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2012年2月22日 (水)

『暗闇で踊れ』 馳星周 > 「このミス」完全読破 No.521

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.521

 『暗闇で踊れ』 馳星周

   「このミス」2013年版 : 103位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2012.2.10 ~ 読終:2012.2.16

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2011年12月>

暗闇で踊れ (双葉文庫)暗闇で踊れ (双葉文庫)
馳 星周

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 神埼は、“氷のザキ”の異名を持つ警視庁三課の刑事。

 美術品窃盗事件の捜査の過程で、老富豪を世話する姉弟・榊田恵と学の元を訪れることに。

 確定的な証拠はないもののこの姉弟に怪しさを抱く神埼は、会う度に気のある素振りを見せてくる美人な恵に惹かれていき、他の詐欺事件を追いつつも恵にのめり込んでいって.....。

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 馳作品は、デビュー作ながら「このミス」1位にも輝いた代名詞的作品「不夜城」すら読んでいないので、暗黒社会を描いた犯罪ノワール作家というイメージがあったのですが、冒頭から警察捜査小説的だったので少々驚きました。

 しかし、語り手が変わる第二部を経て第三部へと進んでいくと、自分が馳作品に対して思い描いていたような破滅へと向かっていくクライムノベル的展開に変わっていったのですね。

 激しいエロシーンやクライマックス以降の後味の悪さなども含めて、馳作品を読みこんでいる人ならばマンネリを感じてしまうかもしれませんが、徐々に壊れ狂い転落していく展開はさすがに迫力ある筆力で読ませてくれます。

 そんな馳作品ならではな部分以外にも、壮絶なる過去からくる人間ドラマや、追跡劇&逃走劇、そして熱く濃厚な恋愛ドラマなど様々な要素が絡み合っているので、万人向けではないものの、破滅タイプのクライムノベルが好きな人にお薦めですね。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度  : ★★        鬼畜グログロ度 : ★★★
   ビックリ驚愕度  : ★★         おどろおどろ度 : ★★★
   熱アクション度  : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★★★★★    人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★★★★★    感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★         気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “馳星周” 関連記事 】

  > No.968 「暗手」
  > No.607 「エウスカディ(殉狂者)」
  > No.521 「暗闇で踊れ」
  > No.497 「淡雪記」


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