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2011年10月26日 (水)

『タワーリング』 福田和代 > 「このミス」完全読破 No.494

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.494

 『タワーリング』 福田和代

   「このミス」2012年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2011.10.21 ~ 読終:2011.10.24

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2011年4月>

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福田 和代

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 福田和代は、デビューから3年間は年に1作ペースで作品を発表していたのですが、昨年(2010年)は3作発表と、突然にペースアップ。

 その勢いは今年(2011年)に入っても留まるどころかより加速していて、No.442 「迎撃せよ」に本作、その後も2ヶ月連続で「怪物」「リブート!!」と、なんと7ヶ月の間に4作品も発表しているのです。

 そして今年発表した作品は、警察小説やサラリーマン小説など、新たな分野に挑戦したものが多くあるのですが、そんな中にあって本作は、パニックサスペンスものという作者お得意のジャンルとなっているのですね。

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 舞台となるのは、(六本木ヒルズをモデルとしてそうな)ハイテク高層ビル・ウインドシア六本木。

 もちろん厳重なセキュリティーも擁していたものの、このビル会社の社長が住む最上階に思いもよらぬ方法で侵入した犯行グループにより、社長は人質にとられ、ビルの出入り口も封鎖されることに。

 そしてそこからは、犯行グループに翻弄されつつも何とかこの事態を好転させようと模索するビル会社の社員たちと、様々な手段を使ってこのビルを陥れようと行動していく犯行グループとの攻防戦が、それぞれの視点で展開していくのです。

 ハイテク高層ビルという舞台ならではの計略や、次々に変化していく状況、そして最後に驚きの仕掛けが施されているなど、福田作品ならではといった感じのサスペンス&ミステリ的要素が詰め込まれたエンタメ作品となっていました。

 ただ、ガッツリとした読み応えや手に汗握るくらいにスリル溢れるシーンが繰り広げられるわけではないですし、犯人グループの動機も多くの人が共感しにくいのではないかと思われるので、軽い気持ちで楽しむべきサスペンス作品なのではないでしょうかね。


  > 個人的評価 : ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度  : ★★        鬼畜グログロ度 : ★
   ビックリ驚愕度  : ★★★★      おどろおどろ度 : ★★
   熱アクション度  : ★★★       主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★          人間味ドラマ度 : ★★★
   下ネタエッチ度 : ★          感涙ウルウル度 : ★★
   衝撃バカミス度 : ★★★★     気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “福田和代”関連記事 】

  > No.629 「TOKYO BLACKOUT」

  > No.494 「タワーリング」
  > No.442 「迎撃せよ」
  > No.341 「プロメテウス・トラップ」
  > No.322 「オーディンの鴉」
  > No.177 「黒と赤の潮流」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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