年版までの記録
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【 2012年 10月 発売 】
光媒の花
/ 道尾秀介 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2011年版 22位 >> ・ 山本周五郎賞受賞
★ もう、駄目だと思った。
それでも世界は、続いていた―
少女は無限の想像力でこの世界を生き延び、
少年はたった一つの思い出にしがみつく。
一匹の蝶が見た
悲しみの先に広がる光景とは…
渾身の連作群像劇。
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青銅の悲劇 瀕死の王(上・下)
/ 笠井潔
<< 2009年版 28位 >> ・「本格ミステリ・ベスト10」 5位
★ 「バイバイ、エンジェル」「サマー・アポカリプス」
「薔薇の女」「哲学者の密室」
「熾天使の夏」「オイディプス症候群」に続く
“矢吹駆シリーズ”の7作目
(4作目が1993年版3位、6作目が2003年版10位にランクイン)
天皇の病状悪化が伝えられる1988年末。
東京郊外頼拓市の旧家、
鷹見澤家には奇妙な事件が続発した。
鷹見澤家の長女、緑から相談を持ちかけられた
探偵小説家、宗像冬樹と
フランス語講師ナディア・モガールは
不審人物の存在を知ることに。
不穏な空気の中、冬至の日に執り行われた会食の席上、
当主、鷹見澤信輔が突然倒れる!
それはトリカブト毒を使った毒殺未遂事件だった…。
昭和の最期、
鷹見澤家を襲う悲劇とそれに纏わる因縁に迫る。
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シューマンの指
/ 奥泉光 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2011年版 5位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 5位
・「ミステリが読みたい!」 8位
★ シューマンに憑かれた天才美少年ピアニスト、永嶺修人。
彼に焦がれる音大受験生の「私」。
卒業式の夜、彼らが通う高校で女子生徒が殺害された。
現場に居合わせた修人はその後、
指にピアニストとして致命的な怪我を負い、
事件は未解決のまま30年の年月が流れる。
そんなある日「私」の元に
修人が外国でシューマンを弾いていたという
「ありえない」噂が伝わる。
修人の指に、いったいなにが起きたのか。
鮮やかな手さばきで奏でる長篇小説。
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身代わり
/ 西澤保彦 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2010年版 26位 >> ・「本格ミステリ・ベスト10」 2位
★ 「解体諸因」「彼女が死んだ夜」
「麦酒の家の冒険」「仔羊たちの聖夜」
「スコッチ・ゲーム」「依存」「謎亭論処」
「黒の貴婦人」に続く“匠千暁シリーズ”の9作目
(6作目が2001年版8位にランクイン)
ポルノまがいの小説『身代わり』を書いてトラブルを抱える
成績優秀の美人女子高生が自宅で殺された。
しかも現場には、一人の警察官の遺体が。
一方、5日前の深夜、
大学生が公園で女性を包丁で脅し暴行をしかけたが
反撃され自分の腹部を刺して死亡。
無関係に見えた二つの事件が
高瀬千帆と匠千暁の名推理で交錯するとき、
複雑な悪意の糸が解け出す。
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後悔と真実の色
/ 貫井徳郎
<< 2010年版 28位 >> ・ 山本周五郎賞受賞
・「本格ミステリ・ベスト10」 9位
・「この文庫がすごい!」 8位
★ あの強固な呪縛から、いつか解き放たれたかった。
若い女性を襲い、死体から人指し指を切り取る
連続殺人魔「指蒐集家」が社会を震撼させている。
警察は、ネットでの殺人予告、殺害の実況中継など
犯人の不気味なパフォーマンスに翻弄され、
足がかりさえ見えない。
その状況下、捜査一課のエース、西條輝司は
ある出来事を機に窮地に立たされていた―。
これは罠なのか?被害者たちにつながりはあるのか?
犯人の狙いは何か?
緻密な構成で不器用に生きる男たちを活写する傑作長編。
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ダブル
/ 深町秋生 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2011年版 14位 >>
★ 薬物密売で急成長する犯罪組織で、
刈田は名を馳せていた。
だが、最愛の弟を守るため組織の掟を破ったことから、
ボスの神宮に弟と元恋人を殺される。
自身も瀕死の重傷を負った刈田は奇跡的に回復した後、
顔も声も変えて古巣に潜る賭けに出た。
全ては神宮への復讐を果たすため…。
ミステリー界に新たな地平を切り拓いた
一大エンタテインメント。
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謎解きはディナーのあとで
/ 東川篤哉 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2011年版 24位 >> ・ 本屋大賞受賞
・「本格ミステリ・ベスト10」 9位
・「週刊文春ミステリーベスト10」 10位
★ 国立署の新米刑事、宝生麗子は
世界的に有名な『宝生グループ』のお嬢様。
『風祭モータース』の御曹司である風祭警部の下で、
数々の事件に奮闘中だ。
大豪邸に帰ると、地味なパンツスーツから
ドレスに着替えてディナーを楽しむ麗子だが、
難解な事件にぶちあたるたびに、
その一部始終を相談する相手は”執事兼運転手”の影山。
「お嬢様の目は節穴でございますか?」
暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつも、
影山は鮮やかに謎を解き明かしていく――
2011年本屋大賞受賞の大人気ミステリ。
書き下ろしショートショート収録!
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【 2012年 11月 発売 】
死ねばいいのに
/ 京極夏彦 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2011年版 12位 >> ・「週刊文春ミステリーベスト10」 9位
★ 死んだ女のことを教えてくれないか―。
無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。
私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。
問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、
晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。
人は何のために生きるのか。
この世に不思議なことなど何もない。
ただ一つあるとすれば、それは―。
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【 2012年 12月 発売 】
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【 「このミス2013年版」で1~40位に入った文庫オリジナル作品 】
猫間地獄のわらべ歌
/ 幡大介 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2013年版 13位 >> ・ 「この文庫がすごい!」 6位
★ 江戸の下屋敷におわす藩主の愛妾和泉ノ方。
閉ざされた書物蔵で御広敷番が絶命した。
不祥事をおそれ和泉ノ方は“密室破り”を我らに命じる。
一方、利権を握る銀山奉行の横暴に手を焼く国許では、
ぶきみなわらべ歌どおりに殺しが続くと囁かれ!?
大胆不敵なミステリ時代小説、ここに誕生!
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ダウン・バイ・ロー
/ 深町秋生 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2013年版 36位 >>
★ 衰退を続ける地方都市に倦く
女子高生・響子の目の前で、
幼馴染の遥が電車に飛び込み自殺する。
以来、響子の耳には
死んだ遥の悲痛な囁きが聞こえてくる。
続いて起こる児童惨殺と飼い犬殺し、男友達の失踪。
ついに牙を剥く荒んだ町の暗部の正体は?
渇いたバイオレンスの深町節が炸裂する書下ろしミステリー。
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いわゆる天使の文化祭
/ 似鳥鶏
<< 2013年版 37位 >>
★ 「理由(わけ)あって冬に出る」
「さよならの次にくる〈卒業式編〉〈新学期編〉」
「まもなく電車が出現します」に続く、
“にわか高校生探偵団の事件簿シリーズ”の4作目
夏休みも終わりにさしかかった文化祭目前のある日、
準備に熱の入る生徒たちが登校すると、
目つきの悪いピンクのペンギンとも
天使ともつかないイラストが描かれた、
大量の貼り紙が目に飛び込んできた。
部活にちなんだ様々な恰好の〈天使〉の貼り紙を
不思議に思いつつも、
手の込んだ悪戯かと気を抜いていた葉山君だったが──。
波瀾万丈で事件に満ちた、
コミカルな学園ミステリ・シリーズ第四弾。
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