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「このミステリーがすごい!」完全読破 No.431
『ポリス猫DCの事件簿』 若竹七海
「このミス」2012年版 : 投票数0
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング :
読始:2011.2.18 ~ 読終:2011.2.18
読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2011年1月>
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「ヴィラ・マグノリアの殺人」「古書店アゼリアの死体」「クール・キャンデー」「猫島ハウスの騒動」 No.205「プラスマイナスゼロ」 「みんなのふこう」に続く、“葉崎市シリーズ”の7作目です。
シリーズものとはいえ、話が繋がっていたり主人公が一緒だったりするわけではなく、“葉崎市”という架空の街を舞台にしているという共通点のあるシリーズなので、本作から読んでも問題なく楽しむことができると思います。
ただ、本作と同じく葉崎市にある“猫島”を舞台としている「猫島ハウスの騒動」の主人公が本作で脇役の一人として登場したり、その主人公以外の猫島の人々やその他の作品の登場人物などともリンクしているのです。
なので、このシリーズ作品を多く読んでいればいるほどより楽しめるでしょうね。
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というわけで本作は、30人の人間と100匹以上の猫が住む“猫島”を舞台とした連作集です。
猫島に通いで働く警察官と、島のマスコット的存在であるポリス猫を中心に、島で起きた事件や騒動について語られていきます。
まあこのシリーズは“コージー・ミステリ(コメディタッチのミステリ)”に分類されるだけあって、ほのぼのとした雰囲気で進んでいくので、とても楽しく気軽に作品世界を味わうことができると思います。
特に、主人公とポリス猫、それに島の人々や観光客たち、さらには島に住むたくさんの猫たちのやり取りが微笑ましいほどに面白いので、話が進むにつれてこの島とその住民に愛着が湧いてくることでしょう。
しかし、ただほのぼの楽しいだけではなくて、ミステリ的にはライトながら所々に鋭さや捻りがみられますし、登場人物たちのやり取りもただ軽いだけではなかったりもするので、ほのぼのミステリの枠を超えた読み応えもありましたね。
> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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