『ボーダー ヒート アイランドIV』 垣根涼介 > 「このミス」完全読破 No.398
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.398
『ボーダー ヒート アイランドⅣ(4)』 垣根涼介
「このミス」2011年版 : 投票数0
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング :
読始:2010.11.11 ~ 読終:2010.11.12
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2012年9月>
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「ヒート アイランド」「ギャングスター・レッスン」 No.397「サウダージ」に続く、“ヒートアイランド・シリーズ”の4作目です。
このシリーズは、一応続きものではあるものの、舞台等が大きく変わることなどから外伝的なシリーズなのですが、本作は1作目の「ヒート アイランド」と大きな繋がりがある内容となっています。
そのためか、シリーズ前作の「サウダージ」なんかは、文庫化の際にも正式タイトルに“ヒート アイランドⅢ(3)”という副題が付きませんでしたが、本作はハードカバー版から“ヒート アイランドⅣ(4)”という副題が付いているのですね。
そんなこともあって、本作はこれまでのシリーズ3作品、特に1作目を読んでいないと、本当の意味での面白さは味わえないかもしれません。
さらに本作には、デビュー作でもある「午前三時のルースター」とも大きくリンクするので、クロスオーバー作品的な楽しみもできるのですが、作中で「午前三時のルースター」のあらすじが結構詳しく語られるので、後で「午前三時のルースター」を読もうと思っている方なんかは、先にそっちを読んでおいた方がよいですね。
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というわけで本作は、シリーズ1作目「ヒート アイランド」の直接の続編的な内容です。
なので、1作目のネタバレ的なことを少しでも書かないようにすると、本作の内容の説明もほとんどできないのですよね。
ただまあ、2作目・3作目といずれも1作目から先に進んだ話で、その2作を経て再び1作目に近い立ち位置の話が登場したということなので、懐かしさと新鮮さを同時に感じられるような、シリーズ(特に1作目)のファンにはたまらないプレゼント的な作品なのです。
そのためか、ストーリーよりもキャラクターに焦点を当ててている感じがあるのですが、それでも1作目の中心メンバーが再び大きな目的に向かって進んでいくところなど迫力がありましたし、1作目とはそれぞれの立場が変ったことによる影響がなんとも微笑ましかったりしましたね。
あと、前作「サウダージ」にのみ出た登場人物と、本作で1作目以来の出演となった登場人物とのキャラクターの違いもあって、どちらかといえば前作は男性向けで本作は女性向けなのではないでしょうか(というか、前作は女性に嫌われそうなキャラがいて、本作は女性に好まれそうなキャラがいる、ということですね)。
> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★★
熱アクション度 : ★★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★★ 感涙ウルウル度 : ★★
衝撃バカミス度 : ★★★ 気軽に読める度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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> No.397 「サウダージ」
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