週刊少年ジャンプ新連載! 「戦国ARMORS」 榊ショウタ
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2011年2-3月に投入された新連載の第4弾が、2011年14号(3月7日発売)から始まった「戦国ARMORS(せんごく・アーマーズ)」です。
2011年14号の本誌表紙画像 → 「集英社」公式サイト
作者の榊ショウタ(さかき・しょうた)は、“手塚賞(2006年上半期)”の佳作を「LITTLE ARUMAGEDON」で受賞し(受賞時の名前は佐々木正太)、“赤マルジャンプ2008SPRING”に「Dr.DEAD」が掲載されてデビュー。
そして“赤マルジャンプ2009SPRING”に「黄泉武人之魂」、"本誌2010年09号”に「戦国ARMORS」が掲載されて(週刊少年ジャンプ読切! 「戦国ARMORS」 榊ショウタ参照)、その本誌デビュー作のリニューアル版にて今回初連載となりました。
内容の方ですが、戦国武将バトル漫画です。
本能寺の変における織田信長の死から10年、信長の娘・お長は、現在の天下人・豊臣秀吉の元に妾として嫁ぐことに。
そんなお長をさらい匿ったのが、助平坊主・天海。
魔術的な武器・甦土武(ソドム)を右腕に宿した天海は、お長を取り戻すために現れた凶悪な甦土武武者に立ち向かうのでした.....。
読切版からの変化ですが、天海は性格的には変わらないものの容姿はイケメン風に変わっていて、お付きの小坊主(読切時には名前出ず)は容姿が子供っぽくなり、ヒロインは似た容姿ながらも全くの別人(くの一・イズミ → 姫・お長)となっています。
そして設定面では、読切版においては“戦器”と呼ばれる武器が登場しまして、49ある戦器それぞれに入れ込まれた鍵を手に入れることで、国を滅ぼすほどの威力を持つ“戦器第伍〇號”の封印を解くことができる、つまりはこの鍵をめぐり戦器使いたちがバトルを繰り広げていく、といった連載でも使えそうな設定でした。
ただこの設定は少々小難しかったためか、連載版では武器の通称を“甦土武(ソドム)”に変えて、鍵を集めることで最強武器の封が解ける.....などの設定はなくなっていました。
あとは、天海の正体が実は明智光秀だった、とわかる場面が第1話における大きな見せ場だと思うのですが、読切版ではそこが驚きと共に効果的演出となっていたのに対し、連載版第1話では正体が判明する前にそれを匂わすシーンがいくつかあったので、あまり効果的にはなっていなかったように感じましたね。
ジャンプにおける歴史物は、かつては「花の慶次 -雲のかなたに-」や「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」など大ヒットした作品があるものの、ここ数年では、舞台が日本だけでなく中国・欧州であっても早期打ち切り作品がほとんどで、鬼門の一つのジャンルとなっています。
そんな鬼門に挑む作品となるわけですが、本作の特徴としては、実在の武将が登場するバトル漫画、といったところでしょう。
実在する武将というのは、大体がド派手な個性と強力なエピソードを持っているで、魅力的なキャラクターを作りやすい反面、これまで発表されてきた他作品(漫画に限らず)に登場したキャラクターと比較されることになるので、かえってキャラクター作りが大変なのかもしれません。
ただ、甦土武という武器を使ってのバトルによりオリジナル性は出せそうなので、武将と武器との組み合わせや、バトルシーンと(史実を含めた)歴史物語との絡み具合によって、歴史好き(戦国武将好き)な人にも興味を惹かせるくらいに魅力を生み出すことが出来れば、早期打ち切りを回避するための大きな力となるのではないでしょうかね。
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