「このミス」完全読破・500冊突破記念企画「このミステリーがすごい!MDB版」 45位>41位
「このミス」完全読破 500冊突破記念企画
>> 「 このミステリーがすごい!MDB版 」 <<
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”「このミス」完全読破”がついに500冊を突破したということで、100冊突破ごとの記念企画を今回も実施していきたいと思います。
ちなみに、対象となる500冊について、および“「このミス」完全読破とは一体何なんだ?”といった基本的な部分、または過去の“100冊突破ごとの企画”については、 まとめページである「このミス」完全読破 読破本リストをご覧ください。
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そして500冊突破記念企画として実施するのは、「このミステリーがすごい!MDB版」。
これは、これまで読んできた500作品の中から特に面白かったものを50作品選び、それに順位付けをして、カウントダウン方式で発表していこう、という企画です。
選んだ基準は、単純に“読んで面白かったもの”を順番に選んでいったというだけなのですが、ただ“「このミス」完全読破”を始めた時の自分が完全なるミステリ初心者だったこともあり、読んだ時期によって読んで面白いと思ったタイプやジャンルが大きく変わっているのですね。
なので、「読んだ当時の評価」ではなく、「今思い返してみて“あれは面白かった”と思う作品」を順番に選んで行くことにしました(なので、読んだ直後の評価である“★評価”とはあまりリンクしていません)。
ちなみに、企画名に入っている“MDB”とは、このブログの本元サイトである「マリノス・データ・バンク」の略称です。
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【 45位 : 秋期限定栗きんとん事件 / 米澤穂信 】
秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫) 米澤 穂信 東京創元社 2009-02 売り上げランキング : 39060 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
No.39「春期限定いちごタルト事件」、No.40「夏期限定トロピカルパフェ事件」に続く、“小市民シリーズ”の3作目です。
人気の学園ミステリシリーズで、前2作もやはり面白かったのですが、それでも本作は本格ミステリと青春物語の絡み合いや相乗効果がこれまで以上の面白さでしたし、思わずゾクリとしてしまうブラックさも良いスパイスになっていましたからね。
[ 2010年版 10位 ] << この作品の感想記事はこちら >>
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【 44位 : 黒と愛 / 飛鳥部勝則 】
黒と愛 (ハヤカワ・ミステリワールド) 飛鳥部勝則 笹井一個 早川書房 2010-09-22 売り上げランキング : 221917 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
奇妙に傾く“奇傾城”を舞台にした本格ミステリ作品です。
ただやはり飛鳥部作品だけあって、ホラー的な雰囲気で覆われていますし、想像を絶するほどのとんでもない展開が巻き起こるのですね。
本格ミステリと怪奇と狂気と禍々しさと変態性とバカミスとがごっちゃ混ぜとなった作品なので、好き嫌いは大いに別れそうではありますが、自分的には最高の読み応えでした。
[ 2011年版 31位 ] << この作品の感想記事はこちら >>
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【 43位 :私が殺した少女 / 原 尞 】
私が殺した少女 (ハヤカワ文庫JA) 原 りょう 早川書房 1996-04 売り上げランキング : 63017 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
No.11「そして夜は甦る」に続く、“探偵沢崎シリーズ”の2作目です。
「このミス」では1989年に1位となっているばかりか、「過去10年のベスト20」(1998年版で実施)で4位、「20年のベスト・オブ・ベスト」(2008年に実施)では3位ににランクインするなど、長きに渡って評価されていて、「このミス」以外でも直木賞&ファルコン賞をダブル受賞しています。
そんな評価の程にも納得できるほどの面白さでしたし、同じく世間的に高評価だった1作目の面白さがわからなかっただけに、本作の面白さが理解できるほどに“ミステリ読み”として少しは成長できたんだな~って感じで嬉しかったですからね。
[ 1989年 1位 ] << この作品の感想記事はこちら >>
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【 42位 : ドリーミング・オブ・ホーム&マザー / 打海文三 】
ドリーミング・オブ・ホーム&マザー (光文社文庫) 打海 文三 光文社 2010-01-13 売り上げランキング : 376895 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
打海文三の遺作となってしまった作品です。
男女3人による日常的な物語が繰り広げられるのですが、あることをきっかけにして3人の関係も物語世界も登場人物たちも壊れていくという衝撃怒涛の連鎖が起きるので、この前後半での作品雰囲気の変化や圧倒されるほどの読み応えなど、本当に素晴らしかったですね。
[ 2009年版 25位 ] << この作品の感想記事はこちら >>
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【 41位 : 造花の蜜 / 連城三紀彦 】
造花の蜜〈上〉 (ハルキ文庫) 連城 三紀彦 角川春樹事務所 2010-11 売り上げランキング : 147179 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この作品は「このミス」ではランクインしていないものの、発行日(10月末)と発売日(11月頭)のズレさえなければ、ランクインどころか上位も確実だったであろう傑作です。
誘拐ミステリである本作は、連城三紀彦お得意のどんでん返しを存分に堪能できる作品なのですが、しかもそのどんでん返しは単発ではなく何度も繰り出されるので、読んでいる自分まではでんぐり返しをし続けているように感じられるほどの面白さでした。
[ 2009年版 32位 ] << この作品の感想記事はこちら >>
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