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2011年7月 9日 (土)

<JC1巻買い> 「magico」 岩本直輝

magico 1 (ジャンプコミックス)magico 1 (ジャンプコミックス)
岩本 直輝

集英社 2011-07-04
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 2011年7月期(7月4日発売)のJC(ジャンプコミックス)1巻の2冊目が、「magico」です。

 2-3月の新連載4作投入の第3弾作品ですが、同期の作品が次々に巻末付近へと追いやられていくのを尻目に、本作はアンケートの結果を計るバロメーターである“一桁話数で2度目のセンターカラー”をゲットしただけでなく、その後に何度もセンターカラーとなり、掲載順も中位以上をキープし続けています。

 そしてこの1巻が発売される前後には、同期の3作品が全て打ち切りとなってしまったので、2011年2-3月の新連載組の中で唯一の生き残りとなったのです。

 それでこの作品のスタートにおける成功理由としては、やはり恋愛要素でしょうね。

 最近のジャンプである程度成功するには、ギャグ作品やコメディ作品でなくてもコメディ的な笑いの要素が必要だと思うのですが、ウブさやぎこちなさが生まれる純愛要素によって、コメディ的なシーンが必然な形で組み入れられています。

 それに、エマの力を封じるために数多くの婚礼儀式をクリアしていく、ということでバトル的要素とも密接に結びついている設定ということもあり、バトル面にもこの作品だからこその効果が感じられるように思います。

 なので、この主人公2人の純愛物語が、魔法バトルファンタジーというジャンルと見事に絡み合ったことにより、このような結果(早期打ち切り回避)となったのではないでしょうか。

 ただ現段階では、ジャンプ本誌読者の多くから支持されているというよりは、本誌読者の一部から熱烈な人気となっているのではないかと思うので、ここら辺で多くの人が惹きつけられるような大きな展開が巻き起こったりすれば、ジャンル的にもアニメ化が期待できるまでに連載が続いていく可能性が大いにあるのではないでしょうかね。

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 単行本ならではの特典ですが、まず帯の表は、表紙と繋がった絵の上に「始まる。「ふたり」の魔法の儀式。」と書かれています。

 裏帯の方は、第1話扉絵のカラー版と、作品内容の簡単な説明と、単行本収録の“おまけ”の宣伝。

 カバーを外した部分は、西欧の古書風表紙(絵はなし)。

 中身の方ですが、各話の間には、前の話に関連した1コマ漫画(ラフ画ではなく本編と変わらぬ絵)が、計6つ。

 そして巻末には、第1話冒頭の舞台である鷹の眼王国(ホークアイ)を紹介する「アニスのTOWN GUIDE」が1ページ。

 “ジャンプNEXT! SPRING”に掲載された「番外編 magico」が1ページ。

 描き下ろしの4コマ漫画が2ページ4作品。

 1コマ絵(エマがシオンの服や帽子を身に付けているところをシオンに見つかってしまう場面)が1ページと、スタッフ紹介が1ページ(STAFFはイワタヒロノブ・江部信也・田中猛士・塚本妖一、SPECIAL THANKSがキヨミズリュウタロウ・ピッカリ☆スズキ・中村友也、担当編集が吉田幸司)。

 そして単行本第2巻の告知が2ページ(9月発売予定)。

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