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2011年9月15日 (木)

『密室殺人ゲーム・マニアックス』 歌野晶午 > 「このミス」完全読破 No.481

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.481

 『密室殺人ゲーム・マニアックス』 歌野晶午

   「このミス」2012年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 8位

   読始:2011.9.13 ~ 読終:2011.9.13

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : ノベルス <2011年9月>

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歌野 晶午

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 No.50「密室殺人ゲーム王手飛車取り」No.226「密室殺人ゲーム2.0」に続く、“密室殺人ゲームシリーズ”の3作目です。

 このシリーズは基本的に連作短編に近い形式なので、短編としても楽しめるし、それらが繋がった長編としても楽しむことができます。

 そして、一応1作ごとに完結していくので、いきなり本作から読んだとしても、楽しめないことはないでしょう。

 ただ、前作を踏まえて今度はどんな展開&仕掛けとなっているのか?といったところが、このシリーズの一番の読み所だと思うので、“どうしても本作から読みたいんだ!”っていう人以外は、シリーズ1作目から順番に読んでいくことを強く勧めますね。

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 それでこのシリーズの基本情報を改めて書いてみますと、「頭狂人」「044APD」「aXe」「ザンギャ君」「伴道全教授」というハンドルネームを持つ5人が、AVチャットを使って、殺人事件の推理ゲーム問題を互いに出し合っていく、というものです。

 ただこのゲームが普通ではないのが、単に殺人事件とそのトリックを考え、問題を出し、答えるだけでなく、出題者はそのトリックを使った殺人事件を実際に行った上で問題を出している、というところなのですね。

 そんなシリーズの3作目である本作も、もちろんそんな基本設定の元に進んでいくのですが、ただ作者自身が表紙の折り返し部分に『当初のシリーズ構想の中に存在しなかった外伝的エピソード』と書いているように、前2作と比べると、全体的なボリュームも、作中の出題数も、出題される事件の概要やトリックも、やや控えめな感じになっているのです。

 そのため、物語的にも本格ミステリ的にも前2作ほどの読み応えはないものの、お馴染みの5人のやり取りは相変わらずの面白さですし、やはり“今度はどんな展開&仕掛けとなっているのか?”といった部分で刺激的なドキドキ感を味わえますからね。

 それに、本格ミステリとしては、No.454「メルカトルかく語りき」麻耶雄嵩を思わすような実験的なトリックに挑戦してもいるので、前2作と同じような魅力を期待してしまうと物足りなく感じてしまうかもしれませんが、あくまで“シリーズ外伝”として読めば、このシリーズならではの魅力と共に、外伝ならではの新たな魅力も楽しむことが出来るのではないでしょうか。


  > 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


   本格ミステリ度 : ★★★★★    鬼畜グログロ度 : ★★★
   ビックリ驚愕度 : ★★★       おどろおどろ度 : ★★★
   熱アクション度  : ★★        主キャラ魅力度 : ★★★
   恋愛ラブラブ度 : ★          人間味ドラマ度 : ★★
   下ネタエッチ度 : ★         感涙ウルウル度 : ★
   衝撃バカミス度 : ★★★★★   気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “歌野晶午”関連記事 】

  > No.1112 「間宵の母」

  > No.0786 「ずっとあなたが好きでした」
  > No.0636 「コモリと子守り」
  > No.0614 「舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵」
  > No.0491 「春から夏、やがて冬」
  > No.0481 「密室殺人ゲーム・マニアックス」

  > No.0226 「密室殺人ゲーム2.0」
  > No.0218 「絶望ノート」
  > No.0092 「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」
  > No.0050 「密室殺人ゲーム王手飛車取り」
  > No.0002 「葉桜の季節に君を想うということ」


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