『三題噺 示現流幽霊 神田紅梅亭寄席物帳』 愛川晶 > 「このミス」完全読破 No.458
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.458
『三題噺 示現流幽霊 神田紅梅亭寄席物帳』 愛川晶
「このミス」2012年版 : 61位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング :
読始:2011.6.4 ~ 読終:2011.6.10
読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2011年5月>
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「道具屋殺人事件」、No.110「芝浜謎噺」、No.259「うまや怪談」に続く、“神田紅梅亭寄席物帳シリーズ”の第4弾です。
このシリーズは落語を題材としていて、基本的に3つの中編から成っているのですが、その3つの中編を通してのストーリー展開や謎がある連作形式なので、それぞれ一冊の長編作品としても楽しむことが出来ます。
そのため、どの作品から読んでも楽めるようになってはいるのですが、ただシリーズ全体を通してのストーリー展開ももちろんあって、先に新しい作品を読んでしまうと、その前作のネタバレになってしまいます(例えば、いきなり本作から読んでしまうと、2・3作目のラストに驚けなくなってしまうでしょう)。
それに、落語家の名前は特殊なうえに似たよう名前が多いので、いきなりだと誰が誰だかわからなくなりそうだし、師匠・兄弟子・同門・先代などなど、落語界特有の呼称や複雑な人間関係も慣れていないとわかりにくいと思うので、やはりこのシリーズは1作目から読んでいくべきなのではないでしょうかね。
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というわけで本作も、基本的にはこれまで同様に、日常の謎が起きて、それを主人公たちが素人ながらに推理し、高座で落語を演じながら真相を披露していく、3つの中編が並んでいます。
やはり落語&日常生活と本格ミステリとの融合具合が相変わらずの素晴らさでして、謎の生み出され方や真相の披露方法なども、落語や日常と絶妙に絡み合っていますし、まさに職人技といった感じの凝りようなのですから。
ミステリ的には、「このミス」にランクインした2作目「芝浜謎噺」などと比べるとそれほどインパクトはないですが、前作に続いて作者の創作落語が登場したり、“陸の孤島と化した雪の山荘”という本格ミステリの定番的なシチュエーションが出てきたりと、今回も楽しみどころ満載です。
本編(中編3作)の後には、“特別編(過去)”と題した短編が収録されていて、これは単なるオマケかと思ったら、実は本編における一つの謎の答えが明かされるという、なかなか凝った作りになっています。
そして本作は、前作・前々作から続く流れから想像できたように、シリーズのクライマックス的な雰囲気があったのですが、やはり本作にてシリーズ完結となる予定だったのだそうです。
しかし、本作を書き終えた後に起きた東日本大震災の影響もあり、シリーズを続けることにしたそうで(詳しくは“あとがき”参照)、またこのシリーズの新作が読めるのは嬉しい限りですね。
> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★
ビックリ驚愕度 : ★★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★★ 人間味ドラマ度 : ★★★★
下ネタエッチ度 : ★★ 感涙ウルウル度 : ★★★★
衝撃バカミス度 : ★★ 気軽に読める度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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