『どこまでも殺されて』 連城三紀彦 > 「このミス」完全読破 No.449
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.449
『どこまでも殺されて』 連城三紀彦
「このミス」1991年版 : 13位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 9位
読始:2011.4.21 ~ 読終:2011.4.22
読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"
読んだ版 : 文庫本(新潮文庫版) <1995年7月>
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この作品は、ある少年の手記から始まります。
その手記というのが、これから自分が殺されようとしている、という何とも物騒な内容。
しかもそれだけではなく、その少年はすでにこれまで7回も殺されていて、これから殺されるのは8度目、というなんとも奇怪な内容なのですねェ。
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この手記の後からは、誰かわからぬ生徒から“助けて下さい”という内容のメッセージを受け取った教師と、それを知ったクラスメイト数人が、助けを求める生徒が誰なのかを探り助け出そうとする展開となっていきます。
そしてこの物語の行きつく先には、これぞ連城ミステリ!と言わんばかりの大がかりなトリックが仕掛けられているのです。
イヤミス的な刺激の強い手記に、青春物語的でもある素人探偵ミステリ、そして世界が一変するかのような驚愕のクライマックスと、ミステリの様々な要素を味わうことができるのではないでしょうか。
ただ、叙述トリックの基本パターンが出尽くした感のある今の時代に読むと、トリックに薄々感づいてしまうかもしれないので、あまり深く考えずに読むんだほうが良いかもしれないですね。
ちなみに、これは2011年9月時点での情報ですが、YahooやGoogleにてこの作品のタイトルで検索すると、ネタバレサイトが上位に表示されていて、そのサイト紹介の中にもしっかりとネタバレ部分が書かれているので、本作を未読の方はくれぐれもご注意を。
> 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★★
ビックリ驚愕度 : ★★★★ おどろおどろ度 : ★★★
熱アクション度 : ★★ 主キャラ魅力度 : ★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★
下ネタエッチ度 : ★★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
【 “連城三紀彦”関連記事 】
> No.795 「女王」
> No.789 「処刑までの十章」
> No.743 「小さな異邦人」
> No.449 「どこまでも殺されて」
> No.167 「人間動物園」
> No.136 「造花の蜜」
> No.036 「黄昏のベルリン」
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