『真夏の方程式』 東野圭吾 > 「このミス」完全読破 No.457
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.457
『真夏の方程式』 東野圭吾
「このミス」2012年版 : 121位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング : 「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR」
(文庫ランキング) 3位
「週刊文春ミステリーベスト10」 9位
読始:2011.6.6 ~ 読終:2011.6.7
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 (2011年6月)
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「探偵ガリレオ」 「予知夢」 No.45「容疑者Xの献身」 「ガリレオの苦悩」 No.130「聖女の救済」に続く、“探偵ガレリオシリーズ”の6作目です。
そして、このシリーズの長編作品としましては、「容疑者Xの献身」「聖女の救済」に続く3作目となりますね。
あと今年(2011年)は東野圭吾の作家生活25周年ということで、3社合同企画として特別刊行が行われているのですが、本作はNo.437「麒麟の翼」<講談社>に続く第2弾作品でもあります(ちなみに第3弾は9月9日発売予定のNo.479「マスカレード・ホテル」<集英社>)。
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海底資源開発計画の説明会に研究者として参加することになった湯川は、現地に向かう途中の電車内で少年と知り合い、その少年が夏の間居候する旅館に、何かの縁ということで泊まることに。
その翌日、この旅館のもう一人の宿泊客が崖から転落死しているのが見つかり、そこからこの“海の町”を舞台とした事件と人間ドラマが浮かび上がってくるのです.....。
今回は湯川が事件の現場に偶然にも居合わせる形になるのですが、(一応仕事ではあるけれど)旅先におけるそういった状況ということもあってか、事件関係者との交流場面が、いつも以上に描かれているようでした。
特に、子供嫌いな湯川と、偏屈な湯川が“偏屈”と称する少年との交流が、作品に微笑ましい味わい深さを生み出していましたね。
まあ、過去の長編2作と比べると、胸を揺さぶられるような人間ドラマや、唸ってしまうほどの本格ミステリのような、圧倒される読み応えは今回は控えめな感じでした。
ただ、雄大で美しい海、観光地として寂れた状況にある町、といった作品舞台の雰囲気を映し出すかのような物語が、じんわりじっくりと描かれていくので、湯川のキャラクター部分も含めて、これまでのシリーズ作品とはまた違った魅力が感じられる作品なのではないでしょうか。
> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★★★
下ネタエッチ度 : ★★ 感涙ウルウル度 : ★★★
衝撃バカミス度 : ★★ 気軽に読める度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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> No.1079 「希望の糸」
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> No.0832 「ラプラスの魔女」
> No.0784 「マスカレード・イブ」
> No.0757 「虚ろな十字架」
> No.0720 「疾風ロンド」
> No.0690 「祈りの幕が下りる時」
> No.0655 「夢幻花」
> No.0598 「禁断の魔術 ガリレオ8」
> No.0580 「虚像の道化師 ガリレオ 7」
> No.0537 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
> No.0526 「歪笑小説」
> No.0479 「マスカレード・ホテル」
> No.0457 「真夏の方程式」
> No.0437 「麒麟の翼」
> No.0418 「鳥人計画」
> No.0377 「白銀ジャック」
> No.0342 「プラチナデータ」
> No.0285 「カッコウの卵は誰のもの」
> No.0266 「魔球」
> No.0236 「新参者」
> No.0184 「パラドックス13」
> No.0130 「聖女の救済」
> No.0085 「流星の絆」
> No.0053 「赤い指」
> No.0045 「容疑者Xの献身」
> No.0022 「超・殺人事件」
> No.0010 「秘密」
> No.0006 「名探偵の掟」
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