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「このミス」完全読破 400冊突破記念企画 第3弾
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“「このミス」完全読破・100冊突破ごとの記念企画”のリストは、「このミス」完全読破 説明&読破本リストをご覧ください。
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”「このミス」完全読破”がついに400冊を突破したということで、100冊突破ごとの記念企画を今回も実施していきたいと思います。
ちなみに、対象となる400冊について、および“「このミス」完全読破とは一体何なんだ?”といった基本的な部分、または100冊突破ごとの企画については、 まとめページである「このミス」完全読破 読破本リストをご覧ください。
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400冊突破記念企画の第3弾は、「「★9以上評価!セレクション」です。
“「このミス」完全読破”では毎回、読んだ直後の評価(面白度)を★10段階評価で出しています。
ただ、自分は大体どんな作品を読んでも“面白い!”と思ってしまうので、詳しくは「「このミス」完全読破 読破本リスト」に書いてありますが、★2つでも“面白い!(平均点よりちょっと上)”評価となっているのです。
つまり、★10からいくつ★が減るかの“減点方式”というよりも、★2を基本にどれだけ★が増えるかの“加点方式”といった感じなので、まあ基本的にほとんどの作品が“面白い!”の範囲内となるのですよね。
そんな中で★8以上評価というのは最高級の“個人的殿堂入り作品”的評価で、400冊の中でも32作しか出ていなくて、さらにその中で“★9以上評価”となると、ほんとにわずかしか出ていません。
その★9以上評価の作品というのが、400冊の中で11作であったので、区切りにはちょうど良い数かなと思い、その11作品をこのタイミングで紹介してみることにしたのです。
こうして並べてみますと、“誰が読んでも楽しめる”というよりは、結構好き嫌いが分かれそうな作品が多いので、自分と好みが合う方にのみ参考にしていただけるのではないかと思います。
ちなみに、まだ★10の満点評価作品は1作も出ていません。
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページです
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葉桜の季節に君を想うということ / 歌野晶午 <<感想記事はこちら!>>
“「このミス」完全読破”を始めて一番最初に読んだ作品です。
趣味:読書<当ブログ記事>の方に詳しく書いてありますが、“「このミス」完全読破”を始めるまでは、小説本など年に1冊読めばいい方で、ミステリ小説に至ってはほとんど読んだことがない状態でした。
なのでこの作品を読むまでは“まあ2時間ドラマのようなものだろう”くらいの期待しかしていなかったのですが、実際に読んでみたら、これまでに経験したことのないようなとんでもない衝撃をガツンと受けてしまったのですねェ。
“「このミス」完全読破”の一冊目にこの作品を選んでいなかったら、こんな400冊を超えるほどに続いてはいなかったのではないか?と思ってしまうほどで、作品自体の魅力にそんな当時の自分自身の状況やその後の影響を加味して考えるのならば、現時点で最も“★10の満点評価”に近い作品といえるかもしれません。
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子供向けの体裁をとった作品ですが(単行本版のことです)、それが見事に活かされた一撃必殺のとんでもない衝撃には、読後に魂を抜かれるほどの状態になってしまいましたからねェ。
読んでから3年半が経った今現在でも、この作品の内容を思い出すと身震い&ニヤリとしてしまうほどなので、とにかく一撃のインパクトではこれまで読んだ作品の中でNo.1でしょう。
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★8評価と★9評価の差というのは、ミステリ小説、または小説自体の面白さに、プラスアルファの要素があるかどうか、なのではないかと思っています。
それでこの作品の場合は、プラスアルファとなったのが“感動”要素でしたね。
本を読んで初めて泣けてしまいましたし、心揺さぶられてしまいました。
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死者が甦る世界で、被害者も容疑者も探偵もみな死者、というとんでもない設定の作品です。
この作品を読んだ当時の自分はまだ完全にミステリ初心者だったのですが、この作品で初めてミステリ的なトリックに対して“面白い!!” “すごい!!”と心から思えたのですね。
作品自体の面白さはもちろんですが、そんな本格ミステリの面白さを教えてもらえたということもあって、とても思い出深い作品となっています。
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イニシエーション・ラブ / 乾くるみ <<感想記事はこちら!>>
この作品を読むまでに“アッと驚く系”の作品をいくつか読んでいましたが、この作品の場合はちょっとタイプが違いました。
というのも、読んでいる間よりも、読み終わった後で次々と衝撃が襲ってくるという、当時の自分としては常識の範囲外の驚きだったのですね。
こういった狙い・企み・遊び心に満ち満ちた作品というのは、単に小説を読んだという以上のものを与えてくれるので、そんな本と出会うとやっぱり嬉しくなってしまいます。
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ディスコ探偵水曜日 / 舞城王太郎 <<感想記事はこちら!>>
読んだ作品が100冊を超えた頃には、自分が最も好みなタイプが“とんでも系”作品であることがわかってきました。
そしてそんな“とんでも系”の中でも極致とでもいえそうなのが本作です。
ホントにとんでもない話が怒涛の如く次々と迫ってくるので、このわけのわからない圧倒感というのは、芸術の域に達していると思うのですよね。
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400冊までの中で★9評価作品が複数あるのは、麻耶作品が唯一です。
2冊目となった本作は、1冊目の「神様ゲーム」とは違って典型的な本格ミステリで、アッと驚くトリックも披露されます。
ただそれだけでは★9評価にまではなりませんで、このトリックとは並行するような形で別のトリックも仕掛けられているのですが、こちらのトリックというのがもうまさに驚天動地といった感じの、常識を吹っ飛ばすほどのバカバカしくも感動的なトリックだったのですね。
今でもその場面を思い出すとニヤケ笑いしてしまうほどなので、ミステリトリックとしては400冊の中で最高評価でしょう。
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残念ながら「このミス」にはランクインしなかった作品なのですが(35位)、ランク外作品の中にも大傑作が紛れていることを実感できましたね。
山を舞台とした冒険小説で、人間ドラマも野生動物とのドラマもとても重厚で読み応えがあり、それでいて様々な要素が詰め込まれたエンタメ性も抜群なので、とにかく作品世界に圧倒されること間違いなしの作品です。
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“講談社BOX”(単行本版のことです)という「このミス」とは縁のなさそうなレーベルから飛び出した大傑作です。
まあとにかくこの作品のすごいのが、これでもか!と炸裂するどんでん返しの数々で、そのサービス過剰ともいうべき怒涛の展開には、★8を超えるものが確かにありました。
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アルバトロスは羽ばたかない / 七河迦南 <<感想記事はこちら!>>
元々シリーズ1作目のNo.368「七つの海を照らす星」が好きな作品だったのですが、その前作の魅力を残したうえでさらに面白くなっていました。
ただそれだけでは終わらずに、前作と本作(つまりはこのシリーズ)が好きであればあるほどとてつもない衝撃を受けるような展開が、クライマックスに待ち受けていたのですね。
これにはホントに現実の世界で遭遇したのと同じくらいにリアルな衝撃を受けてしまいましたし、「容疑者Xの献身」以来の号泣をしてしまったほどです。
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三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人 / 倉阪鬼一郎 <<感想記事はこちら!>>
この作品も「このミス」にランクインしていないのですが(39位)、“世界バカミス☆アワード”を受賞するなど一部で大絶賛されていた作品なので、自分好みだなと思い読んでみました。
そしたら、そのバカバカしくも面白い真相、本編には関係ない部分にとんでもない労力が掛けられたトリック、そして作者の生半可ない努力と苦労がこれ以上ないくらいに感じられるバカミス愛に、バカバカしさを通り越して感動と衝撃を受けてしまったのです。
結果★9となったようにとても自分好みの作品だったので、ランク外だからといって読まず終いにならずにホッとしましたからね。
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