「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2012年1-3月)
「このミステリーがすごい!」にランクインする作品というのは、ほとんどが単行本やノベルスで刊行された作品なので、“文庫化されてから読んでみよう”と考えている方も多くいるのではないでしょうか。
なので、「このミス」の1~20位にランクインした作品、およびあと一歩でランクインを逃した作品(21~40位)の文庫化リストを、文庫版発売月別(3ヶ月ごと)にまとめてみたいと思います。
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページ
* シリーズ作品紹介文中の作品名部分のリンク先は、当ブログ感想記事
* シリーズ作品のランクイン実績は、2012年版までの記録
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【 2012年 1月 発売 】
疑心 隠蔽捜査3
/ 今野敏 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2010年版 23位 >>
★ 「隠蔽捜査」「果断 隠蔽捜査2」に続く“隠蔽捜査シリーズ”の3作目
(1作目が2006年版20位、2作目が2008年版4位、
5作目(長編4作目)が2012年版14位にランクイン)
アメリカ大統領の訪日が決定。竜崎伸也警視長は、
羽田空港を含む第二方面警備本部本部長に抜擢された。
やがて日本人がテロを企図しているという情報が入り、
その双肩にさらなる重責がのしかかる。
米シークレットサービスとの摩擦。
そして、臨時に補佐を務める美しい女性キャリア・
畠山美奈子へ抱いてしまった狂おしい恋心。
竜崎は、この難局をいかにして乗り切るのか?―。
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犬なら普通のこと
/ 矢作俊彦・司城志朗 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2010年版 5位 >>
★ 暑熱の沖縄。ドブを這い回る犬のような人生。
もう沢山だ― ヤクザのヨシミは、
組で現金約2億円の大取引があると知り、強奪計画を練る。
金を奪ってこの島を出るのだ。
だが襲撃の夜、
ヨシミの放った弾は思いがけない人物の胸を貫く。
それは、そこにいるはずのない組長だった。
犯人探しに組は騒然とし、警察や米軍までが入り乱れる。
次々と起こる不測の事態を、ヨシミは乗り切れるのか。
血と暴力の犯罪寓話。
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廃墟に乞う
/ 佐々木譲 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2010年版 30位 >> ・ 直木三十五賞受賞
★ 十三年前に札幌で起きた殺人事件と、
同じ手口で風俗嬢が殺害された。
道警の敏腕刑事だった仙道が、犯人から連絡を受けて、
故郷である旧炭鉱町へ向かう表題作をはじめ
北海道の各地を舞台に、
任務がもとで心身を耗弱し休職した刑事が、
事件に新たな光と闇を見出す連作短編警察小説。
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螻 蛄
/ 黒川博行 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2010年版 25位 >>
★ 「疫病神」「国境」「暗礁」に続く“疫病神シリーズ”の4作目
(1作目が1998年版13位にランクイン)
イケイケヤクザの桑原と、
自称「建設コンサルタント」の二宮
――「疫病神」コンビ、待望の最新作!
桑原のもとに転がり込んだ某宗教団体の宗宝をめぐり、
生臭坊主や強欲な石材屋、したたかな画商らが
壮絶な争奪戦を繰り広げる……
最後に笑うのは一番の悪党か、
羊の皮をかぶった狸・二宮か。
ノワール・エンタテインメントの傑作登場。
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蝦夷地別件(上・中・下)
/ 船戸与一
<< 1996年版 3位 >> ・ 日本冒険小説協会大賞受賞
★ 時は18世紀末、老中・松平定信のころ。
蝦夷地では、和人の横暴に対する
先住民の憤怒の炎が燃えあがろうとしていた。
この地の直轄を狙い謀略をめぐらす幕府と、松前藩の争い。
ロシアを通じ、蝦夷に
鉄砲の調達を約束するポーランド貴族―。
歴史の転換点で様々な思惑が渦巻いた
蝦夷地最大の蜂起「国後・目梨の乱」を
未曾有のスケールで描く、超弩級大作。
(版元を移して再文庫化)
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【 2012年 2月 発売 】
龍神の雨
/ 道尾秀介 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2010年版 9位 >> ・ 大藪春彦賞受賞
★ 添木田蓮と楓は事故で母を失い、
継父と三人で暮らしている。
溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、
継母とささやかな生活を送る。
蓮は継父の殺害計画を立てた。
あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。
―そして、死は訪れた。
降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。
彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか?
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キング&クイーン
/ 柳広司 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2011年版 22位 >>
★ 「巨大な敵に狙われている」。元警視庁SPの冬木安奈は、
チェスの世界王者アンディ・ウォーカーの護衛依頼を受けた。
謎めいた任務に就いた安奈を次々と奇妙な「事故」が襲う。
アンディ(キング)を狙うのは一体誰なのか。
盤上さながらのスリリングな攻防戦(ゲーム)――
そして真の敵が姿を現した瞬間、
見えていたはずのものが全て裏返る!
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少 女
/ 湊かなえ <<当ブログ感想記事はこちら!>>
<< 2010年版 30位 >>
★ 親友の自殺を目撃したという転校生の告白に
衝撃を受けた由紀と敦子は、
「人が死ぬのを見てみたい」という衝動に駆られる。
夏休み、ふたりは相手に告げずに、
それぞれ老人ホームと小児科病棟で働く。
少女たちの好奇心は、どんな結末を迎えるのか。
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【 2012年 3月 発売 】
13階段
/ 高野和明
<< 2002年版 8位 >> ・ 江戸川乱歩賞受賞
・「週刊文春ミステリーベスト10」 2位
★ 犯行時刻の記憶を失った死刑囚。
その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、
前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。
だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。
処刑までに残された時間はわずかしかない。
二人は、無実の男の命を救うことができるのか。
江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。
(版元を移して再文庫化、「十年ぶりの後書き」収録)
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