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「このミス」完全読破 400冊突破記念企画 第2弾
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“「このミス」完全読破・100冊突破ごとの記念企画”のリストは、「このミス」完全読破 説明&読破本リストをご覧ください。
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”「このミス」完全読破”がついに400冊を突破したということで、100冊突破ごとの記念企画を今回も実施していきたいと思います。
ちなみに、対象となる400冊について、および“「このミス」完全読破とは一体何なんだ?”といった基本的な部分、または100冊突破ごとの企画については、 まとめページである「このミス」完全読破 読破本リストをご覧ください。
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そして400冊突破記念企画の第2弾は、「連作集!セレクション」です。
これまでに読んだ“連作短編集”(連作ではない“シリーズもの短編集”は除く)の中から、オススメ作品を10作激選して紹介してみましょう。
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空飛ぶ馬
/ 北村薫 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
“日常の謎系ミステリ”というジャンルの先駆者的存在である“円紫師匠と私シリーズ”の記念すべき1作目です。
そんなパイオニア的作品なだけに、とても読み応えのある日常の謎系ミステリ短編が並んでいるのですが、連作として読んでも、ミステリと主人公の成長物語とが見事に溶け込んでいる傑作ですね。
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奇術探偵曾我佳城全集
/ 泡坂妻夫 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
この作品は、1980~2000年の間に発表された“曾我佳城シリーズ”の短編をまとめたものなので、どちらかといえば“シリーズものの短編集”といった感じです。
しかし最後まで読めば、まるで長編小説を読んだかのように感じられてしまうくらいに、見事な連作集となる仕掛けが施されているのですね。
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第三の時効
/ 横山秀夫 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
それまで刑事以外が主人公の警察小説を発表し続けていた横山秀夫が、初めて刑事を主役に据えたド直球警察小説です。
そんな警察小説的な部分といい、メインキャラクターたちの強烈な個性といい、人間ドラマやミステリ的トリックといい、やはり“警察小説ブームの火付け役”だというのがありありとわかる作品ですね。
まあこの作品もどちらかといえば“シリーズものの短編集”なのですが、主人公が入れ変わりつつ話が進むにつれて強行犯係全体の迫力ある存在感が増していくということでは連作的かな、とも思ったもので。
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夏期限定トロピカルパフェ事件
/ 米澤穂信 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
米澤穂信の代表的シリーズである“小市民シリーズ”の第2作目です。
ストーリーに繋がりのある連作ミステリ集的な感じで進んでいくのですが、ラストに至るとストーリーだけでなくミステリ的な連鎖も浮かび上がってくるのですね。
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制服捜査
/ 佐々木譲 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
“駐在警官・川久保篤シリーズ”の1作目です。
北海道の田舎町の駐在所勤務となった元刑事の主人公が、田舎町だからこそ起こりえる事件に対し、あくまで捜査権のない“駐在所警官”という職務の範囲内で迫っていく熱くかっこいいドラマが、短編としても連作としても味わうことがでる作品です。
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密室殺人ゲーム王手飛車取り
/ 歌野晶午 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
“密室殺人ゲーム・シリーズ”の1作目です(連作集ってやっぱりシリーズ化されることが多いんですね)。
実際に実行した殺人事件を元に推理問題を出し合う、というとんでもないネットゲームで、そんな設定だからこその本格ミステリを各章で味わえるのですが、長編的な捻りの加え方なども歌野作品らしくて楽しむことができるでしょう。
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芝浜謎噺
/ 愛川晶 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
“神田紅梅亭寄席物帳シリーズ”の2作目です。
落語ミステリなのですが、日常の謎と落語とが絶妙に絡んだ本格ミステリを堪能できますし、それでいて落語家である主人公を中心とした人間ドラマとしての縦軸ストーリーもかなりの面白さなので、短編(というよりも中編?)としても長編としても楽しめる見本のような連作集です。
そんなストーリー的部分はシリーズ全体でも繋がっているので、本作の前に1作目の「道具屋殺人事件」、本作の後に3作目のNo.259「うまや怪談」も読むことをオススメしますね。
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退出ゲーム
/ 初野晴 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
“ハルチカ シリーズ”の1作目です。
高校吹奏楽部を舞台にした日常の謎系青春ミステリですが、それぞれの話に出てくるミステリ的な謎やトリックが青春ミステリの枠に収まらないくらいに“本格的な本格ミステリ”ですし、“吹奏楽部の部員を集める”という青春ストーリーももちろん面白い作品です。
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新参者
/ 東野圭吾 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
「このミス」で1位になったり、本作を原作としたテレビドラマも話題になるなど、いわずとしれた大ヒット作品です。
元々はシリーズものの短編として雑誌に掲載されていたそうなのですが、それを見事なまでに繋げて長編的な魅力を浮かび上がらせてしまったのは、東野圭吾ならではのテクニックといえるかもしれませんね。
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叫びと祈り
/ 梓崎優 <<当ブログ感想記事はこちら!>>
各ミステリランキング誌の上位にランクインし、本屋大賞にもノミネートされるなど、かなりの高評価を受けている梓崎優のデビュー作です。
主人公が外国の地それぞれで謎に遭遇するシリーズものの短編集的な感じで、さすがに評価が高いのも納得のミステリ&物語が続くのですが、これが最後の章になると見事なまでに繋がりを見せ、長編的な連作集として完結するのですね。
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【 “400冊突破記念企画” 関連記事 】
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