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2011年5月15日 (日)

週刊少年ジャンプ新連載! 「奇怪噺 花咲一休」 小宮山健太 河田悠冶

週刊少年ジャンプ 2011年5月30日号 NO.23週刊少年ジャンプ 2011年5月30日号 NO.23
佐々木尚

集英社 2011
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 2011年5月に投入された新連載が、2011年23号(5月16日発売)から始まった「奇怪噺 花咲一休(きかいばなし・はなさかいっきゅう)です。

 2011年23号の本誌表紙画像 → 「集英社」公式サイト

 原作の小宮山健太(こみやま・けんた)は、“JUMPトレジャー新人漫画賞”や“ストキン炎(ネーム部門)”で最終候補に。

 漫画(作画)の河田悠冶(かわだ・ゆうや)は、「KUMA」で“ストキン炎(2009年上半期)ガリョキンプリンス部門”の準プリンスを受賞(この時のペンネームは元海星)。

 そんな2人が原作・作画に別れて初コンビを組んだ「奇怪とんち噺 花咲一休」が“赤マルジャンプ2010WINTER”に掲載されて共にデビュー(週刊少年ジャンプ増刊! 「赤マルジャンプ2010WINTER」参照)。

 その同名作品「奇怪とんち噺 花咲一休」(新エピソード)がJ金未来杯エントリー作品として“本誌2010年34号”に掲載されて本誌デビューを飾り(週刊少年ジャンプ読切! 「奇怪とんち噺 花咲一休」 小宮山健太 河田悠也」参照)、見事にJ金未来杯を受賞(ここまでの河田悠冶のペンネームは“河田悠也”)。

 そして、その受賞作のタイトルを少し変更したリニューアル版である本作にて、連載デビューとなりました。

 なお、作画の河田悠冶は、“週刊少年ジャンプ初の平成生まれ連載作家”になると思われます。


 内容の方ですが、とんち坊主と妖怪の問答漫画です。

 市井の人々から“とんち坊主”と呼ばるほどに鋭いとんちを披露してきたのに、いつの頃からかとんち問答に答えなくなった、寺の坊主・一休。

 ある時、町で物乞いをしていた天涯孤独な少年をとんちで助け、その少年を坊主にするべく寺に戻った一休は、そこで待ち受けていた化け物・カルマと遭遇。

 このカルマは、意地の悪い「お題」を出してその問いに愚答した者の魂を喰い、逆にとんちの利いた答えを返した者にはどんな願いでも叶える化け物で、奇病が発症した少年とカルマにより魂を抜かれた寺の仲間を助けるため、一休はカルマの出すお題“斬れない刀”にとんちで挑むことに.....。


 赤マル版・金未来杯版に続いて3度目の登場となる作品なので、過去2作品との比較を少ししてみましょう。

 まず主役2人ですが、容姿や性格的にはほとんど変化はないようです(あえていうなら、一休が頭に巻いた手ぬぐいの模様が毎回変わっているくらい)。

 時代設定や作品世界なども共通しているので、タイトルが少し変わったものの、内容的には過去2作品の“リニューアル版”というよりは“新エピソード”といった感じでしょうか。

 ただ、細かいところでは変わっている所もありまして、まずカルマの呼び名が“妖怪(赤マル版)→物の怪(金未来杯版)→化け物(連載版)”と作品ごとに変化していますね。

 そして、一休とカルマの最初のとんち問答に関して、赤マル版・金未来杯版共に軽く触れられているのですが(ちなみに過去2作品は、一休とカルマが出会ってしばらく経った後の旅先での話です)、赤マル版とは最初の問答の内容が、金未来杯版とは最初の一休の願いの内容が変わっていました。


 というわけで、タイトルから“とんち”の文字がなくなったものの、基本部分は過去2作品とほぼ変わらず、作中でも“とんち(頓知)”という言葉がたくさん出てきていますね。

 それでこの“とんち”というのは一種の屁理屈なので、その屁理屈に対して白けたり屁理屈で返したりせず、素直に楽しむことが出来るかどうかで、この作品に対する評価も変わってきそうです。

 なので人を選ぶ作品と言えるのかもしれないものの、赤マル掲載から1年もせずに金未来杯にエントリーし本誌掲載、その金未来杯で見事優勝して連載へ、と常に結果を出してきている作品なので、マニア向けのレベルに留まる心配はなさそうですかね。

 そしてやはり内容的にも、連載だとネタ切れに陥らないか?という心配があるわけですが、ただ新人漫画家のストーリーものの新連載の場合、第1話がかなり面白くても第2話以降に盛り下がっていくことが多い傾向にあるのに比べると、本作のようなオムニバス形式の方が第1話と同じくらいのレベルをある程度保てると思うので、“第1話で評価を得る”という条件さえクリアできれば、少なくとも早期打ち切りは回避しやすいのではないかと思うのです。

 なので勝負の分かれ目は2・3クール目あたりに来るのではないかと思うのですが、タイトルから“とんち”がなくなったのもテコ入れをしやすくするためと捉えるならば、“とんち問答”の枠を越えた方向にも持っていくことも可能なので、この作品がどのような広がりを見せていくのかも楽しみだし期待したいですね。

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  投票受付期間:2011.5.15~5.23

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