2010年11月~2011年4月に発売された作品を対象とした「上半期のランクイン候補作品」に続きまして、2011年5~10月に発売される作品を対象とした、「このミステリーがすごい!2012年版」下半期のランクイン候補作品を予想をしてみたいと思います。
ただ、これは「上半期~」の時と同様なのですが、まだ対象作品が全て出揃う前の時点(この記事を最初に更新したのが5月)で順位まで予想してしまうのはさすがに無茶なので、今回は、自分がこれまで読み終えることが出来た作品から、「ベスト10入りが確実と予想される作品」「ベスト20入りする可能性が高いのではと予想される作品」などの項目ごとに該当する作品を入れてみたいと思います。
そして、11月の半ば頃に、「上半期~」「下半期~」を元に、最終的な“ランキング(順位)予想”の記事を書く予定です(後日追記:記事を更新しました→「このミステリーがすごい!2012年版」ランキング(順位)予想)。
なお、対象となる下半期(11年5月~10月)に発売された中ですでに読み終えた作品は、以下の通りです(この対象作品は、読み終えるごとに追加していく予定です)。
* このリストのみ、タイトル部分のリンク先は当ブログの感想記事となっています。
【 これまでに読み終えた対象作品一覧 】
> 「マルドゥック・フラグメンツ」 冲方丁 > 「魔女は甦る」 中山七里
> 「メルカトルかく語りき」 麻耶雄嵩 > 「真夏の方程式」 東野圭吾
> 「三題噺 示現流幽霊」 愛川晶 > 「絆回廊 新宿鮫Ⅹ」 大沢在昌
> 「ブック・ジャングル」 石持浅海 > 「鍵のかかった部屋」 貴志祐介
> 「オーダーメイド殺人クラブ」 辻村深月 > 「鬼畜の家」 深木章子
> 「ARAKURE あらくれ」 矢作俊彦・司城志朗
> 「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」 奥泉光
> 「ばらばら死体の夜」 桜庭一樹 > 「引擎 ENGINE」 矢作俊彦
> 「命に三つの鐘が鳴る」 古野まほろ > 「人面屋敷の惨劇」 石持浅海
> 「開かせていただき光栄です」 皆川博子 > 「小説あります」 門井慶喜
> 「密室殺人ゲーム・マニアックス」 歌野晶午
> 「マスカレード・ホテル」 東野圭吾 > 「アウトバーン」 深町秋生
> 「生霊の如き重るもの」 三津田信三 > 「警官の条件」 佐々木譲
> 「人間の尊厳と八〇〇メートル」 深水黎一郎
> 「狩場最悪の航海記」 山口雅也 > 「転迷 隠蔽捜査4」 今野敏
> 「春から夏、やがて冬」 歌野晶午 > 「刑事のまなざし」 薬丸岳
> 「機龍警察 自爆条項」 月村了衛 > 「烏丸ルヴォワール」 円居挽
> 「ファミリー・レストラン」 東山彰良 > 「水の柩」 道尾秀介
なお、これはあくまで素人である当ブログ管理人が個人的に予想しているものです。
なので、「ベスト10入り確実」と言った作品が実際には1票も入らなかったりとか、名前を挙げなかった作品が10位以内に入るなどの可能性は大いに有り得ますので、その点をご了承の上で参考にしていただければと思います。
ちなみに、2010年(2011年版)の予想実績は「「このミス2011年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編>」、2009年(2010年版)の予想実績は「「このミス2010年版」ランキング(順位)予想 <反省会・総論編>」、2008年(2009年版)の予想実績は「「このミス2009年版」ランキング(順位)予想 <反省会>」にて確認ください。
* 「ランク入り確率」は、(自分が予想する)ベスト20にランクインする可能性をパーセンテージで表したものです。つまり、100%に近いほど、ベスト20にランクインする可能性が高いと自分が予想している、ということです。なお、数字は適当なので、大体の目安程度に思ってください。
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページです。
* 上半期(10年11月~11年4月)に発売された作品に関しては、「このミス2012年版」上半期のランクイン候補作品をご覧ください。
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【 ベスト10入りが確実と予想される作品 】
ここでは、ベスト10入りが確実で、1位も狙えるのでは?と自分が予想した作品を挙げてみました。
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絆回廊 新宿鮫Ⅹ / 大沢在昌 ・・・ランク入り確率 : 85%
大人気の“新宿鮫シリーズ”の記念すべき10作目です。
このシリーズの「このミス」ランクイン率は高そうな印象がありますが、これまでの9作中ランクインしたのは6作、5作目以降の5作中ランクインしたのは2作と、意外と高くないのですよね。
ただ前作No.426「狼花」は4位に入るなどこのシリーズが再評価されている感じがありますし、今回は記念すべき10作目、そしてこれまでのシリーズの総決算であり新シリーズへのスタートであるかのような内容なので、今回も高順位にランクインするのは間違いないのではないでしょうか。
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>> No.456 『絆回廊 新宿鮫Ⅹ』 大沢在昌
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警官の条件 / 佐々木譲 ・・・ランク入り確率 : 70%
「このミス2008年版」で1位に輝いたNo.200「警官の血」に続く、シリーズ2作目です。
今回は前作のような警察大河小説ではないこともあり、1位を争うグループに入るまではいかない感じでしょうか。
ただそれでも“これぞ佐々木譲だ!”といわんばかりの迫力ある警察物語はさすがなので、作者の「このミス」との相性を考えれば、ベスト10には確実に入ってくるのではないかと思うのですけどね。
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>> No.485 『警官の条件』 佐々木譲
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【 ベスト20入りするのではないかと予想される作品 】
ここでは、ベスト20にランクインする可能性が高そうな作品を挙げてみました。
ただ、例年11~20位と21~40位辺りの作品の票数というのはそれほど変わりはなくて、たった1人の投票者のさじ加減一つで大きく順位が変動してしまうほどの差しかないので、ここら辺になってくるとランクインするかどうかは運の要素も大きく関わってくるといってもよいでしょう。
なので、この項目に挙げたのは、「40位以内には確実に入ってくると予想される作品」といった認識で参考にしてもらう感じでちょうど良いのではないでしょうかね。
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開かせていただき光栄です / 皆川博子 ・・・ランク入り確率 : 65%
久々となる長編ミステリ作品は、No.07「死の泉」(1998年版2位)を思わす舞台設定を始めとして、皆川作品の魅力が詰め込まれているかのようですし、ミステリ作品に限れば「このミス」と相性の良い作家なので、本作もベスト10を狙えるくらいに票を集めるのではないでしょうか。
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>> No.480 『開かせていただき光栄です』 皆川博子
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メルカトルかく語りき / 麻耶雄嵩 ・・・ランク入り確率 : 55%
驚きの2年連続の刊行となった麻耶雄嵩の新作ですが、昨年出たNo.343「貴族探偵」&No.373「隻眼の少女」は2作ともランクインしていますし、今回はデビュー作を始め麻耶作品のほとんどを占める“メルカトルシリーズ”の新作ということもあり、今年もランクインの有力候補となりそうです。
ただ今回は短編集なのと、その内容が本格ミステリに挑戦状を突きつけるかのようなとんでもない異色作品なので、ランクインしたとしても上位確実とはいかなそうですかね。
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>> No.454 『メルカトルかく語りき』 麻耶雄嵩
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人間の尊厳と八〇〇メートル / 深水黎一郎 ・・・ランク入り確率 : 55%
ノンシリーズの短編集です。
まだ「このミス」のランクイン実績のない作家ではありますが、昨年(2011年版)は2作品で票割れしながらも27位&40位となっているので「このミス」と相性が悪いわけではありませんし、日本推理作家協会賞短編部門受賞作を収録した短編集の「このミス」ランクイン率は結構高いですからね(表題作が受賞)。
収録作はいずれも通好みともいうべき内容でしたし、本作で初ランクインとなる可能性は大いにありそうです。
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>> No.488 『人間の尊厳と八〇〇メートル』 深水黎一郎
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転迷―隠蔽捜査4 / 今野敏 ・・・ランク入り確率 : 50%
人気の“隠蔽捜査シリーズ”の5作目(長編では4作)ですが、このシリーズの長編は「20位→4位→23位」と確実に票を集めていますし、3作目のNo.188「疑心」が好みが分かれそうな(このシリーズにしては)異色作だったもののランクインまであとわずかとなるくらいに票が入ったことを考えれば、直球警察小説に戻った本作もランクインの可能性は高いのでは。
ただ、直球の警察小説ではあるのですが、その分新鮮味や新たな挑戦などはなかったので、2作目のように上位に顔を出すまではいかないのではないでしょうかね。
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>> No.486 『転迷 隠蔽捜査4』 今野敏
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命に三つの鐘が鳴る / 古野まほろ ・・・ランク入り確率 : 45%
“天帝シリーズ”などでマニア的に人気を得ている古野まほろですが、本作はミステリ的にも警察小説的にも一級品の出来栄えとなっていて、しかも過去の作品と比較しても一般向けの文章となっているので、本作で初ランクインを果たす可能性は大いにありえるのでは。
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>> No.478 『命に三つの鐘が鳴る』 古野まほろ
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鍵のかかった部屋 / 貴志祐介 ・・・ランク入り確率 : 45%
“防犯探偵・榎本シリーズ”の3作目です(シリーズ短編集としては2作目)。
1作目のNo.466「硝子のハンマー」が6位、2作目の「狐火の家」(短編集)がNo.126「新世界より」(5位)と票割れしながら惜しくもランクインを逃す25位でしたし、今年は本格ミステリ作品の弾数が例年以上に少なめだったことを考えれば、ランクインの可能性は大いにあるのではないでしょうか。
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>> No.469 『鍵のかかった部屋』 貴志祐介
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【 ベスト20入りする可能性もあるかもと予想される作品 】
ここでは、ベスト20入り確実!とは言えなさそうだけど、入らないとは強く言えないような、穴馬的な作品を挙げてみました。
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鬼畜の家 / 深木章子 ・・・ランク入り確率 : 40%
“第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞”を受賞した作品ですが、基本がしっかりとしたミステリ要素に、作中世界に引き込まれていく構成など、デビュー作とは思えないような秀作となっています。
なので、昨年のNo.326「叫びと祈り」梓崎優(2011年版3位)のようにいきなり上位に飛び込んでくることはないとは思いますが、ランクインを果たすくらいの票は集めてきそうな感じが。
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>> No.474 『鬼畜の家』 深木章子
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真夏の方程式 / 東野圭吾 ・・・ランク入り確率 : 40%
これまで長編が2作共にランクインしている“ガリレオシリーズ”の新作長編ですが、ドラマ的にもミステリ的にも長編前2作と比べると地味目な印象で、前作No.130「聖女の救済」が18位だったことと、作者に課せられる高いハードルを考えると、本作でのランクインは確実とまではいかないかな~と今のところ予想しています。
ただ、ネット上では“シリーズ最高傑作”という評価も多く目にするので、自分の予想に反して上位にランクインする可能性も大いにあるのかもしれないですね。
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>> No.457 『真夏の方程式』 東野圭吾
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烏丸ルヴォワール / 円居挽 ・・・ランク入り確率 : 40%
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>> No.495 『烏丸ルヴォワール』 円居挽
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刑事のまなざし / 薬丸岳 ・・・ランク入り確率 : 35%
「このミス」ランクイン経験のない作家ではありますが、読む人の胸を打つ人間ドラマが展開する刑事ものという「このミス」好みの内容ですし、とにかく評判が良いので、この作品で初ランクインを果たすことはおろか、いきなり上位に入っても不思議ではないのでは。
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>> No.490 『刑事のまなざし』 薬丸岳
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生霊の如き重るもの / 三津田信三 ・・・ランク入り確率 : 35%
人気の“刀城言耶シリーズ”の最新作です。
ただ今回は短編集なので、3作連続で10位以内に入っている長編作品よりもランクインの可能性はグッと下がってしまいますが、ただ前回のシリーズ短編集No.255「密室の如き籠るもの」(2010年版 36位)よりも作品レベルは上がっているように感じたし、当初は「2012年版」期間内に発売予定だったシリーズ最新長編が結局10月までに発売されなかったという後押しもあるので、短編集とはいえランクインの可能性はあるのでは。
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>> No.487 『生霊の如き重るもの』 三津田信三
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引擎 ENGINE / 矢作俊彦 ・・・ランク入り確率 : 35%
久々の単独名義による本作は、かなり読む人を選んでしまう超硬派ハードボイルド作品ですが、似たようなタイプだったNo.382「犬なら普通のこと」(司城志朗との共著作品)が2010年版で5位にランクインしたことを考えれば、本作も「このミス」と相性が良い可能性は大いにありえますよね。
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>> No.476 『引擎 ENGINE』 矢作俊彦
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機龍警察 自爆条項 / 月村了衛 ・・・ランク入り確率 : 30%
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>> No.492 『機龍警察 自爆条項』 月村了衛
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小説あります / 門井慶喜 ・・・ランク入り確率 : 30%
惜しくもランクインを逃したNo.468「おさがしの本は」(2010年版 23位)の姉妹編的な作品ですが、本作では「人はなぜ小説を読むのか」という本好きには魅力的な討論がなされることもあり、前作に負けず劣らずの票を集まる可能性もありそうです。
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>> No.482 『小説あります』 門井慶喜
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オーダーメイド殺人クラブ / 辻村深月 ・・・ランク入り確率 : 25%
タイトルとは裏腹にミステリ要素のほとんどない青春小説ではありますが、それなのに「このミス」に好まれそうな刺激があったようにも思えたので、“ミステリ要素のない作品で「このミス」初ランクイン”という面白い展開もありえそうな感じがするのです。
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>> No.472 『オーダーメイド殺人クラブ』 辻村深月
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水の柩 / 道尾秀介 ・・・ランク入り確率 : 20%
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>> No.498 『水の柩』 道尾秀介
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狩場最悪の航海記 / 山口雅也 ・・・ランク入り確率 : 20%
今回は奇想冒険ファンタジーということで、本格ミステリ要素はほとんどないため、それほど票は入らなそうですが、「このミス」とは相性良い作家ですし、山口雅也ならではの遊び心が評価されれば、ランクインもありえるかもしれないですかね。
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>> No.489 『狩場最悪の航海記』 山口雅也
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マスカレード・ホテル / 東野圭吾 ・・・ランク入り確率 : 15%
今後のシリーズ化が期待される作品ですが、「このミス」における東野作品はあんまりこういったエンタメ系の作品には票が集まりにくい傾向があるように感じるので、今年出た新作の中ではNo.457「真夏の方程式」が一番票を集めやすいのではないかと予想。
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>> No.479 『マスカレード・ホテル』 東野圭吾
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ファミリー・レストラン / 東山彰良 ・・・ランク入り確率 : 15%
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>> No.496 『ファミリー・レストラン』 東山彰良
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桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活 / 奥泉光 ・・・ランク入り確率 : 10%
No.475「モーダルな事象」(2006年版17位)に続くシリーズ2作目となるこの中編連作集は、ミステリ部分よりもダメ人間主人公の日常部分により重きを置いている作品なのですが、バカミス的な票を意外なほどに集める可能性もないことはないかも?
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>> No.477 『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』 奥泉光
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マルドゥック・フラグメンツ / 冲方丁 ・・・ランク入り確率 : 10%
前2作がどちらもランクインしている“マルドゥックシリーズ”の最新巻ですが、今回は短編集ですし、過去2作と次の長編「マルドゥック・アノニマス」とを繋ぐ役目の作品といった感じがするので、長編の時ほど票は入らないのではないでしょうかね。
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>> No.455 『マルドゥック・フラグメンツ』 冲方丁
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ARAKURE あらくれ / 矢作俊彦・司城志朗 ・・・ランク入り確率 : 10%
No.382「犬なら普通のこと」(2010年版5位)以来3年連続で発表している矢作俊彦と司城志朗の共著作品ですが、今回は股旅ギャングという風変わりな設定の作品なので、ある程度の票は集めそうな感じが。
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>> No.470 『ARAKURE あらくれ』 矢作俊彦・司城志朗
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密室殺人ゲーム・マニアックス / 歌野晶午 ・・・ランク入り確率 : 10%
前2作がどちらもランクインしているという「このミス」実績のあるシリーズの最新作ですが、今回は外伝的な作品となっているので、前作No.226「密室殺人ゲーム2.0」が18位止まりだったことを考えれば、3作連続ランクインは厳しいですかね。
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>> No.481 『密室殺人ゲーム・マニアックス』 歌野晶午
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【 未読のランクイン確率が高そうな作品 】
ここでは、まだ読んでいない作品の中で、過去の実績や評判などからランクインする可能性のありそうな作品を挙げてみました。
なお、ここに挙げた作品は、読み終えた後には削除し、ランクインしそうだと思ったら上のいずれかの項目に追加する予定です。
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吸血鬼と精神分析 / 笠井潔
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消失グラデーション / 長沢樹
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心に雹の降りしきる / 香納諒一
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11 eleven / 津原泰水
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よろずのことに気をつけよ / 川瀬七緒
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