「このミス2012年版」対象作品を事前に読んでしまおう!<反省会>
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前回は「このミス2012年版」ランキング(順位)予想の反省を<総論編> <各論編>と2回に分けて書いてみましたが、今回は、“「このミス2012年版」にランクインしそうな対象作品を予測し事前に読むこと”自体の反省を行う「「このミス2012年版」対象作品を事前に読んでしまおう!<反省会>」を書いてみたいと思います。
と、その前に説明を加えますと、「このミス」の予想をするにあたって、自分が読んだ作品のみをその対象としました。
つまり、“ランクインしそうだな~”と思っていても読んでいなければ予想に入れていないので、“事前に読んだか読んでいないか”というのは、予想するのにとても重要になってくるわけなのですね。
なので、それに対する反省も、来年の予想の的中率を高めるためには、非常に重要となるのです。
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それではまず、「2012年版」で20位以内にランクインした20作品のうち、どのくらいの作品を事前に読んでいたのか、見てみましょう。(タイトル部分のリンク先は、Amazonの詳細ページです)
○:事前に読んでいた作品 ▲:チェックしていたけど読めなかった作品
■:チェックしていたけど、入らないだろうと思って読まなかった作品
×:全くノーマークだった作品
01位 : ○ ジェノサイド / 高野和明 <感想記事はこちら>
02位 : ○ 折れた竜骨 / 米澤穂信 <感想記事はこちら>
03位 : ○ 開かせていただき光栄です / 皆川博子 <感想記事はこちら>
04位 : ○ 絆回廊 新宿鮫Ⅹ / 大沢在昌 <感想記事はこちら>
05位 : ○ ユリゴコロ / 沼田まほかる <感想記事はこちら>
06位 : ▲ 消失グラデーション / 長沢樹 <感想記事はこちら>
07位 : ○ メルカトルかく語りき / 麻耶雄嵩 <感想記事はこちら>
08位 : ○ 警官の条件 / 佐々木譲 <感想記事はこちら>
09位 : ▲ 心に雹の降りしきる / 香納諒一 <感想記事はこちら>
09位 : ○ 機龍警察 自爆条項 / 月村了衛 <感想記事はこちら>
11位 : ○ 民宿雪国 / 樋口毅宏 <感想記事はこちら>
12位 : ▲ 11 eleven / 津原泰水
13位 : ▲ 水底フェスタ / 辻村深月
14位 : ○ 転迷 隠蔽捜査4 / 今野敏 <感想記事はこちら>
15位 : ○ 私たちが星座を盗んだ理由 / 北山猛邦 <感想記事はこちら>
16位 : ○ 引擎 ENGINE / 矢作俊彦 <感想記事はこちら>
17位 : ○ 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 /奥泉光 <感想記事はこちら>
17位 : ○ 鍵のかかった部屋 / 貴志祐介 <感想記事はこちら>
19位 : ○ オーダーメイド殺人クラブ / 辻村深月 <感想記事はこちら>
20位 : ○ 麒麟の翼 / 東野圭吾 <感想記事はこちら>
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というわけで今年の読み逃しは4作品となりましたが、ただその中で例外的なものが1作品だけあります。
それは「心に雹の降りしきる」でして、この作品は「このミス」発売前(=ランキング発表前)に読み終えていたものの、ランキング予想をするまでには読むのが間に合わなかったのです。
なので、予想の対象外となったということで一応“▲(チェックしていたけど読めなかった作品)”にしましたが、“事前に読む”ということに関しては“○(事前に読んでいた作品)”に当たるわけなのですね。
つまり、今年事前に読むことが出来なかったのは実質3作品のみということになり、昨年の6作品から大幅のアップとなりました。
しかも、読み逃したうちの2作品はランクインしなかったとしても読むつもりでいたし、残りの1作品ももう少し時間があれば必ず読んでいただろうから、読んだ対象作品が昨年より大幅に少なくなったにもかかわらず“ランクイン作品を事前に読む”の成績は上がったことも含めて、今年に関してはあまり反省することもない結果だったということなのです。
まあそれでもパーフェクトを達成できなかったのは事実なので、3作品を何故に読み逃してしまったのかをきちんと検証して、来年の「このミステリーがすごい!2013年版」で“ランキング発表前にランクイン全作品読破済み”の達成に少しでも役立たせてみましょう。
まず「消失グラデーション」ですが、新人のデビュー作にしては評判がかなり良かったので、読むのが楽しみでしたし、ランクインしなかったとしても読もうと思っていました。
ただ、やはり新人賞受賞作はよっぽどの出来じゃないとランクインまではしないので、読む順番が後手後手になってしまい、結局予想までに読むのが間に合わなかったのです。
それでも、6位という高順位にランクインするほどだとは予想出来ませんでしたけどね。
「11 eleven」は、「このミス」実績のある作家の最高傑作という評価でしたし、ジャンルとしてはミステリから外れるようだとはいえ「このミス」であれば問題なく範疇であろうと思っていたのですが、“ランクインしなくても読もう”と考えていたことが、“早く読もう”というよりも“どうせいずれ読むんだから他の作品を優先して.....”という方向に行ってしまったのです。
それでも、この作品と「烏丸ルヴォワール」とどちらを買おうかと悩んで結局「烏丸~」を選んだという、予想する前に購入寸前までいったことがあったので、この時に悩まず両方買っていればよかったですねェ。
そして「水底フェスタ」は、これまでの辻村作品をいくつか読んで“近いうちに初ランクインを果たすだろう”と思い、ミステリ系の新作は読み逃せないなと考えていたので、この作品も読む気満々でいました。
ただ、ネット上の評判を見てみると、それほど絶賛されている感じでもなかったので、それなら「オーダーメイド殺人クラブ」より上に行くことはないだろうと思って、他の本を優先的に読むことになってしまったのです。
そうしたら、「オーダー~」がランクインしたうえで、この作品はさらに上位にランクインし、「このミス」初ランクインにしてダブルランクインとなったのですから、これには驚いてしまいました.....。
というわけで今年も3回に渡って反省してみましたが、来年は今年よりもさらに対象作品を読めなくなってしまいそうな感じなので、読む本の精度をさらに上げて、予想の方も的中率を上げたいですね。
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